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こけら落とし・本日初日!『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』ゲネプロ【動画】唯一無二の新鮮な演劇体験

『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』が5月6日(土)より、新宿・THEATER MILANO-Zaのこけら落とし公演として上演される。前日5日に公開ゲネプロが行われた。出演は窪田正孝 石橋静河 板垣瑞生 永田崇人 田中哲司 他。

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THEATER MILANO-Zaは、4月14日に新宿にオープンしたばかりの超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」に生まれた劇場。
『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』は、シディ・ラルビ・シェルカウイが構成・演出・振付を担い、ノゾエ征爾が上演台本を担当し、偉大な原作への敬意を表した、この公演のための新たなオリジナルの物語。
新宿歌舞伎町の新宿ミラノ座の名前を継承するライブエンターテインメントシアターのこけら落とし公演にふさわしい、壮大な世界観の物語を眼前に見せてくれる。始まりから、これまでにない映像使い・セットで観客を引き付ける。丁寧に作り上げたエピソードとシェルカウイならではの身体表現、そして新たな演出が最後まで目が離せない新鮮な劇場体験をもたらした。

シディ・ラルビ・シェルカウイ コメント
「エヴァンゲリオン」を舞台化するというのは、まさに酒や価値観と向き合い「なにが正しくて大切なのか」を問いかけることだと考えています。 今回の舞台化では、『エヴァンゲリオン』という神話を使いながら、同時に新たな物語を立ち上げます。 原作のアニメーション作品と同様にエヴァンゲリオンにパイロットたちが搭乗して使徒と戦いますが、私たちの物語は別の道へ向かって行きます。 原作の原理や本質を反映していますが、私たち独自のやり方でそれを表現しています。ただアニメと同じものを映し出すわけではありません。これは、今の世界を映し出す鏡なのです。ですから『舞台・エヴァングリオン ビヨンド』は、ある意味で『エヴァンゲリオン』とは違うことを目指しています。そこで伝えたいのは「今、我々がどう生きているか」ということ。 ご覧になったあとは、ぜひ皆さんで語り合っていただけたらと思います。 この作品を見てどのように感じたか、そして自分の仕事や人生についてどう考えるか。そんな会話が生まれるのを楽しみにしています。

窪田正孝 コメント
今の大人たちは子供たちへバトンを渡すことができるのか。『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』はとても現代的なテーマが込められた作品だと僕自身解釈しています。渡守の生き方は自分の心を代弁してくれている気がして、それをストレートに表現できる場所でもありました。デジタルが加速してすべてが映像やインターネットに代わっていく時代だけど、あえてそこに抗い、今『エヴァ』を演劇でやる意味はあると、僕は思っています。正直、情報に埋め尽くされすぎて心に余白のある人が以前より少なくなった気がしています。
だからこそこの作品に僕は余白を作りたいし、親てくださる方の、なにかきっかけになればと思っています。先入観を捨て、目の前で起きることを自然な感覚で捉えていただけたら幸いです。

石橋静河
ラルビさんといつかお仕事がしたいと思っていたのが10年くらい前のこと。ダンスを志す者としていつかご一緒したいと思っていましたが、踊りを離れてお芝居の世界に入って。思っていた通りにではないけれど、確実に夢が叶ったことに不思議な感覚を覚えます。
この作品ではヒエラルキーの頂点には叶が、その下にイオリ、そして子供たちがいる。そんな男性社会の中で、人には制御しきれないエネルギーを使う弊害が描かれるなど、とても今にリンクした作品になっています。 だからこそ表面的な設定や世界観だけでなく、この作品の真髄をご覧になる方々へ伝えたいと思っています。

田中哲司
今回の話を聞いたとき、よく『エヴァンゲリオン』の舞台化を決意されたなと思いました。 でも 2018年に『プルートゥ PLUTO』を観て、作品をまとめ上げる力量に感嘆したので、ラルビさんの演出ならば、そこに身を委ねてみたいと思いました。実際に稽古が始まってみて感じるのは、この作品の根底にあるのは人間の力であり、そこに『エヴァンゲリオン] を演劇にする意味が詰まっているということです。
叶が手をのばすもの、僕はそこに原発をイメージします。今はしのげていても明確な未来は見えない、暮らしは豊かになったけど、電力が供給され続けなければその豊かさは維持できない。もうあとには引けない、だから科学者として突き進むしかない。叶の姿には、今の世界が如実に反映されていると感じています。

THEATER MILANO-Zaこけら落とし公演 COCOON PRODUCTION 2023
『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』

構成・演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
上演台本:ノゾエ征爾
出演:
窪田正孝 石橋静河 板垣瑞生 永田崇人 坂ノ上茜 村田寛奈 宮下今日子 田中哲司/
大植真太郎 大宮大奨 渋谷亘宏 AYUMI 森井淳 笹本龍史 渡邉尚 高澤礁太 権田菜々子/
歌唱:山脇千栄(東京・長野公演) 阿部好江(大阪公演)[太鼓芸能集団 鼓童]

企画・製作:Bunkamura

東京公演 2023年5月6日(土)~5月28日(日)
THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6階)
料金:S席13,000円 A席9,500円(税込・全席指定・未就学児童入場不可)
※オリジナルラベルのペットボトル飲料付き
発売日:2023年4月2日(日)10:00~

長野公演 2023年6月3日(土)・4日(日)
まつもと市民芸術館

大阪公演 2023年6月10日(土)~19日(月)
森ノ宮ピロティホール