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感動のミュージカル『ビッグ・フィッシュ』取材会 濃縮新バージョンで再演 

2017年2月に初演され、11月から再演となる感動のミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の取材会が、6月28日(金)に行われた。
演出の白井晃、出演する川平慈英、浦井健治、霧矢大夢、夢咲ねねが揃って登場した。

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夢咲ねね  浦井健治 川平慈英 霧矢大夢 白井晃

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原作は、世界中で大ヒットしたティム・バートン監督の映画『ビッグ・フィッシュ』〈2003年)。
再演となる今回は、劇場を日生劇場からシアタークリエに移すも、初演のメインキャストが揃う。

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白井晃
今回は『ビッグ・フィッシュ』の“12chairs version”での再演が決まり、とても嬉しく思っています。2017年2月に日生劇場で本作を上演して、千穐楽を終えた時には「この作品を別れるのは、本当に寂しい」と思っていました。「再演したい」と思っていたので、本当に嬉しいです。この話は奇想天外なところもありますが、実のところはどこの家族にもあるような親子の確執や別れの話なので、身近な話として見ていただける素敵な話に仕上がっていました。
前回は22人のメンバーで上演しましたが、今回はシアタークリエにて主要メンバーの12人で全部やります。その分、濃縮されています。これは向こうでも有った形を踏襲して、雰囲気は初演を踏襲してやっていきたいと思います。

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川平慈英:エドワード・ブルーム
思い起こせば、初演は長丁場で「生きて千穐楽のカーテンコールを迎えられるのか」と心配でしたが、素晴らしいチームの絆…パワーで乗り越えることができ、僕にとっては勲章になった公演です。再演となって、呼ばれる嬉しさ。そしてメインメンバーが変わらず集まった。またこの『ビッグ・フィッシュ』を上演できる喜びに満ち溢れています。今回も厳しい長丁場ですが、また1からこのエドワード・ブルーム役を作りあげたいと思っています。今回は、初演とは違う形だということで、ワクワクしています。お客様が観終わった後に生きていることの素晴らしさ、大切な人のために献身する素晴らしさを感じて、ほっこりする気持ちになっていただけたらと思います。この12人のメンバーを応援して下さい。

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浦井健治:ウィル・ブルーム エドワードの息子
「再演ができたらな」と思っていた公演です。しかもすべてのメインキャストが変わらない。それは珍しいことで「皆が大好きな作品なんだな」と思いました。
慈英さんが大変だとおっしゃっていましたが、稽古中に白井さんが「休憩だ」とおっしゃっても慈英さんはサッカーをし始めたり(笑)(「ボールは没収されたよね」と川平)それくらい慈英さんのエネルギーにあふれた作品で、それを支えている霧矢さん演じるお母さん(エドワードの妻)、そして僕たち。本当に素敵な家族の物語だと思いながら演じてしました。
殺陣師の渥美(博)さんが終わった後に泣きながら「健治、いい作品を見せてくれてありがとう」と言ってくださいましたし、例えば池田成志さんとか演劇に厳しい方々が「最高だったよ」「いい作品だったよ」と目頭を熱くして全員が帰っていった作品でした。
僕も父親(エドワード)とのデュオの新曲が1曲増えるので、心してかかりたいと思います。

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霧矢大夢:サンドラ・ブルーム エドワードの妻
この作品は、終わったのが寂しくて、ロスが続きました。音楽も頭の中にずっと流れ続けていました。慈英さんにもカンパニーのみなさまともお会いすることがなくなって「寂しいなぁ」と思っていた頃に再演のお話を伺ってこんなに幸せなことはないと思っています。
新しいバージョンということで、より締まった感動的な家族の物語を再びお届けすることができるのは、私も楽しみですし、皆様にも楽しみに待っていて頂きたいと思います。

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夢咲ねね:ジョセフィーン・ブルーム(ウィルの妻)
私も初演でたくさん勉強させて頂き、出演していながら毎回、最後には心打たれてしまって「こんな作品、すごい」と思っていました。観に来て下さった方々からも「観られてよかった」とおっしゃって頂いて、「愛されている作品だなぁ」と思いました。
再演にあたって、初演を観られなかった方々が「観たかったんだ」とおっしゃって下さるのがプレッシャーでもありますが、とても嬉しく思っています。また、ブルーム家にお邪魔できるのが、とても楽しみでもあり、一生懸命みなさまについて頑張っていきたいと思います。

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川平慈英:
初演の時、ラストでエドワードは天に召されるのですが、俳優・川平慈英としては毎公演、生き返っていた…生をもらっていた…生きる力を頂けていたエンディングで、すべてが浄化されていました。こんな経験は後にも先にも本作だけです。その生きる喜びをお客様と共有できれば、こんなに嬉しいことはありません。

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霧矢大夢
和気藹々とした家族でした。エドワード役は川平さんしか考えられないです。
慈英さんはおしゃべり上手で、気が付けば皆が慈英さんを囲んでいました。

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浦井健治
さっき慈英さんにお会いしたときも「健、身長が伸びたか?」と本当の父親のように話しかけてくださって、「幸せだな」と思っていました。その川平さんを包み込むようにささえている霧矢さんの男らしさというか…(笑)、女性の強さというか。今回はどんな踊りを見せて下さるのか、楽しみにしています。

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川平慈英
最後のシーンで息子役の健ちゃんとグータッチをやるのですが、中日過ぎからいっぱい触りたくなって、祝福パワーがより一層出たのを忘れもしません。またいいスパークがでたらこんな嬉しいことはないと思います。

浦井健治
いっぱい触ってくれましたね。託されている感じがとてもあって、それを子供たちに受け渡さなきゃという責任をすごく感じました。みんなが涙していました。

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白井晃
自分で演出しておきながら、毎回ラストで涙ぐんでしまいました。自分でも「何なんだ」と思いましたが、毎回毎回そうなってしまうほどの感動を得ていました。
最初の稽古で慈英さんがラストのナンバーを歌った時に(感動で)途中で歌えなくなってしまいました。その時に「その時の感覚は持ち続けて欲しい」と思っていましたが、その感覚を千穐楽まで持ち続けていて下さったので、だから毎回、泣けてしまう感動につながったのだなと思っています。

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物語
エドワード・ブルーム(川平慈英)は、昔から自分の不思議な体験を大げさに盛って話し、聴く人を魅了して得意になっていた。
息子のウィル(浦井健治)は、幼い頃には好きだった父の話が、大人になるにつれ素直に聴けなくなり、やがてあることを機に2人の間には深い溝が出来てしまう。
ある日、母サンドラ(霧矢大夢)から父が病に倒れたと聞いたウィルは身重の妻・ジョセフィーン(夢咲ねね)と共に家に戻る。
そして、ウィルは知るのだった。父が本当に伝えたかったことを…。

 

ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』
脚本  ジョン・オーガスト
音楽・詞  アンドリュー・リッパ
演出  白井 晃
出演 川平慈英 浦井健治  霧矢大夢  夢咲ねね
藤井 隆 JKim 深水元基 佐田 照(Wキャスト)佐藤誠悟(Wキャスト)
東山光明 小林由佳 鈴木蘭々 ROLLY
公式HP https://www.tohostage.com/bigfish/
東京公演 シアタークリエ 2019年11月1日(金)~28日(木)
愛知公演 刈谷市総合文化センターアイリス 2019年12月7日(土)~8日(日)
兵庫公演 兵庫県散る芸術文化センター阪急中ホール 2019年12月(木)~15日(日)