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本日開幕!渋谷・コクーン歌舞伎 第十八弾『天日坊』 現代語の台詞は分かり易く、宮藤官九郎の笑いもふんだんに、見せる、聞かせる、これぞ歌舞伎!!

(左より)中村獅童、中村勘九郎、中村七之助

本日、2月1日(火)にBunkamuraシアターコクーンにて、渋谷・コクーン歌舞伎 第十八弾『天日坊』が幕をあける。前日、1月31日にゲネプロが公開された。

145年間眠っていた名作が串田和美の演出・美術、宮藤官九郎の脚本で復活。2012年に上演され、大好評を博した作品がシアターコクーンに帰って来た。
立ったキャラクターたちが、戦乱の鎌倉時代初頭に躍動する。しかも人間味と張り巡らされた伏線が、あっと驚く物語展開を少しも無理と感じさせず、オチまで一気に突き進む。コクーン歌舞伎だからこそ、現代語の台詞は分かり易く、宮藤官九郎ならではの笑いもふんだんにちりばめら、バンドの奏でる生演奏はおしゃれ。伝統歌舞伎とは一味も二味も違いながら、見せる、聞かせる、これぞ歌舞伎!! その醍醐味を存分に味わってほしい。公演は2月26日(土)まで。

中村勘九郎
中村勘九郎

勘九郎といえば善人が似合う。天外孤独な、でもいかにも人の好さそうな孤児の法策(中村勘九郎)が、ちょいっと欲を出してしまったことで物語が急展開。危機に直面する度に、人間が変わっていく。その底にながれるのは、自分が誰だかわからない寄る辺なさ。そのマイナスが彼の底にはチクチク溜まって積み重なる。そのエネルギーのさく裂をご覧あれ!

【コメント】法策という人物を一言で表すなら〝無〟結局最後まで自分が誰なのかわからない。そうした 精神的な複雑さに加えて、ずっと出ずっぱりな上に衣裳も重い。もう毎回、ぐったりでした。 今まで生きたなかで一番疲れた役です。 その法策としてまた生きる。もう一度〝無〟になってその場その場で感じることを大切に、 その一方でビジュアル部分もしっかりと見せていきたいと思います。

(左より)中村七之助、中村獅童

中村七之助    中村獅童

中村獅童演じる地雷太郎が、かっこいい。そのかっこよさをこれでもか、これでもかとみせてくれる。 人丸お六でなくても惚れちまう。信じる道を突き進む信念に、時代の空気も感じさせる。

【コメント】前回ご覧くださった方の中には、コクーン史上最高傑作とおっしゃってくださる方もいらして、 再演を望む声も多く本当にうれしかったです。その期待に応えられるよう、今回はさらに進化 したものをお見せしたいと思います。江戸時代のアウトローのかっこよさを感じていただけたら と思います。

 

中村七之助が演じるのは盗人の女親分・人丸お六。その心に秘めた執念が、お六を美しく見せている。女の手練手管を存分に見せて、色も迫力も満点!美しい殺陣もお見逃しなく。

【コメント】初演はちょうどスカイツリーがオープンした年でエレベータ―を降りたところに浮世絵が飾って あったんです。マーメイドドレスのようなシルエットで髑髏柄の着物を着た女性の絵を見ると 「人丸お六」と書いてあったんです。衣裳や小道具はそれを参考に作らせていただきました。 前回は時間的に間に合わなかった部分もありましたので、今回はこだわっていきたいと思っています。

 

谷・コクーン歌舞伎 第十八弾『天日坊(てんにちぼう)』
■公演日程:2022年2月■
会場:Bunkamuraシアターコクーン(東京・渋谷)
■演出・美術:串田和美
■脚本:宮藤官九郎
■出演:中村勘九郎、中村七之助、中村獅童
■歌舞伎美人:https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/735