映画『水上のフライト』の初日舞台挨拶が、11月13日、東京・新宿バルト9にて行われ、主演の中条あやみをはじめ、共演の杉野遥亮、小澤征悦と、兼重淳監督、脚本を務め土橋章宏が登壇した。
本作は、事故で歩けなくなった悲劇のヒロインが、逆境にも世間にも自分にも負けず、カヌーに出会い夢を実現していく、実話から着想を得た、奇跡の大逆転！驚異の感動サクセスストーリー。『キセキ-あの日のソビト-』の兼重淳が監督を務め、主人公・遥役を中条あやみ、その遥を支えるカヌーのエンジニア・颯太役を杉野遥亮、厳しく熱く指導するカヌーのコーチ宮本役を小澤征悦が演じる。
満員の会場を見渡し、中条は「やっと公開できて胸がいっぱいです。ウルウルしそうです」と満面の笑みを浮かべ感慨深げ。
おすすめのシーンを聞かれると、「たくさんありますが、中でも、遥が川に沈したとき、小澤さんと杉野くんが川にダイブして助けにきてくれるシーンです」と中条。すると、杉野は「小澤さんが助けてくれたので、僕はただ泳いでいるだけでしたけど･･･(笑)」と苦笑い。
そんな杉野のおすすめシーンは「やっぱり、中条さんのカヌーですね。このレベルまで･･･って。本当に凄い！」と中条の実力を絶賛。
小澤は「大塚寧々さん」と遥の母親役を演じた大塚を挙げ、「母親の深い愛情が素晴らしいんです」と力を込めた。
脚本のほか、本作制作の企画も担当した土井は「家の近所の川でカヌーが盛んなんですが、ある日、釣りをしていたらもの凄い速さでカヌーを見て。それがパラリンピックの選手がカヌーの練習をしていたんです。そのことを色々知ると本当に素晴らしくて」と本作制作のきっかけを明かした。
MCから「これから二人の恋はどうなっていくと思うか？」と聞かれた中条と杉野。中条は「颯太は人の痛みがわかる男性。そこに遥は頼っていたと思う。そのまま結婚してほしいですね」とニッコリ。小澤が「オレが全力で阻止します！」と言って会場の笑いを誘うも、杉野も「僕だったら恋してるなと思う。結婚したいですね」と中条に同調。思わず中条が「恥ずかしいね」と照れ笑いを浮かべると、ここでも小澤が「役だからね！」とツッコミを入れていた。
同じ質問に、小澤は「僕はお姉ちゃんがいるんですど、もしお姉ちゃんが半分鬼になっても全力で助けようと思います」と『鬼滅の刃』の映画ヒットを引きあいに話すも、「実はこの映画、僕まだ観てないんです。それなのに、さっき杉野がネタバレしやがって･･･(笑)」と杉野の天然ぶりを披露し、会場を沸かせていた。
また、金メダルをもらえそうな特技について問われると、監督は「僕は何もない」と断言。その言葉に小澤が「ステキな映画を撮るという特技があるじゃないですか！」とフォローする。
中条は「目がいいこと」とし、杉野は「人のいいところをすぐに言えること」と答え、登壇者のそれぞれいいところを話す。中条のいいところは？と聞かれると「笑顔！」と即答。僕も「笑顔ですけどね」と言って笑っていた。
■ストーリー
自分の実力に絶対の自信を持つ高慢な遥は、走高跳で世界を目指し、有望スポーツ選手として活躍していた。だがある日、不慮の事故に合い、命は助かったものの二度と歩くことができなくなってしまう。将来の夢を絶たれた遥は、心を閉ざし自暴自棄になるが、周囲の人々に支えられカヌーという新たな夢を見つける―。
きらめく水面を背景に、母の愛、淡い恋心、恩師との約束・・・そして、大切な人の想いを乗せて、どん底から道を切り開いていく。中条あやみがカヌーなどの難演技に挑む、実話から着想を得た感動作。
監督：兼重淳『キセキ ―あの日のソビト―』
企画：土橋章宏 脚本：土橋章宏『超高速！参勤交代』・兼重淳
主題歌：「ひとりで生きていたならば」SUPER BEAVER
出演:中条あやみ / 杉野遥亮 高月彩良 冨手麻妙 / 大塚寧々 /
小澤征悦
製作幹事：カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション：Ｃ＆Ｉエンタテインメント
配給：ＫＡＤＯＫＡＷＡ 宣伝協力：シンカ
TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017 審査員特別賞受賞作品
Ⓒ2020 映画「水上のフライト」製作委員会
全国公開中
