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『~崩壊シリーズ~「九条丸家の殺人事件」』 山崎樹範&松下洸平インタビュー

英国デイリー・メール紙に5つ星を与えられ、ロングラン。2015年英国オリヴィエ賞最優秀コメディ賞を受賞し、「ぶっとびの面白さ!」と評されたコメディ舞台「~崩壊シリーズ~『九条丸家の殺人事件』」(原題:THE PLAY THAT GOES WRONG)が日本初上陸する。

OMOTE SAIKOU OUT

上演台本・演出は、バナナマンや東京03など数々の超人気芸人の傑作コントはじめ、人気バラエティ番組「ゴッドタン」や「ウレロ☆シリーズ」も手掛ける、構成作家のオークラが担当。
そして山崎樹範、松下洸平、上地春奈、久保田秀敏、伊藤裕一、大水洋介(ラバーガール)・長谷川忍(シソンヌ)(Wキャスト)/彩吹真央/梶原善という実力派キャストが揃った。

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Astage(アステージ)は山崎樹範、松下洸平のふたりに直撃。
「ちゃんと話をするのは初めて」だったとは思えない、楽しいおふたりのトークをご堪能下さい!

『崩壊シリーズ~『九条丸家の殺人事件』あらすじ
これまでまともな上演をした事がない劇団「荻窪遊々演劇社」が満を持して上演する“殺人ミステリー劇『九条丸家の殺人事件』開幕初日。
セットのドアが開かなかったり、あるはずの小道具がなかったり、役者がセリフ間違えたりと、本番中まさかのアクシデントが立て続けに勃発!それでもシリアスな芝居を必死に続けるが…舞台は奇想天外な展開に…!
本作で山崎樹範は劇団団長「栗須健司(くりすけんじ)」で劇中劇では「神田警部」を、松下洸平は劇団員「看場徹(みろばとおる)」で劇中劇では「富桝浩次」を演じる。

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―おふたりが会われるのは?
山崎樹範(以下 山崎):2回目ですね。こないだチラシの写真撮影の時に入れちがいになって、ご挨拶だけしましたね。
松下洸平(以下 松下):僕はときどき飲み屋でお見かけしますよ。「あ~、やましげさんだ!」って。
山崎:えっ~!!
松下:「飲む人なんだなぁ」と拝見していました。
山崎:飲みますねぇ。
松下:それが楽しみです。
山崎:ホント?飲める感じですか?
松下:僕も飲みます!
山崎:嬉しいなぁ!!(がっつり握手をするふたり)早く飲みに行きたいなぁ~(笑)。

―今回の作品はドタバタのコメディだそうですが、劇中劇はミステリーという2重構造になっているそうですね?
山崎:ほぼ劇中劇ですね。
松下:三人の人格がいるような気がします。自分自身…生身の松下洸平という人間がいて、劇団員と劇団員の演じる役もいて。この三人の折り合いをつけていくことになりますね。
山崎:役を演じているけど、劇中劇でミスをするのは劇団員だものね。
松下:そうなんですよね。どこを掘り下げていくかと考えれば、役を演じている劇団員の人となりをしっかり理解していないといけないですね。「こんなヤツだからこんなミスをする」とか「こんなヤツだから空気読めないんだ」とか。あ、こんな話でいいですか?
山崎:いいですよ~。やぁ、しっかりしているなぁ。「なるほど…」と聞いていました。まだ僕はそこまで考えられてなくて。

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―まだお稽古前ですね? 山崎さんは3月にも舞台に出演されるのですよね?
山崎:ひとり芝居があります。
松下:すごいですねぇ!
山崎:今は稽古も1人なので、早く人と絡みたい。1人だと稽古が家でもできちゃう。(笑)「そこさぁ、もっとさぁ」みたいな会話も誰ともできない。早くこっちの稽古がしたいです!芝居の醍醐味って、やっぱそっちだなと、ひとり芝居をやって改めて思っています。
松下:ひとり芝居はご自身で「やりたい!」と?
山崎:そう、俺が「やりたい!」って言ったのです。
松下:すごい!その勇気!
山崎:テレビドラマに出ても脇役と言われるポジションで、主演でできることなんて、なかなか無い!それだったら「1人でやろう」「ひとり芝居をやろう」と思ったら、ひと月もたたないうちに、この『九条丸家の~』で真ん中に顔を載せてもらえるようになっちゃって(笑)。
松下:でもそれはそれでね、いいですよね。
山崎:でもそのひとり芝居の取材でね「僕は主演をやりたいんです。でもできないから、自分でやるんですよ」って言っていたら、雑誌が出る前に、この作品の情報が…。ざわつきました。(笑)

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―やはりお稽古は楽しいのですか?
山崎:稽古は基本的には好きじゃないですよ。本番の方が好きです!ある程度やったら「もう稽古、よくない?」「飲みに行かない?!」って思ってしまいます。
松下:僕もそっちの人かもしれないですね。早く本番をやりたいです。稽古は緊張します。特に始まって一週間くらいは…。
山崎:そうだね。その作品とか座組みの雰囲気とか、掴むまではやっぱり時間がかかりますね。
松下:嫌われちゃったら、どうしようとか…。
山崎:「いつの間に、あそこ、あんなに仲良くなってたの?」「聞いてないけど…、飲みに行ってたの?!」って。
松下:分かる!! それは口に出したり…
山崎:出せない、出せない!! 年をとってくると、若い子は若い子で飲みたいだろうし、おじさんはなるべく早く帰らなきゃ…。ホントは飲みたいんだけど「おじさんはお金を置いて、なるべく早めに帰らなきゃ」って思っています。
松下:そんな!でも…酔うとダメ出しとか、しますか?
山崎:あの…時々やるの。恐ろしいことに…。自分で自分が怖い!!(爆笑)
松下:それは自覚なしですか?
山崎:家に帰ってから、すごく反省します。「そんなつもり、なかったのになぁ」「嫌われたかなぁ…」って。

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―今回の座組みは如何ですか?
山崎:僕は今回、(梶原)善さんと一緒にいたい。年上の方にくっついていたい。善さん優しいですし。
松下:他のメンバーでご存じの方は?
山崎:知っているのは、久保田(秀俊)君だけ。久保田君がね…根っからのいい子なんだけど、根っからのバカなんですよ!すごいよ~カタカナとか読めないから。(爆笑)
松下:わぉ~!でも僕も同じニオイしますけどね…。
山崎:じゃ、めっちゃ体を鍛えてたりします?
松下:鍛えています!
山崎:じゃ、同じタイプだね!(爆笑)久保田君も筋トレ、すごくしているもの。
:それはだいぶ楽しみですね。
山崎:えっ?!何? マネージャーさんから「九九が言えない」情報が入ってきましたよ。(笑)
松下:それ、言わないでいいよ~! 九九、言えますよ!
山崎:ホントに?
松下:コンディションがありますから。調子いい時、悪い時、ありますから。(笑)
山崎:オレ、そういう人は大好物だからね。
松下:じゃ、楽しみです!
山崎:楽しみだねぇ~!
松下:僕はコメディ…笑いを作る作業が、本当に初めてに近いのです。わりとシリアスな演目が続いていたので。「どうしたら笑ってもらえるか」という脳が未発達な状態なので、そこを皆さんの芝居を見たり、オークラさんの演出で新しく発見できることが多いような気がしています。
山崎:1つ安心なのは、オークラさんが純粋な演劇畑の人じゃないってことです。たぶん、演出で怒鳴ったりしないだろうな。演劇で怖い人は、ちょいちょいいるでしょ。
松下:「全然面白くねぇよ!!」みたいに…笑いに関しては厳しいとか、ないでしょうか?
山崎:え~…、だったら…ホントに嫌だ!!(爆笑) 怒る人は、苦手です。「そんなのじゃ、コメディできないよ…」(涙声)になっちゃう。
松下:すごく分かります。
山崎:今回は絶対大丈夫!オークラさんは「もっとこうしましょうか?」って優しいと思いますよ。
松下:良かった~~!

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―今回は劇中劇で、いろいろ芝居の失敗が続出するようですね。実際にたくさんの舞台を経験されているおふたりに「舞台のあるある」を教えて頂きたいです。
山崎:俺は…共感してもらえるかどうか、わからないけど…。死んでいるなどの場面でホントに寝ちゃわない?僕は何回も舞台で寝ています。(爆笑)
松下:嘘でしょ?ホントですか?それは起こされるのですか?自分で起きるのですか?
山崎:音で起きる。「あ、この曲がかかった!」とかでパッと起きる。(爆笑)
松下:僕はそれはないです!寝ないです!
山崎:1時間くらい客席で待ってから出て来る芝居の時にも…。
松下:それは寝ちゃうかも。
山崎:たまたま隣に座っていた演出家に起こされたこともある。(笑) 人って、起きて2秒後には芝居できるんだなぁって。
松下:僕は寝ちゃったことはないですねぇ。
山崎:台詞忘れるとかはあるでしょ?
松下:ありますかね?…ありますね。稀ですけど。でも何とかごまかしちゃうので、頭が真っ白になることはないです。出てこない時は、何か言っちゃいますから。
山崎:その次の段階は、一言も出てこなくなるのね。更に次の段階は、忘れていることすらわからなくなる。「誰だよ~。早く言えよ」「変な間だなぁ」と思っていたら、自分の台詞だと気付いて、舞台上で普通に「あっ、オレだ!」って言っちゃう。(爆笑)
松下:いい「オレだ!」ですねぇ。
山崎:きれいに「あっ、オレだ!」って出ちゃった。もう、そうなってきちゃったんだ。心配だ~!(笑)
松下:今回は台詞の量もすごく多いですし、きっかけが難しいし、1つ逃すと1つ笑いが消えていく…という入りくんだ流れになっているので、聞けるかもしれませんね。「あっ、オレだ!」を。

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―今回は、どうなるでしょうね?
山崎:今回は本当に上手いことやれば、自分のミスを「緻密な計算ですよ」みたいにすることもできるかも。
松下:そうですね、「演出だよ、演出」ってね。ただ今回は舞台上で、僕たちが失敗を作っていくわけですけれど、すごく難しい気がします。
山崎:順番通りでなく、本当のハプニングが起きたときに、とっても怖いです。

―お客さんも一瞬も目が離せないですね。
山崎:これだけの公演数ですからね。どこかでハプニングが起きるでしょうね。
松下:心のどこかで「(ハプニング)起これ!」って思う時もありますよね?
山崎:ある、ある!他人のミスは大好きだから。(笑)「崩壊シリーズ」で、本当に崩壊する可能性がありますね。(笑)
松下:イギリスの友人から『The Paly That Goes Wrong』はずっとロングランで、今はその続編なのかな?『Peter Pan Goes Wrong』をやっていると教えてもらいましたよ。
山崎:役者の「あるある」だけど、シリーズは当たってPartⅡをやるけれど、「僕は呼ばれないんだ」「評判はよかったのね。でも、俺は違うんだ」みたいな。(笑)
松下:なんか、今日は終始悲しい話でしたね。(笑)

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―では、最後にひとことお願いします。
山崎:いや、今日初めて松下くんとお話しさせて頂いて「あ、これ、面白くなるな!」と思いました。
松下:よかった~。
山崎:すごく素直でいい子だし、安心感があります。今回も「大丈夫だ」と思いました。

―いいカンパニーになりそうですね。
山崎:はい、なると思います。あ、でも「大丈夫だ」っていうのは、役者として上から目線じゃないからね!誤解が生じたら嫌だな…。(爆笑)

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―では松下さんもひとことお願いします。
松下:台本を読んで一生懸命やる劇団員の姿に、最後の方は哀れにも思えて悲しくなってしまったのです。お客様の心で変換して頂いて「なんてかわいそうな人たちだろう」と手を叩いて笑って頂けたらと思います。その空気感を生み出すのに十分過ぎるキャストと、オークラさんの演出も楽しみです。100分とコンパクトな演目になっていますので、是非是非笑いに来て頂きたいと思います。
山崎:しっかりしている~。(笑)

 

 

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山崎樹範
1974年2月26日東京都出身。獨協大学在学中、劇団カムカムミニキーナに入団。 1997年「白線流しスペシャル~19の春」 ドラマデビュー。連続ドラマ「天体観測」でレギュラー出演。その後、映像を中心にドラマ、映画、バラエティ、舞台、ナレーションと精力的に活動している。ラジオ「SCHOOL OF ROCK」ではメインパーソナリティを務め、リスナーからはやましげ校長と呼ばれ今も親しまれている。3月11日(金)~13日(日)は『やましげ春のしげ祭本公演~主演 山崎樹範~に出演。

 

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松下洸平
1987年3月6日東京都出身。
2008年に「ペインティング・シンガーソングライター」としてCDデビュー。2009年以降TV・舞台と、活動の幅を更に広げる。舞台出演作としてはミュージカル「スリル・ミー」、ミュージカル「ネクスト・トゥ、ノーマル」、「アドルフに告ぐ」等多数。6月にはミュージカル『ラディアント・ベイビー〜キース・ヘリングの生涯』、11月には「木の上の軍隊」に出演する。

 

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<~崩壊シリーズ~ 『九条丸家の殺人事件』 公演概要>
【タイトル】 ~崩壊シリーズ~ 『九条丸家の殺人事件』
<原題>THE PLAY THAT GOES WRONG <原作>ヘンリー・ルイス他
【上演台本・演出】 オークラ
【出演】 山崎樹範、松下洸平、上地春奈、久保田秀敏、伊藤裕一、大水洋介(ラバーガール)・長谷川忍(シソンヌ) (Wキャスト) / 彩吹真央 / 梶原善

<東京公演>
【会場】 俳優座劇場 (東京都港区六本木4丁目9−2 俳優座ビル)
【公演期間】 2016年4月8日(金)~4月24日(日)全22回(予定)
【チケット】 全席指定¥7,000(税込)

<地方公演>
★名古屋・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール:
4月27日(水) 全席指定¥7,560(税込)
★大阪・シアターBRAVA!:
4月29日(金・祝) 全席指定¥7,500(税込)
★福岡・イムズホール:
4月30日(土)、5月1日(日)全席指定¥7,560(税込)
【チケット発売日】 一般発売日:2月27日(土)10:00~ ※各プレイガイドにて
【HP】  http://www.houkai-st.com/
【Twitter】 @houkai_st
【お問合わせ】
東京公演:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00-18:00)
名古屋公演:キョードー東海 052-972-7466(月~土10:00~19:00)
大阪公演:キョードーインフォメーション 0570-200-888(全日10:00~18:00)
福岡公演:キョードー西日本 092-714-0159(平日10:00~19:00/土10:00~17:00)

山崎樹範&松下洸平 サイン入りチェキプレゼント

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