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松田龍平、「将棋愛のあふれた作品」と自信! ひふみんも花束を持って登場! 映画『泣き虫しょったんの奇跡』公開直前試写会舞台挨拶

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映画『泣き虫しょったんの奇跡』の公開直前試写会舞台挨拶が、8月27日、東京・よみうりホールにて行われ、主演の松田龍平をはじめ、共演の永山絢斗、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一と、豊田利晃監督、原作者の瀬川晶司五段、佐藤天彦名人が登壇。さらにサプライズゲストとして“ひふみん”こと、加藤一二三九段も登場し会場を盛り上げた。

本作は、将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を原作に、豊田監督の手で実写映画化。幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”が、「26歳の誕生日までに四段昇段できないと退会」という新進将棋奨励会の規定により、26歳で人生の目標を失い、社会の荒波に放り出されてしまうも、周囲に支えられながら再び夢を実現させるために挑戦していく様を描き出す。主人公“しょったん”こと、瀬川晶司役を松田、しょったんの親友であり最大のライバル・鈴木悠野役を野田洋次郎が演じる。

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袴姿でキャスト陣が登場すると、会場は大きな歓声と拍手が沸き起こった。劇中でしょったんが新藤(永山)、畑中(駒木根)、山川(渋川)と同じアパートで暮らすシーンについて聞かれると、松田は「監督がセリフにないことを本番前に足すんですよ。それをアドリブでリアクションするのが楽しかったです」と明かすも、監督から「今日は一段とテンションが低いね」と言われ、「私事ですが、実は今日1時間しか寝てなくて・・・」と苦笑い。「誰か助け舟だして・・・」と懇願する。

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しょったんのライバルで個性派キャラを演じたのは、新井と早乙女。新井が「僕はさほど出ていませんから、特に役作りとかはなかったですね」とあっけらかん。早乙女は「監督が、扇子を持たせてくれて。扇子は昔から馴染みがあるので、それを最大限に生かしました」と得意げに話すも、「撮影中、(扇子を開けたり閉じたりして)パチパチやっていたら、中学生くらいの子から『対局中は相手の(考え中の)邪魔になるので、パチパチしないほうがいいですよ』って怒られました(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。

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この日は、原作者の瀬川五段と、彼がプロ編入戦の第一局で戦った佐藤名人も出席し、その実際の当時を振り返る場面も。瀬川五段は「6局指して3局勝てば合格なんですが、その1局目が佐藤名人でした。これを勝てれば・・・(次も勝てる)と思い、気合いを入れて臨んだことを覚えています」と語り、「(佐藤名人は)そのとき、16歳。堂々としていて凄いなと思いました」と微笑む。佐藤名人も「瀬川さんはプロになられても不思議ではないと当時から思っていました」と述べていた。

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また、豊田監督は、この映画のオープニングとクライマックスで使用する駒は、実際に佐藤名人が羽生竜王を倒して名人になった時の駒を使わせていただきました」と伝え、そのこだわりを明かす。

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そして、“ひふみん”の名で親しまれる加藤一二三九段が登場すると、会場はさらに大きな歓声が上がる。松田に<夢を叶える>という花言葉の青いバラの花束をプレゼントした加藤九段は、本作について「すばらしい作品でした。私の人生に共通している部分が多々あって感動しました」と絶賛。瀬川五段と対局したときのことを振り返り「1局目ではなんとか勝ちましたが、(瀬川さんは)ゴール寸前に見事な頑張りを見せられまして、強いなと感心していましたら、2局3局では完敗いたしました。作戦が上手いんです」と称えた。
その言葉に「そう言っていただけてありがたいです」と恐縮し、「加藤先生は伝説の方なので、初めて対局した時は心が躍りました」と敬意を表した。

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最後に松田が「“将棋愛”に溢れたカッコいい映画になったと思います。温かい気持ちになって帰ってもらえたら」と、豊田監督が「原作を読んで、人との出会いが今の自分を作っているということに知らされました。将棋を知らない方にも楽しんでいただける映画になっていると思います。ぜひ楽しんでください」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

※最終版「泣き虫しょったんの奇跡」本ポスター

『泣き虫しょったんの奇跡』
<STORY>
地味でおとなしくて何の取り柄もなかったしょったん(瀬川晶司)が、初めて周囲から認められたのが将棋だった。ライバルや師匠との出会いを経てめきめき実力をつけ、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし「26歳までに四段昇格」という鉄の掟のプレッシャーから、肝心なところで勝てなくなり…ついに年齢制限に阻まれ退会を余儀なくされてしまう。大きな挫折から絶望と喪失感に襲われる晶司。だが、そこに残っていたのは将棋が大好きな自分の気持ち、そして仲間の支えだったー。改めて将棋の楽しさに触れ、アマで頭角を現したことで前代未聞のプロ再挑戦が始まる!

監督:豊田利晃(『青い春』『クローズEXPLODE』)
脚本:瀬川晶司「泣き虫しょったんの奇跡」(講談社文庫刊)
音楽:照井利幸
出演:松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、美保純、イッセー尾形、小林薫、國村隼
製作幹事:WOWOW/VAP
制作:ホリプロ/エフ・プロジェクト
©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社
公式サイト:http://shottan-movie.jp/

2018年9月7日 (金)全国ロードショー!