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「連続ドラマW 事件」主人公の弁護士役に椎名桔平が決定!WOWOWにて8月放送・配信スタート!

戦後日本⽂学の重鎮・⼤岡昇平が描いた、⽂学史に燦然と輝く裁判⼩説の⾦字塔が
8月、WOWOWにて法廷サスペンスドラマとして蘇る―――。

タイトル

主人公の弁護士役に椎名桔平が決定︕

その法廷で、「事件」は姿を変えた―――。
その⻘年は、本当に人を殺したのか。
残酷な「真実」と真摯に向き合った者たちの葛藤と再⽣を描くヒューマンサスペンスを連続ドラマ化︕

【情報解禁 5月29日(月)午前5時】「連続ドラマW 事件」菊地大三郎役・椎名桔平 写真

1978年に第31回日本推理作家協会賞を受賞した⼤岡昇平の不朽の裁判⼩説「事件」。日本を代表するミステリー作家・宮部みゆきにも多⼤な影響を与えたこの傑作が、WOWOWにて連続ドラマ化されることが決定した。 1978年製作の映画版は、丹波哲郎、永島敏⾏、松坂慶子、⼤竹しのぶ、渡瀬恒彦ら超豪華スターが共演し、数々の映画賞を受賞。今回のWOWOWドラマ版では、舞台を昭和から令和に移し、圧倒的な取材を元に当時未導⼊の裁判員裁判制度での⼼理戦を描写。⽣まれ育った環境から⾶び出そうと葛藤する⼈々を通して、閉塞した今を⽣きる⼈々の孤独や苦悩と同時に社会の闇を残酷にえぐり、その先に光る繊細な希望を⼈間ドラマとして濃密に描く。監督を務めるのは、「連続ドラマW インフルエンス」「連続ドラマW 絶叫」など重厚な⼈間ドラマを数々手掛けてきた水田成英。

主⼈公の弁護⼠・菊地⼤三郎役には、ドラマや映画で圧倒的な存在感を放ち続ける実⼒派俳優・椎名桔平が決定。 WOWOWでの主演は「連続ドラマW 神の手」以来、約4年ぶりとなる。本作では、過去に裁判⻑として⾃⾝が下した判決がトラウマになりながらも、抜群の洞察⼒と機知に富む弁⾆で、裁判という空間と誠実に向き合い、殺⼈の罪を問われている被告⼈と被害⼥性のみぞ知る事件の裏に潜む孤独と絶望、その闇の真相を痛みを伴いながらもたぐり寄せていく元エリート裁判官の弁護⼠を演じる。

著者が「事件」のタイトルについて「裁判所と裁判官によって判決が違うのでは、裁判⾃体も偶然的な「事件」ではないかという考えによる」と述べている通り、構成する者の環境や⼼情によって、公判の風向きは⼤きく変わる。日本で裁判員裁判が始まって14年、普段事件などとは無縁だと思っている誰もが、裁く側に⽴つ可能性がある今だからこそ考えるべきテーマを、圧倒的なリアリティを追求した原作をもとに現代の時代背景を存分に加味して描き切る本作。この裁判を通して真実と真摯に向き合った者たちがその先に⾒つけるものとは…。先の読めないストーリー展開と⼈間模様、そして衝撃の結末とは︕︖
後日発表される豪華共演陣にもぜひ注目して欲しい。

<主演・監督コメント>
椎名桔平(菊地⼤三郎役)コメント
◆本作のオファーを受けた際のお気持ち
裁判⼩説の傑作と謳われる原作を、「現代に置き換え、⼈間ドラマとして骨太な作品を作りたい」との趣旨を頂き、⼤変だろうけど是非演じてみたいと思いました。

◆原作もしくは脚本を読まれた際の感想や、今回演じられた役・菊地⼤三郎についての印象
原作は半世紀以上も前の⼩説ですが、そこに描かれた⼈間模様は今も⾊褪せない魅⼒に溢れています。多くの⼈が詳しくは知らない裁判の制度や手続きが、驚くほど緻密に書かれていて、そのドラマチックな展開に⼼が躍りました。脚本に関しては、500ページ余りの原作を、その推理要素の⾯⽩さを損なう事なく全4話にまとめ、時代背景を現代にする上で、とても上手く裁判員制度や成⼈年齢引き下げによる影響を取り⼊れていました。そこから弁護⼠である⾃分の役におい て、タブレットを使用してメモや現場写真を撮る事を思いついたり、少しパーマをかけたヘアースタイルを考えたり出来ました。元裁判官で現在は弁護⼠である菊地は、裁判官時代の5年前に⾃ら下した判決について、今も⾃問⾃答を繰り返している⼈間です。刑事事件を裁く責任の重さを改めて感じさせられるキャラクターであり、50歳を過ぎた彼が事件を通して成⻑する姿に、⾃分の⼈⽣を重ねてみたりもしました。

◆役作りで心がけたことや、撮影を終えての感想、撮影現場の印象
役を作る上では、しつこく脚本を読み込みました。そして遠⽅にいる知⼈の弁護⼠に、メールを通して何度も疑問点に答えてもらったり、現職の裁判官と⾯談が叶う幸運にも恵まれました。その後、殺⼈事件の刑事裁判の法廷に傍聴に⾏き、実際の裁判の空気感や法律用語の⾔い⽅などを参考にさせて頂きました。現場でも弁護⼠の監修が⽴会い、収録の直前まで、リアリティにこだわりました。真冬の寒さ厳しい時期の撮影でしたが、スタッフ、キャスト全員で真摯に作品に向き合い続け、撮影終了時はやり切った感で⼀杯でした。正月返上で準備をしてきたスタッフの皆さんに、ゆっくり休んでねという気持ちでしたね。撮影現場の印象としては、重い題材を扱っている事もあり、常に⼀定の緊張感を携えている感じでした。その中で水田監督を中⼼に、全員が持てる⼒を余すこと無く、懸命に現場に取り組んでいる現場でした。

◆視聴者の皆様へメッセージ
「間違わない⼈間なんていない。間違えれば、やり直せばいい」その⾔葉にようやく辿り着いた菊地の⼼情を⼀つの拠り所と考えて演じました。法廷ミステリーとしてだけでは無く、⼈間賛歌の作品としても、是非皆さまに⾒て頂けたら嬉しく思います。

水田成英監督 コメント
◆本作をドラマ化するにあたっての感想・意気込み
「裁判」は決して遠い存在ではありません。被告⼈や証⼈として証⾔台に⽴ったり、裁判員として参加したり……誰もが関わるかもしれない、⾝近なものです。約半世紀前に書かれた原作の、フィクションとは思えぬ程のリアリティ、そし て、裁判員制度が始まった現代裁判ならではのリアリティを感じていただければと思います。

◆主演の椎名桔平さんについての印象
実際の裁判の傍聴に⾏ったり、専門的なことまで⾃ら弁護⼠の⽅に取材をしたり、準備段階から撮影まで、我々も⼤事にしている「リアル」に、細部までこだわっていた印象です。菊地弁護⼠目線で、細かい台詞の⾔い回しを考えたり、現場でアイデアを出したりしながら、⼈間味のある菊地弁護⼠を作り上げてくれました。

◆撮影で心がけたことや撮影を終えての感想
半年以上、裁判所に⾜を運び、40件程の裁判を傍聴した経験を、画や台詞の細部にいかしました。傍聴中、検察の話を聞くと極悪⼈に⾒えた被告⼈が、弁護⼠の話を聞いていたら同情したくなることがありました。このような、実際の裁判を傍聴しているような感覚を『事件』でも表現できればと思っております。

◆視聴者の皆様へメッセージ
当初、『事件』は『若草物語』というタイトルで新聞に連載されていました。法廷ミステリーである『事件』を、現代の若者が抱える⽣きづらさ、若さや貧しさゆえの弱さ、⻘春も描かれた⼈間ドラマとしての側⾯とあわせてお楽しみいただければと思います。

<ストーリー>
ある資材置き場で刺殺体が発⾒される。被害者は地元で細々とスナックを経営する20代⼥性。ほどなく19歳の⻘年が殺⼈及び死体遺棄の容疑で逮捕された。⻘年の弁護は、ある裁判を機に過去にとらわれ、“真実”に背を向けた元裁判官の弁護⼠・菊地⼤三郎(椎名桔平)に託された。⻘年の⾃⽩もあり、すぐに判決が下る単純な裁判だと思われたが、検察での取り調べから⼀転、裁判で⻘年は殺意を否認する。⻘年のことを調べるうちに、再び“真実”と対峙する菊地。やがて法廷では意外な事実が次々と露⾒し、裁く者を惑わせる。果たして⻘年は、本当に「⼈殺し」なのか――― 。

<キャスト・スタッフ>
出演︓椎名桔平 ほか
原作︓⼤岡昇平『事件』(創元推理⽂庫刊)
監督︓水田成英
脚本︓三田俊之 保木本真也
⾳楽︓横⼭克
企画・プロデュース︓⼤木綾子 プロデューサー︓⼤原康明 ⼤瀬花恵
制作協⼒︓FCC
製作著作︓WOWOW

「連続ドラマW 事件」
WOWOWにて8月放送・配信スタート(全4話)
第1話無料放送【WOWOWプライム/WOWOW 4K】
無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】
https://www.wowow.co.jp/drama/original/jiken/