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生田斗真 来春から 劇団☆新感線39興行・春公演『偽義経冥界歌』

2019年劇団☆新感線39興行・春公演
いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』
【作】 中島かずき  【演出】 いのうえひでのり
【出演】 生田斗真/
りょう 中山優馬 藤原さくら/粟根まこと 山内圭哉 早乙女友貴/
橋本じゅん(大阪・金沢・松本) 三宅弘城(東京・福岡)/橋本さとし 他

【大阪公演】 2019年3月8日(金)~21日(木・祝) フェスティバルホール
【金沢公演】 2019年4月2日(火)~7日(日) 金沢歌劇座
【松本公演】 2019年4月18日(木)~21日(日) まつもと市民芸術館
【東京公演】 2020年2月予定 TBS赤坂ACTシアター  【福岡公演】 2020年4月予定 博多座

niseyoshitsune

(c)2019『偽義経冥界歌』

2017年春から2018年大晦日まで約2年間、客席が360°回転するというアジア初の劇場・IHIステージアラウンド東京(豊洲)でのロングラン公演という前代未聞のチャレンジを敢行した劇団☆新感線。回転しなくなる新感線の2019年は、主演に生田斗真を迎えて、3年ぶりの劇団本公演、旗揚げ39周年にあたる“サンキュー興行”を敢行する。

まず“春公演”は、大阪、金沢、松本公演を行い、“夏秋公演”の別演目をはさみ、明けて2020年に東京、福岡公演を予定。“春公演”の演目は『偽義経冥界歌』(にせよしつねめいかいにうたう)。2016年の『乱鶯』以来のいのうえ歌舞伎の新作で、劇団の座付き作家・中島かずきによるゼロベースからの完全新作は2014年の『蒼の乱』以来。また、いのうえにとっては、この2年の経験と出会いからの刺激を財産とし、改めていのうえ歌舞伎に向き合うことで時代劇でできることの新たな可能性を探っていく。

今回のモチーフは“奥州三代”と“義経黄金伝説”。源義経は、歴史上の一大事に大きく関わっているというだけではなく、その後、数多なる物語に登場しており、実は偽物説、影武者説等、ドラマティックな謎を多く抱えているという魅力的な人物でもある。その義経が実際に奥州に匿われていたという史実をベースに、奥州三代の盛衰の行方も絡めつつ、中島脚本ならではのファンタジーも散りばめたストーリーが展開される。
今作は、主人公の偽義経を中心としながらもまるで群像劇のような、それぞれの人間ドラマをも堪能できる味わいの作品であり、新感線ならではの笑いたっぷり、殺陣、アクション満載の王道エンターテインメントとなる。

主人公の偽義経、<源九郎義経・みなもとのくろうよしつね>を演じるのは、『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン! バーン!~』(2016年)以来、新感線には4度目の出演となる生田斗真。
共演は、『髑髏城の七人』Season花(2017年)以来2度目の新感線出演となるりょう、新感線初参加となる中山優馬、本作が初舞台となるシンガーソングライター藤原さくら、新感線への出演はこれが5回目となる押しも押されぬ“準劇団員”の山内圭哉、『蒼の乱』(2014年)以来2度目の参加となる早乙女友貴。さらに、ダブルキャストに大阪・金沢・松本公演に劇団員の橋本じゅん、東京・福岡公演では三宅弘城が演じる。そして、『メタルマクベス』disc1(2018年)で退団以来21年ぶりに劇団公演に参加した橋本さとしも出演!さらに、粟根まことをはじめとする劇団員らが舞台を彩る。

【中島かずき コメント】
いのうえ歌舞伎の完全新作、ゼロベースからの書き下ろしという意味では『蒼の乱』以来、そして鎌倉時代の物語を書くのはこれが 初めてになります。今回モチーフに使ったのは、奥州藤原三代と源義経との関わりです、この物語では“奥州奥華(おうが)”と書き換えていますが。奥州の人たちは蝦夷の末裔なので、今回は僕が長年書き続けている北関東から東北を舞台にしている作品群、  『阿弖流為』『蒼の乱』『髑髏城の七人』『吉原御免状』の間を埋める作品だったりもします。義経が藤原秀衡を頼って奥州に逃げ込んでいた史実をもとにしていて、加えて義経にはもともと替え玉説もありますからね。生田斗真くんで“偽義経”というところがミソで、考えついた時には「これだ、イケる!」と思いました。基本的にキャラクターは全部あてがきですが、斗真くんにあてがきするのはこれが 初めて。振り切っちゃったほうがそれゆえの悲しさ、健気さが出るはずなので、彼が新感線に対して想ってくれている気持ちに応えたくて、腕によりをかけました。ここまで書いて怒られないか?と思いつつも(笑)、僕なりに斗真くんの良さを活かして書いたつもりです。

【いのうえひでのり コメント】
今回はまず斗真くんありきで、初めてのいのうえ歌舞伎の主役でと考えた時に、これまではチャラいキャラクターのほうが多かったので、もうちょっと真面目にというかがっつりと時代劇に取り組んでもらおうと思ったんです。彼の場合は芝居の基本をウチの劇団で身につけたようなところがあって、“準劇団員”いわゆる“新感線TRIBE”の中ではメイン役者のひとりでもありますから(笑)。脱ステージアラウンド第1弾の主役としても、とても力強い存在。どちらかというと“受け”の芝居をすることが多いようですが、今回は珍しくその逆、 ツッコミまたはボケの芝居を楽しんでもらえることと思います。そして僕としてはとにかく観客席を回すことを考えなくていいので、そういった意味では久しぶりに通常業務に戻る感覚もありますね。とはいえ、今回の台本もこれまた大変で、ある意味“義経伝説”であり、  『リメンバー・ミー』でもあり、主役を張れるくらいの個性派たちがゾロゾロ出てくるので『アベンジャーズ』でもあり(笑)。『偽義経』のはずなのに?と思われるでしょうが、観ればきっと「ああ~、そういうことか!」と納得していただけるのではないかと思います。

【生田斗真 コメント】
劇団☆新感線には『Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~』以来、3年ぶり4回目の参加になります。実は、いのうえ歌舞伎に主演という形で出させていただくのも、中島さんの書き下ろしに出させていただくのも初めてなんです。源義経の偽物の役どころになりますが、歴史上の人物を描きながらも僕が属するチームのパートは意外と自由にやれそうだとも思っていて。あまり型にハマり過ぎず、舞台上で縦横無尽に飛び回りたいですね。それにしても、基本的に新感線のみなさんとご一緒するときはちょっと頭の弱い キャラクターになることが非常に多くて(笑)。今回もどうやら正義感に溢れた、憎めないおバカちゃん的な役になりそうです。そしてたっぷりと立ち回りがあり、歌があって、ほんの少しのラブがある、いかにも新感線らしい作品になるんじゃないかと予想します。本格的な時代劇なので着ているものが重かったり暑かったりしますが、お客様にはこちらが苦労すれば苦労する分、楽しんでいただけるはずですからね。今回も大いに苦労をして、大いにヒイヒイ言いながら、がんばりたいと思っています。
公演概要

公演名称  2019年劇団☆新感線39(サンキュー)興行・春公演 
いのうえ歌舞伎『偽義経(にせよしつね)冥界歌(めいかいにうたう)』
作  中島かずき
演出  いのうえひでのり
出演  生田斗真/りょう 中山優馬 藤原さくら/粟根まこと 山内圭哉 早乙女友貴/
橋本じゅん(大阪・金沢・松本公演) 三宅弘城(東京・福岡公演)/橋本さとし

右近健一 河野まさと 逆木圭一郎 村木よし子 インディ高橋
山本カナコ(東京・福岡公演) 礒野慎吾 吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
新谷真弓(大阪・金沢・松本公演) 村木 仁 川原正嗣 武田浩二
狩野新之介 鈴木智久 山﨑翔太 渡部又吁 小板奈央美 後藤祐香 齋藤志野 鈴木奈苗
藤家 剛 川島弘之 菊地雄人 あきつ来野良 藤田修平 北川裕貴 紀國谷亮輔 下島一成

企画  ヴィレッヂ 劇団☆新感線
製作  東京グローブ座 ヴィレッヂ
公式サイト  www.vi-shinkansen.co.jp/niseyoshitsune