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開幕しました!『マーク・トウェインと不思議な少年』贅沢で濃密な小劇場の2時間

本日9月9日(土)に東京・新国立劇場 小劇場にて『マーク・トウェインと不思議な少年』が初日を迎えた。

日本では「トム・ソーヤの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」「王子と乞食」などの小説で知られる文豪、マーク・トウェイン(本名サム・クレメンズ)が晩年、亡くなるまで何度も改稿を重ね、死後遺稿を元に出版されたファンタジックなストーリー「不思議な少年」。
劇作家・演出家のG2が、この「不思議な少年」をトウェイン自身の人生を交差させて生み出したのが、本作「マーク・トウェインと不思議な少年」だ。

【ゲネプロ】

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晩年のサム・クレメンズを演じるのは別所哲也。彼が秘書に口実筆記をさせているのは、サム・クレメンズのではなく、マーク・トウェインの自伝。サムはマークの人生を語り始める。まずは、少し時を遡り、「不思議な少年」を書いていたころへ。

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執筆に行き詰ったサムのもとに紫のオーラを纏った色白の少年(平埜生成)が現れ「その原稿は脱稿しない。死後、遺稿をまとめて出版される」「すべては運命。すでに決まっている」と冷たく言い放つ。

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そして、未来の予言を残して去る。その言葉を信じなかったサムだが、2年後、少年の予言通りになったことに気が付く。

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そして、サムは少年の手引きのもと、過去のマーク・トウェイン(白石隼也)の人生を、時空を超えて見つめ直していく。

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オリヴィア(筧美和子)に出合い一目惚れしたマーク。サムはその現場を第三者の目で見直していく。

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妻・オリヴィア無くしては、文豪マーク・トウェインは生まれなかったであろうエピソードの数々や

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裸一貫だったマークが、悩み変わっていく姿を、サムは見つめつづけていく。

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波乱万丈のマーク・トウェインの人生の秘密を、サムの目線が説き明かしてくれるおかげで、わかりやすくてユーモアもたっぷり。そして不思議な少年の存在が好奇心を掻き立ててくれる。

マーク・トウェインと一緒に旅をしているような小気味よい楽しさが続き、観終わったときには、マーク・トウェインの作品を読みたくなること間違いなし。ピアノの生演奏も加わった贅沢で濃密な小劇場の2時間となった。

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別所哲也(べっしょ・てつや)コメント
今はただお客様に早く観ていただきたいという気持ちでいっぱいです。
この作品の見どころは、僕が演じるサム・クレメンズと最愛の妻・オリヴィア(筧美和子)のラブストーリーです。僕としてはサムとマーク(白石隼也)とオリヴィアの三角関係も見どころだと思っていまして、美しいトライアングルを奏でられたらいいなと思います。そして、初舞台の筧さんの華麗な姿もぜひ皆さんご覧ください。
色々な舞台に立たせていただいていますが、今回は新たな発見があり、小劇場という皆様と近い距離で接することの出来る場となっております。この作品を通じて、大切な人のことを思ったり、自分自身がどう成長していくべきかと皆さんも悩むことがあると思いますが、あの文豪マーク・トウェインも色々な悩みを抱えていたんだなと感じていただき元気になってほしいです。
最後のシャボン玉が舞う素敵なシーンを皆さんと分かち合えたら嬉しいです。

平埜生成(ひらの・きなり)コメント
稽古場ではG2さんをはじめ、スタッフの皆様が最後の最後まで粘って、より完成度の高いものを作ろうという熱量がビシビシと伝わってきました。あとは俳優次第というプレッシャーもあります(笑)。楽しんで真剣に取り組み、良い作品にしていけたらいいなと思います。
大ベテランの別所さんと初舞台の筧さんの掛け合いにキュンとし、そこに切れ味抜群の白石さんが混じるという、3人のバランス感がすごく好きなので、ぜひ注目して観ていただきたいです。時間・空間を超えて物語の中に入ったり、物語の登場人物が飛び出てきたりと、ファンタジックな要素の詰まったポップな作品に仕上がりました。大人から子供まで、そして舞台を観たことのない人にも楽しんでいただける作品だと思いますので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。

筧美和子(かけい・みわこ)コメント
本格的な舞台が初めてなので、少しでも気を抜くと緊張感に襲われそうになりますが、皆さんと稽古を重ね、想いも重ねてきたので、自信を持って楽しめたらいいなと思います。
稽古を重ねる度に、この物語の印象が変わっていくのが印象的で、観る人によっても感じ方が違うと思うので、それぞれの思いで楽しんでいただけたら嬉しいです。
飛び出す絵本のような作品で、絵本のページをめくるように展開がコロコロ変わるので、そこも楽しんでいただきたいです。
先輩方が「舞台はお客様と一緒に作り上げるものだ」と仰っていて、それを体感できることがとても楽しみです。来てくださる方の想像力、想いをお借りして、皆様と一緒に作り上げられたらと思います。ぜひ遊びに来てください。

白石隼也(しらいし・しゅんや)コメント
この芝居は場面転換が多く、我々の頭の切り替えが重要なお芝居で、それに追いつくのに時間がかかりましたが、1か月稽古を重ねて、今は自信を持って初日を迎えられます。
今回、僕と別所さんでマーク・トウェインとサム・クレメンズという同一人物を二人で演じます。作家としてのマークと、人間としてのサムが対決する場面があり、同じ人物のなかで対決するという構図が一つの魅力で、他ではなかなかないと思うので、そこが見どころだと思います。
マーク・トウェインはとても尊敬されている偉大な人物ですが、この作品ではそんな作家が人間らしくユーモラスに生き抜いた生涯が描かれています。とても面白い作品になっていますので、ぜひ劇場でお待ちしております。

『マーク・トウェインと不思議な少年』
【原作】マーク・トウェイン「不思議な少年」「不思議な少年44号」およびマーク・トウェインの諸作品
【脚本・演出】G2
【出演】別所哲也、平埜生成、筧美和子、白石隼也 ほか
【公式サイト】https://www.fushigina-shonen.jp/index.html

【東京公演】9月9日(土)~24日(日)新国立劇場 小劇場
【大阪公演】9月30日(土)・10月1日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール