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糸繰り人形 勘九郎と七役早替わり 七之助 いよいよ開幕「赤坂大歌舞伎」 舞台稽古

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今年も赤坂に歌舞伎がやって来た!
歌舞伎の通はもちろん、歌舞伎を見るのが初めての方でも楽しめると、評判のうちに回を重ねて、今年で4回目を迎えた「赤坂大歌舞伎」。
初日を9月7日に控え、前日の6日に舞台稽古が行われた。

今年の演目は、中村勘九郎が糸繰り人形となり軽妙に踊る『操り三番叟』と、中村七之助が七役の早替わりを見せる『お染の七役』。

まずは『操り三番叟』から幕が開いた。

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翁の坂東彌十郎と坂東新悟、そして後見に中村国生が登場した後、いよいよ糸繰り人形の三番叟(中村勘九郎)が、収納されていた箱から取り出される。

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糸を整えると…操り人形のように踊り出す。その動きの楽しさは、動画でご覧ください。

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糸が絡まり、切れて、動かなくなるも、後見が糸をつなぐと…

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その楽しくユニークな動きにくぎ付けになること、まちがいなし。五穀豊穣を祈る、めでたい舞を踊ります。

『お染の七役』
この日公開されたのは、七之助演じる七役のうち四役。

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油屋娘 お染 

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丁稚 久松

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許嫁 お光
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奥女中 竹川

そでに消えたかと思うと、すぐに衣装も髪型も、雰囲気も一変して登場する七之助。1人七替わりの技を、我が目でお確かめ頂きたい。

また七之助1人で演じる道ならぬ恋に身をこがず4人の行方も気にかかるところ…。波乱万丈の物語の顛末は?

赤坂アクトシアターに花道も設けられ、また客席に演者が下りるという演出も赤坂大歌舞伎ならでは。存分にお楽しみあれ!

 

公演概要  『赤坂歌舞伎』
日程 :2015年9月7日(月)~9月25日(金)
会場 :赤坂ACTシアター
チケット:S席11,500円 A席8,000円 B席4,000円(全席指定・税込) ※未就学児童入場不可
(A席:2階中通路より後方、B席:最後方2列)
チケットに関するお問い合わせ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~18:00)

演目
一、操り三番叟
長唄囃子連中 能楽の儀式舞踊である「三番叟」を基に、数多くの三番叟物と言われる作品が誕生しました。 『操り三番叟』はそのひとつで、糸繰りの人形が三番叟を踊るというユーモア溢れる趣向で楽しい舞踊となっています。 前半は翁の荘重さと千歳のしとやかさで品格ある厳かな踊りが主眼となります。 そして後見が人形箱から三番叟を取出すと、あたかも糸で操られているかのように踊り出します。 次第に糸が絡まり、切れ、動かなくなった三番叟を後見が糸をつなぐと、魂が宿ったかのように、 ますます鮮やかに、手ぶり足ぶりも面白く舞い続け、五穀豊穣を祈ってめでたく舞い納めとなります。

三番叟 ・・・・・ 中村 勘九郎
千歳 ・・・・・・ 坂東 新 悟
後見 ・・・・・・ 中村 国 生
翁 ・・・・・・・ 坂東 彌十郎

四世鶴屋南北 作 渥美清太郎 改訂 於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
ニ、お染の七役 
三幕七場 浄瑠璃「心中翌の噂」常磐津連中 「お染の七役」は、宝永年間に大坂で実際に起きたお染と久松の心中事件を題材に、 物語の舞台を大坂から江戸に置き換えた作品です。 質屋油屋の娘のお染と山家屋清兵衛の縁談が進められている中、お染には久松という言い交した相手がいます。久松にもお光という許嫁があり、元は武家の子息で紛失した御家の短刀と折紙を捜しています。姉の竹川も久松の身を案じ、短刀の探索の金の工面を土手のお六に頼みます。お六と亭主の鬼門の喜兵衛は油屋で金を騙し取ろうとしますが…。 お染、久松、小糸、貞昌、土手のお六、お光、竹川という七役の早替りや、南北特有の世話場、 また常磐津による所作事と、見どころに溢れた南北の名作をお楽しみください。

油屋娘お染  丁稚久松   許嫁お光   後家貞昌  奥女中竹川  芸者小糸   土手のお六  ・・・・ 中村 七之助
鬼門の喜兵衛 ・・・・・・・・・・  中村 勘九郎
油屋多三郎 ・・・・・・・・・・・  坂東 新 悟
船頭長吉 ・・・・・・・・・・・・・  中村 国 生
腰元お勝 女猿廻しお作・・・・ 中村 鶴 松
庵崎久作 ・・・・・・・・・・・・・・ 片岡 亀 蔵
山家屋清兵衛 ・・・・・・・・・  坂東 彌十郎