演劇とゲームと謎解きが同時に楽しめる、「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」が、12月4日（土）（終了）と12月11日（土）に生配信される。本作は『文豪とアルケミスト』などを生んだイシイジロウ原作・監修のもと、超人気謎解きゲーム制作団体「よだかのレコード」と松竹がコラボレーションして生まれた。事前にマスコミ向けに行われた体験会の模様をレポートする。
舞台『刀剣乱舞』シリーズなどで活躍する北川尚弥が主演を、脚本・演出は朗読劇『私の頭の中の消しゴム』の岡本貴也がつとめ、演劇としてしっかりと作り上げるとともに、案内人を声優・エッセイストで日本ＳＦ作家クラブ会長の池澤春菜が担い、ゲーム制作はよだかのレコードの横森創が担当。没入感抜群のミステリーが始まる。
【事前準備】
本作は、参加者がzoomとLINEを使って、主演の北川尚弥とオンラインで対話をしながら、ともに謎に立ち向かう体験型演劇でzoomと、LINEのオープンチャットを使用する。事前にアプリをインストールしておこう。PC、スマートフォン、タブレットのうち2台を使用することが推奨されており、今回の体験会ではPCでzoomを、スマートフォンでLINEを使用し、スムーズに楽しむことができた。
謎解きにはメモとペンも必須。忘れずに用意しておこう。
開演は20時だが、19時40分には開場となる。座席に座って見るだけの演劇と違い、自分も参加するためには、指定されたzoomに接続した後にも、ちょっとした準備が必要になるので、時間の余裕をもって臨みたい。
開場時間になって、メールで指定されたアドレスにPCで接続。チケット番号を入れてzoomにアクセスすると、QRコードが表示されたので、それをスマートフォンで読み込んでLINEのオープンチャットに飛んだ。そこで自分のアイコンとニックネームを設定して参加準備は完了だ。ニックネームはひらがなの簡単なものが推奨されている。
初めてアプリを使用する場合は手間取ることもあり得るので、開始予定時間よりも早めに接続して余裕をもって準備を整えておきたい。
【開幕】
開始時間をわずかにすぎてzoomの画面が動き出た。案内人の池澤さんが登場し、zoom画面が乱れた後、北川さんが登場。なんと彼は記憶を失い、自分が誰かもわからなくなっていた。しかも、牢のような部屋に閉じ込められていた。
彼は一体、誰なのか？ 彼の安全を確保できるのか？！
いよいよ謎解きがスタート！ 彼を救うために、彼と一緒に謎を解いくのだ。
北川はzoom画面を通して参加者に話しかける。参加者はLINEのオープンチャットを通して北川へコミュニケーションできる。さらに同時に参加している他の参加者からのメッセージも次々にオープンチャットには表示され、物語への感想や謎解きのヒントが次々に表示されていくので、２つのデバイスを常に手元に置いておこう。
さて、解かねばならぬ謎なのだが…
頭の体操となりそうなものから、知識を求められそうなもの、その場で解決法を探るものまで多種多様。画面越しと侮るなかれ。参加者同士が力を合わせて解く謎もあり、チャットは過熱。
参加者のつぶやきも楽しく、演者のリアルな表情も相まって、自分もいつの間にか熱く取り組んでしまっていた。
やりながら分かったことだが、同時に参加しているからといって、すべての参加者が同じ謎を解いているとはかぎらないらしい。しかも参加者の反応によって、ストーリーが分岐するらしい。
個々の謎解きと、ミステリーとしての物語自体の謎にもハラハラ・ドキドキ。頭脳もフル回転の約2時間。これは4日に参加した人も11日に再度参加しても楽しめそうだ。
「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」
【日時】 2021年12月4日（土）、 11（土）、 両日ともにオンライン生配信にて20:00開演
【料金】 Go Toイベント適用で2割引に！
前売券 税込 4,400円⇒ 3,520円
当日券 税込 4,600円⇒ 3,680円
【チケット】 https://t.livepocket.jp/e/ty48c
【公式サイト】 https://yodaka.info/event/2112aufheben
企画・製作 「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」製作委員会
原作・総合監修 イシイジロウ
ゲーム制作 よだかのレコード（(株)stamps）
演出 岡本貴也
脚本 岡本貴也、 イシイジロウ
配信・テクニカルプランニング ノーミーツテック テクニカルディレクター 藤原遼
ミステリー監修 （一社）日本SF作家クラブ
宣伝美術・衣装協力 変身写真館 ミニーナ
演劇制作 松竹(株)
