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ビートたけし原作 音楽劇『浅草キッド』林遣都 山本耕史 出演

2023 年 10 月から 11 月まで東京・明治座、大阪・新歌舞伎座、名古屋・愛知県芸術劇場 大ホールにて、林遣都 山本耕史 の出演で、ビートたけし原作の音楽劇『浅草キッド』の上演が決定した。

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原作の「浅草キッド」(講談社刊)は、ビートたけしが芸人としてまだ何者でもなかった青年時代のとある夏に、のちの人生を決定づける師匠・深見千三郎と出会い、苦楽を共にした芸人仲間や、たくましく生きるストリッパーたちと過ごした日々を描いた青春自伝小説。ドラマ化、映画化されてきた。
この度、ビートたけし作詞・作曲による名曲「浅草キッド」と共に音楽劇として初の舞台化される。

脚本・演出を務めるのは、劇団「ピチチ 5(クインテット)」、演劇ユニット「ニッポンの河川」などを立ち上げ、2018 年、『あたらしいエクスプロージョン』では第 62 回岸田國士戯曲賞を受賞した福原充則。
主演・北野武役を務めるのは林遣都。師匠役に山本耕史。
【物語】
ある夏の浅草。大学中退後、ふらふらと街を彷徨う、まだ何者でもない青年・北野武は、流れ着いたストリップ小屋・フランス座で働くことになる。ステージの責任者である深見千三郎師匠に弟子入りした武は、芸人仲間と苦楽を共にし、力強く生きるストリッパーや浅草の人々と交流しながら、芸の道で生きていく覚悟を決める。
深見師匠のもとで修業を続ける武は、時代の変化に逆らえず苦境に立たされるも、ある決断をきっかけに大きく風向きが変わる。
やがて、武が芸人として一世を風靡する一方、師匠の深見は・・・

【脚本・演出 福原充則 コメント】
思い出は、時間が経つほどに漂白され、「そんな時代もあったねぇ」と笑えたり、「あの時の苦労があるから今がある」なんて納得できたりするものですが、この芝居では〝そんな時代〟と振り返る視点ではなく、渦中で翻弄されたまま舞台上に現出させたいと思います。
しかも音楽劇で。青年・武と師匠・深見千三郎は、簡単には心の内を明かさない2人。秘めた本音は歌に乗せて吐き出してもらう
べくこの形を取りました。控えめだけど頑固な弟子と饒舌の裏に陰が蠢く師匠の姿は、そのまま林遣都さんと山本耕史さんの2人に
当てはまると思っています。大きな化学反応が起きる予感、いや確信。存分に期待して頂きたい!

【林遣都コメント】
数年前、ある舞台役者の先輩に「葛西臨海公園で面白いお芝居やってるよ」と誘っていただき、ついて行った先で、そのあまりの面白
さに雷に打たれたような衝撃を受けたことがありました。「ニッポンの河川」というユニットで、その中心にいたのが、脚本を手掛けながら
照明器具や小道具のラジコンを操る福原さんでした。当時演劇に興味を持ち始めた頃の僕はそのお芝居を観て「演劇ってなんて素
晴らしいんだ!」ととてつもなく感動したことを今でも鮮明に覚えています。念願叶い、遂に福原さんの舞台に出演させていただくことに
なったのですが、まさかの浅草キッドです。とんでもない作品への出演が決まり大きな重圧を感じますが、最大限の敬意と情熱をもって
挑みたいと思います。山本耕史さんとは初めてご一緒させていただきます。心強いです。お会いするのが楽しみです。皆様、音楽劇
「浅草キッド」10 月、明治座にて幕が上がります。ご期待ください。

【山本耕史 コメント】
世界を舞台に活躍する北野武さんの浅草での修行時代。ある一人の芸人との出会いで、その後の人生が一変したという。昭和の
浅草で強烈なカリスマ性を放ち、「幻の浅草芸人」とも崇められる深見千三郎師匠。そんな深見師匠の役を、今回演じます。主演
の林遣都さんや、脚本演出の福原さんとは初めてご一緒しますが、しっかりと話し合いながら、当時武さんが受けた衝撃を、師匠役に
宿したいと思います。ぜひ楽しみにしていて下さい。

音楽劇『浅草キッド』
原作 ビートたけし
脚本・演出 福原充則
出演 林遣都 山本耕史 ほか
公演日程 2023 年 10 月・11 月上演
会場 東京・明治座、大阪・新歌舞伎座、名古屋・愛知県芸術劇場 大ホール