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斎藤工、公開初日に映画館で鑑賞も遅刻で個人情報の確認受ける!? 有岡大貴は宇宙のすべてを支配する数式を習得! 映画『シン・ウルトラマン』初日舞台挨拶

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映画『シン・ウルトラマン』の初日舞台挨拶が、5月13日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の斎藤工をはじめ、共演の長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴、早見あかりと、樋口真嗣監督が登壇した。

本作は昭和 41 年(1966 年)の放送開始以来、今なお根強い人気を誇る日本を代表するキャラクター“ウルトラマン”が、ウルトラマン55周年記念作品『シン・ウルトラマン』として映画化。本作の企画・脚本にはウルトラマンシリーズのファンを公言する 庵野秀明。監督は樋口真嗣が務めた。「ウルトラマン」の企画・発想の原点に立ち還りながら、現代日本を舞台に、ウルトラマンが初めて地球に降着した世界を描く。

主人公の【ウルトラマンになる男・神永新二】には、斎藤工。主人公・神永の相棒・浅見弘子役に、長澤まさみ。そして、神永、浅見の所属する、防災庁の専従組織・禍特対(カトクタイ)の班長・田村君男役に、西島秀俊。同じく禍特対のメンバー・滝明久役を有岡大貴、船縁由美役で早見あかり、その他、田中哲司、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏ら演技派・個性派キャストが顔を揃えた。

イベントの冒頭では、円谷プロダクションの代表取締役会長兼CEOである塚越隆行が登壇。本作の完成につき庵野秀明氏の功績に感謝に意を表し、「当初は『企画・脚本』として参加していただくことをお願いしていましたが、製作委員会からの強い要請で、庵野さんにデザインコンセプト、ビジュアルアイデア、撮影指示、編集、選曲、VFXチェック作業等、多岐の業務にわたって監督や制作陣の上に立っていただき、心血を注いでいただいた。その結果、このような作品を公開できるようになりました」と語り、「庵野さんを『総監修』とクレジットさせていただきます」と伝えた。

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斎藤は朝から映画館を訪れ、いち映画ファンとして本作を鑑賞したことを明かしたが、上映時間に間に合わないトラブルがあったそうで、「発券機に『受付に行ってください』という表示が出て・・・。受付で名前と個人情報の確認をされて『斎藤工さん、どうぞ』と言われてしまいました(笑)」と会場を沸かし「観客としてこの作品を僕も体感し、今も興奮冷めやらないままです」と晴れ晴れとした面持ちに。

斎藤はベータカプセルを押してウルトラマンに変身するが、「ベータカプセルが物語の肝になりますが、造形も美しいし、ある意味、物語の主人公でもあります。(変身シーンは)スプーンとかで練習しました。ベータカプセルはけっこう重いんです。重みをしっかりと感じながら演じました」と述懐。長澤も「本当に重かった。ダンベルくらい」と頷くと、西島が「僕もウルトラマンになりたかったですね」と羨ましがった。

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ウルトラマンの手の上に乗るシーンを撮影したという長澤が「グリーンバックで撮影したので、完成作品を観て『ああ、乗ってるな。よかった』と確認できました」とほほ笑むと、監督は「グリーンバックの経験値が高い女優さんですから、疑いもなくやっていただけると。感謝しています」と返し、満足気。

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「禍特対」の常に冷静に対処する班長役を務めた西島は「“禍特対”のメンバーはクセモノ揃いなんです。危機なのに、なぜかみんな前向きで。そういう空気を出すように覚悟を決めて演技しました」と役と真摯に向き合った様子。

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有岡と早見は非粒子物理学者、汎用生物学者という特殊な役どころ。有岡は専門用語と数式に苦労したそうだが、「撮影に入る前に、科学専門雑誌をたくさん受け取り、おまじないをかけるように役に近づけて、宇宙のすべてを支配する数式が書けるよう練習しました。本番ではそれとは別のオリジナルの数式で・・・(笑)。2つの数式を覚えました」と胸を張る。

それでも、「空き時間に禍特対の方たちと和気あいあいにお喋りしてたら、僕だけ『数式の練習するよ』って呼び出されるので、寂しかったです(笑)」とこぼすも、「ずっと先生がついてくださったのでなんとか乗り切ることができました」と有岡。監督から「これで、何かあったら宇宙を支配できるから」と称えられ、「できますか?(笑)」と苦笑いした。

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早見は「理系って早口になりがちなんですよね。私もスイッチが入ってさらに早口になりましたが、私もおまじないを唱えるようにずっと練習しました。禍特対の皆さんは本当に仲がよくて、チーム間とグルーブ感が気持ち良かったです」と振り返っていた。

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またイベントでは、主題歌「M八七」を歌う米津玄師からのコメント映像も披露され、参加を喜んだ。米津のメッセージに斎藤は「ウルトラマンの孤独を音楽で表現してくださった。映画を観た後も世界観が紡がれていくような素晴らしい楽曲でした」とし、長澤は「最後の余韻に寄り添ってくれるような音楽」と惚れ惚れ。監督も「この物語を現実の世界と上手く繋げて持って帰ってくるための大事なパーツとして素晴らしい曲を作っていただきました」と絶賛していた。

最後に、早見は「プロフェッショナルな皆さんが愛を込めて作った作品」、有岡は「どの世代の方にも響く作品。ウルトラマン入門としてこの作品でウルトラマンを知ってもらってもいいかも」、西島は「観客の皆さんが観てくださって作品が完成します。二度三度と観てほしいです」、長澤は「いろんな視点から見ることができる作品。物語にどっぷりと漬かっていただきたい」とし、斎藤は「客観的に観るつもりが、映画の持つ世界にいいように引きずり込まれて、圧倒されました」改めて感想を述べ、「今は分断、対立、孤立というものが加速していますが、60年代に円谷さんがこのシリーズに込めた、自分とは異なる他者を思いやる気持ち、優しさ、愛をいうバトンをこれからを担う子供たちに向けられているのではないかと思います」と語り、舞台挨拶を締めくくった。

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【米津玄師のメッセージ全文】
映画『シン・ウルトラマン』公開おめでとうございます。米津玄師です。
今回、主題歌を担当させていただき、「M八七」という曲を作らさせてもらいました。『シン・ウルトラマン』という映画の主題歌をまさか自分が担当させてもらえるとは夢にも思っておらず、本当に青天の霹靂というか、物凄く光栄なことだなとに思っております。
ウルトラマンと言うと、日本国民みんなが愛する、強く優しいヒーローだと思うんですけども、生半可なものは作れないという、そういう意識があって大変ではあったんですけど、ウルトラマンの姿を眺めながら影響を受ける部分が多分にあり、自分自身、成長させてもらったんだろうなと思っております。
本当に製作陣みなさんの熱量が痛いほど伝わってくる作品で、ここに関わらせていただいたことに非常に感謝しております。どうもありがとうございました。

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『シン・ウルトラマン』
<ストーリー>
次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】があらわれ、その存在が日常となった日本。
通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は、禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
班長・田村君男(西島秀俊)、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)、非粒子物理学者・滝 明久(有岡大貴)、汎用生物学者・船縁由美(早見あかり)が選ばれ、任務に当たっていた。
禍威獣の危機がせまる中、大気圏外から突如あらわれた銀色の巨人。
禍特対には、巨人対策のために分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、
神永とバディを組むことに。
浅見による報告書に書かれていたのは・・・【ウルトラマン(仮称)、正体不明】。

■出演:斎藤 工 長澤まさみ 有岡大貴 早見あかり 田中哲司 / 西島秀俊
山本耕史 岩松 了 嶋田久作 益岡 徹 長塚圭史 山崎 一 和田聰宏
■企画・脚本:庵野秀明
■監督:樋口真嗣
■音楽:鷺巣詩郎
■主題歌:「M八七」米津玄師
■製作:円谷プロダクション 東宝 カラー
■制作プロダクション:TOHOスタジオ シネバザール
■配給:東宝
■公開:2022年5月13日(金)
■マルシー:Ⓒ2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 ©️円谷プロ
■公式サイト:https://shin-ultraman.jp/
■公式Twitter:@shin_ultraman

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