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室たつき×足立英昭 語りだしたら止まらない 爆笑トーク 8/12から東京公演 役者達がセリフでバトルする『12人の怒れる男』

役者達がセリフでバトルする白熱の法廷劇、劇団ナイスコンプレックス プロデュース公演 第6弾『12人の怒れる男』が、大阪公演を終えて、8月12日(木)〜8月12日(日)から東京公演が行われる。

『12人の怒れる男』は、1954年にアメリカのテレビドラマとして書かれ、密室劇の金字塔として60年以上にわたり愛され続けている法廷サスペンスの名作。
劇団ナイスコンプレックス(ナイコン)では2018年から毎年上演され、今年で4シーズン目。その初期から皆勤で4号役を演じてきた足立英昭は出演4回目にして10号役に、そして3年連続10号を演じている室たつきは今回足立とWキャストでの顔合わせとなった。
ともに闘ってきた2人だからこそ分かり合える震える瞬間とは!?
室たつき×足立英昭の語りだしたら止まらない 爆笑トークをお届けする。

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室たつき×足立英昭

(このインタビューは7月上旬に行われ、その後、足立英昭は東京公演のみの出演となった)

≪変なプライドは捨てました≫
――このシリーズでは初期から出演しているレジェンドのお2人です。

足立「そんなそんな!恐れ多い」

「僕は3回目、ヒデは4回目でしょ、一番出演しているレジェンドだよね」

足立「いやいや!僕だけじゃないから!」

――春を過ぎるとこのシーズンがやってくる感じですか?

「ほんまにそうなります。暑くなってくるとそろそろかってね!」

足立「梅雨がきてちょっとじめっとしてくると、おっし!そろそろ!って。演出のキムラさんと、これが夏の風物詩になるといいねって話していたことが僕の中ではそうなりつつあって」

「完璧になってますよ!」

足立「僕のお客様の中でもそう感じてくれる方が多いことがすごく嬉しくて。梅雨になるとドキドキワクワクしますね」

「ワクワクしちゃいますね。僕はずっと10号を演じていて毎年試行錯誤。この作品を知れば知るほどより難しくなってくるし遊びたくもなる。 前回よりひと山ふた山越えたいという想いがあって、それをキムラさんはこうしてとか言わないんです。もう少しこうしてみたら?くらいの言い方で、僕らが持ってくる物を大正解としてくれる」

足立「そう、でもそれが一番しんどいんです。特に僕は泳がされるというか、褒められることもないので、それでいくのね、うんうん、いいよって。いつもニコニコ見てくれるので、何が正しいのかと毎年その壁にぶち当たっていて、正解がわからない」

「この作品については正解がないんです」

足立「しかも人から受け取るセリフのキャッチボールなので、人によって投げてくる球が違って、ある人は150キロストレート、技巧派の変化球をギュンギュン入れてくるタイプもいて、それはそれで楽しくて毎年色んな発見があります」

「同じキャストが出ていても全然違う作品と思っちゃいます」

――自分もそれに乗って更に上を目指したいプライドや、別の球を返したくなるなど色々考えますか?

「もうね、変なプライドは捨てました」

足立「先輩だろうと年下だろうと、面白いなと思ったら吸収しよう!てね」

「そう来るか!の連続なんです。それも毎公演ですよ!普通のお芝居は稽古でやってきたものをブレずにやり切るのがベースにあると思いますが、この作品に関しては本番になっても毎回違うんです!」

足立「意図的にトリッキーにやっているわけではなく、勝手に生まれる化学変化だから、まあタチが悪くて!」(2人爆笑)

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≪ゾクゾクが快感に≫
――作品について初期から印象や手応えはだいぶ変わっていそうですね。

足立「最近はその場を楽しむようにしていて、去年は役者としてゾクゾクする武者震いとか、こみ上げてくるものがあって。生きているって感じます」

「より深く知ろうとして、また頭がごちゃごちゃになってくるんです。あとこの作品は2時間、舞台上から退場しないんです。普通は退場して集中力がそこで切れるはずなんですが一切抜けへん。守衛役いれたら13人の闘い、言葉の応酬です」

足立「それぞれ自分の正義で闘うので気が抜けないんです!ロイヤル傍聴席(ステージ上の席)があった日にはもう!!」

「ロイヤル傍聴席、あれは震えましたね。すみっこの壁の方に行ったら薄幕の向こうにお客様が見えて(笑)集中せなと」

足立「一度目が合ったことがあって、外を見ている演技だからここで目をそらしたら芝居じゃないと思ってずっと見ていたこともあった。ピリピリしていますがあれを味わえたことはラッキーとも思っていて」

「自分がお客様だったら傍聴席に座りたい」

足立「絶対そう思う。今年は(コロナ禍で)難しいと思いますが画期的だったので、またできるといいですよね」

――そして退場できないので給水場があって。

「そう(笑)そのロイヤル傍聴席の一角に給水場があって、でも見られるからあんま飲めなくなるんです」

足立「しかも紙コップで緊張すると2個取ってしまったりね」

「ゴミ箱近いのになぜか入らなかったり(笑)噓やろ!?って」

足立「あと4号だとナイフを使うのですが上手く刺さらない時があったり」

「あああ!あれね!でももうちょっとしたハプニングでは動じないです。10号でいうと、最後に怒涛のセリフがあって、ある時靴の底がバーンと取れたんです。でもあそこは続けないとあかんし、気にせずに最後までやって。その後、他の役者さんが靴底をうまく持ってきてくれたり、みんな臨機応変さはあるし信頼していますね」

足立「セリフを飛ばされたことがあって、どうする!てなった時に、セリフがバッティングしたらどうしよう、あのセリフを誰だったら言える!?とか、頭の中でギュイーーンていう音が聞こえて鍛えられますね」

「あれはヒデが正解だった。それを思うと初めて共演する方も多くて今年もワクワクしかない」

足立「今回のキャスティングも凄くて、本当に楽しみ。」

≪永く愛されている作品を今生きている僕らがやれる奇跡≫
――今回初めて観る方もいらっしゃいます。あらためて本作の魅力や楽しみ方を伝えると?

「僕が毎回言うのは、僕を知っていても僕という人間抜きで観て欲しい。誰がどんな性格でどんな正義を持っているか、それを観て欲しいです。自分の中の新たな解釈でこの作品を楽しんで欲しいですね」

足立「12人の男たちがひとりの少年の生死について語り合う、60年以上前の作品だからこそのシンプルさが魅力です。
さらにたくさんの作品が溢れている時代に、こんなに永く愛されている作品を今生きている僕らがやれる奇跡。その奇跡をお客様と共有できることは、とても感動的で嬉しいです。
温故知新ではないですが、古い作品の中に僕らの新しい表現が混ざりあって新しく生まれ変わる、この化学反応を楽しんでいただけたらと思います」

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――10号はクセのある役どころですが、今年はどんな10号にしていこうと?

2人「クセしかない!」(爆笑)

「アドバイスをすると、全員に嫌われてください」

足立「やっぱり!」

「稽古場に入ったらそれくらいじゃないと。最初この役になった時に、ダメ出しも褒めもなくて路頭に迷って精神が崩壊しかけて…」

足立「このたつ兄を見てるから10号を演じるのがちょっと怖くて」

「でも2年目は楽しめて、どんどん好きになれて。今はビジュアル撮影でもう楽しい」

足立「僕は4号だった時から10号を見ているので外側からはアプローチしやすいのかな。ずっと可哀そうな人間だなって思っていて。社会的には強い人だけど、本質の弱さには気づけていない人間で、そんなもろさを出していけたらと思っています」

「理想にはまだまだ手もかけられていなくて、僕も新たな挑戦をしていきたいと思っています」

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――Wキャストですが、お互いは気になりますか?

「気にはならないかな。自分は自分だし、相手のいいところを見つけていきたいですね。今回関西から始まるんですよ。関西バージョンはセリフが大阪弁なのですが、10号の大阪弁って輩の不良みたいに見えちゃうんです。そうならないように少し抑えぎみにとか、めちゃめちゃ考えました」

足立「それは大変そう」

「関西弁でやりや」

足立「あははは!俺それ(偽関西弁)で嫌われたくない!僕はWキャストを意識しちゃうタイプですが、今回に関してはもう知っているので、それはないですね。初めましての相手の時は(キャラが)被らないようにはしますね。でも上をいってやろうとか、最近はもうないです(笑)。みんな違ってみんないい!美味しいところだけいただきます!
たつ兄は役として威圧的ですが、本人の優しさが垣間見えるんですよ」

「やめろやめろ!それ見えたらあかんねん」

足立「それがまた魅力的なんです。だからたつ兄の10号は嫌いになりきれない。人間臭くて弱いところが見えるから、4号の時『黙れ!』が言いやすかった。それがたつ兄の良さ」

「ああぁ照れてまう(笑)ヒデとは別作品で共演もしてて、人としての性格を知っているがゆえに、4号になった時に、なんでこいつはこんなにプロフェッショナルなんやろって」

足立「あはは!もう一回言って!」

「欲しがるな(笑)ほんまに普段知ってるヒデじゃない奴が目の前におって、こいつここまで完璧なんや凄いなって。彼が4号で僕が10号の時、毎回違う『黙れ』というセリフを考えてくれて。それを言いやすいように僕がセリフを言わないと、彼のいい『黙れ』が出ない。それが去年1度、ほんまにお互い気持ちいい瞬間があって!」

足立「ありました!ありました!」

「それ終わった瞬間にお互い『これや!!』ってな!それいまだに覚えてる」

足立「そうそう!すごい気持ちいいのがありましたね。もうゾワーーーと鳥肌立ちましたもん!」

「そこ孤立するシーンなのに、下向きながらめっちゃ笑顔になってて(笑)」

足立「俺もガッツポーズしたくなるくらい血沸き肉躍る(笑)あの瞬間はよく覚えています。びっくりした!」

「それを今回の4号とどれだけ対峙できるか!」

足立「逆班で見ていた横井さんと、今回初出演の藤原さん相手に楽しみです」

「(横井)翔ちゃんは凄いからね。あいつは戦士か!?そのスーツは鎧ですか?と固めてくるし妥協しない。しかもみんなドアを入った瞬間一歩目から空気感で演技を変えてくる」

足立「そうそう!4号8号は受けて返すタイプだけど、3号7号10号はかき回していくタイプなので、今回はどうかき回していこうか、入った時の空気感と感情とテンションで決めなきゃいけないので緊張します」

「冒頭からかき回しすぎると後半スタミナがなくなるから!俺一回冒頭でキレまくって死にそうになった」

足立「あははは!気を付けます!」

「ほんま気を付けて。頂点はラストだからね」

――大変と言いながら、二人とも顔が笑っています!

2人「あははは!楽しいんです!」

足立「この12人のメンバーはこの夏しか観られません。ぜひそれを味わって、夏の思い出にしていただけたら」

「僕にとってこんなに楽しみな夏は無いです。これからも色々な場所で上演したいとキムラさんから聞いているので、力添えができたら嬉しいです。まだ観た事が無い方はぜんぜん今年からスタートできます。気になっている方はぜひいらしてください。お待ちしております」

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タイトル:劇団ナイスコンプレックス プロデュース #6 舞台『12人の怒れる男』
大阪:2021年7月30日(金)〜8月1日(日)大阪市立芸術創造館  ※終了
東京:2021年8月12日(木)〜8月15日(日)赤坂RED/THEATER
【キャスト】
Aチーム
東拓海、篠原麟太郎、上杉祥三、藤原祐規、山本誠大、松本寛也、桑野晃輔、濱仲太、赤眞秀輝、室たつき、
和泉宗兵、畑中智行、キムラ真
Bチーム
菊地浩輔、登野城佑真、上杉祥三、横井翔二郎、堀田怜央、片山浩憲、糠信泰州、池下重大、ジジ・ぶぅ、
足立英昭、竹下健人、ナカヤマムブ、篠原麟太郎
【公式サイト】 http://naikon.jp/next.html
【スタッフ】
原作:レジナルド・ローズ
脚色・演出:キムラ真、音楽作曲:橋本啓一
主催・企画制作:ナイスコンプレックス
【チケット】
★Nシート(前方指定席/特典付き)料金:10,000円  ★一般指定席料金: 6,500円
東京大阪共通。 税込・前売当日共通