映画『そらのレストラン』の公開記念舞台挨拶が、2月2日、東京・渋谷シネクイントにて行われ、主演の大泉洋をはじめ、共演の本上まなみ、岡田将生と、深川栄洋監督が登壇した。
『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』に続く、大泉洋主演の北海道映画シリーズ第三弾『そらのレストラン』は、北海道道南の“せたな町”を舞台に、海の見える牧場で作り出されるチーズや様々な食材が家族や仲間の心を繋ぎ、絆を強めていく様を描き出す物語。チーズ工房を営み、仲間とともに1日限りのレストランに奔走する設楽亘理役を大泉、亘理の妻・こと絵役を本上、生きている意味を見失い“せなた”にやってきた元エリートサラリーマン・神戸陽太郎役を岡田が演じる。
MCから「北海道の大スター」と紹介された大泉は、「そろそろ、それやめてもらっていいですか？大スターと呼ばれるのは、僕か錦野さんくらいしかいないので」と、早々にぼやき節。本上も「大スターの妻を演じさせていただき･･･」と言い、岡田も「大スターの友達を演じさせていただきました･･･」といじり、会場を沸かす。
会場の「洋ちゃん！ 洋ちゃん！」のコールに、「まったく･･･ようちゃん、ようちゃんって」と照れ笑いをしたかと思えば「誰だ！今『岡田くん！』て言ったの！」と観客にツッコミを入れ、笑いを誘う大泉。
深川監督は、大泉について「ホームグラウンドの北海道ということで、大泉さんがいつもよりのびのび、イキイキしていた感じがします」とし、「主演としてだけではなく、僕らを（北海道に）迎え入れるホスト的な役を果たしてくれた」と感謝。「セリフなのかセリフじゃないのか分からないくらい（自然な感じで）撮影が進んでいきました。そういうところが映画の魅力になっていると思います」と作品の出来栄えに自信をのぞかせた。
本作は1月25日から公開されているが、MCより「本作を鑑賞した“ある方”から手紙が届いています」と報告。「パパへ。『最近いいことが起きない』って言ってたけど、大丈夫だよ。私がいるからね。漢字テスト、パパのおかげで合格したよ」と、愛娘からの手紙が読まれると、いきなり爆笑して崩れ落ちる大泉。「私は『そらのレストラン』を観て、すごく感動したよ。大谷さんが倒れて、パパが大谷さんのチーズを食べて泣いていたところだよ。私も泣いちゃったよ。大人になったら、パパみたいに上手に泣ける女優さんになりたいな」と続くと、身を悶えて笑い落ちる。
客席からも大きな拍手が送られると、大泉は「いや～、天才じゃないですか？」と愛娘の手紙を絶賛し、目尻を下げる。それでも大ウケの観客に向かい、「普通は子どもの手紙が来たら泣きますよ。ずいぶん笑ってくれたね、あなたたち！」と言い放ち、さらに会場は笑いの渦に。
サプライズとしていたこの企画だが、実は大泉が自宅から出かけるときに妻から「これ、映画会社の人に渡して」と手紙を渡されたそうで、「なんかのサプライズだな･･･」と薄々気づいていたという。「もう少し感動的にやってほしい」とぼやきは止まらないが、「（手紙の）中身は驚かされましたよ」と嬉しそう。
それでも最後は、「娘は7歳。小学校1年生が観ても『泣いちゃった』と言っていました。娘のおばあちゃんも観て、幅広い層で楽しんでいただける映画です」と力強くアピールし、2月3日の節分にあわせて「福は内！」と大きな声で一足早い豆まきを行った。
映画『そらのレストラン』
＜STORY＞
北海道せたなで暮らす亘理（わたる）と妻のこと絵と一人娘の潮莉（しおり）。彼は父親から引き継いだ海が見える牧場で牛を育てながらチーズ工房を営んでいる。しかしチーズ作りはまだまだで、厳しい師匠に怒られてばかり。そんな亘理には気の会う仲間たちがいて日々助け合いながらも楽しく過ごしていた。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り「おいしい」を共にしていた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌からやって来た、有名レストランのシェフによって自分たちの食材がさらにおいしくなることに感動し、この感動をもっと多くの人たちに届けたいと、仲間たちみんなで一日限りのレストランを開くことを目指す。
監督・脚本：深川栄洋
脚本：土城温美
音楽：平井真美子
出演：大泉洋、本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、眞島秀和、安藤玉恵、庄野凛、鈴井貴之(友情出演)、風吹ジュン、小日向文世
配給：東京テアトル
©2019『そらのレストラン』製作委員会
公式サイト_http://sorares-movie.jp/
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