5月19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて『ノア 約束の舟』スペシャル試写会が開かれ、同日の午後緊急来日した主演のラッセル・クロウが舞台挨拶を行った。
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督が解き明かす、人類史上最古にして最大の謎「ノアの箱舟」伝説を描く壮大なスペクタクル感動巨編『ノア 約束の舟』。ラッセル・クロウ主演作として、全米で歴代No.1オープニングという記録を達成し、全世界で大ヒット航海を続けている。
大きな拍手で迎えられ「コンニチワ！トーキョー！」と手を振りながら登場したラッセル。世界で最後の公開地となる日本へ訪れたのは、映画『ロビン・フッド』以来約3年半ぶり。満席の会場を見渡し、「来てくれてありがとう！」と笑顔を見せた。
先週来日したダーレン・アロノフスキー監督から「地球上でノアを演じることができるのは、ラッセル・クロウしかいない」と言われ、絶対的な信頼を受けている。そんなノアの役作りについて、「このキャラクターは、考えすぎるととても複雑になってしまうので、シンプルに“神に与えられた任務をどう成し遂げるか”ということだけに集中した。難しい役ではあったが、チャレンジだと思いオフォーを受けました。本当に名誉なことなんだけれど、これまでの俳優人生の中で一番大変な撮影でした。どうして受けてしまったのだろう･･･と自分を呪いましたね(笑)」とコメント。
一番大変だった撮影は？と問われると「雨です！」と一言。「何日も何日も、1日12時間の撮影で･･･。冬のロングアイランド（アメリカ・ニューヨーク州）ですからね。本当に凍りつくような水でした。」「あるニューヨークでのインタビューで、監督が『水を温めている』と言ったんだけど、それは全くのウソだから！ 監督が水を温めるために1セントでも予算を使うなんてありえないですよ(笑)」と、過酷な撮影を振り返り、大迫力の映像の裏にある苦労を吐露した。
そんな中、共演のエマ・ワトソンとは親子のように過ごしていたとのこと。「日曜日にはブロードウェイで一緒にワルツのレッスンを受けていて、毎週“ハーマイオニー”（『ハリー・ポッター』シリーズの役）と踊れるのを楽しみにしていました」と嬉しそう。「イラ役はエマにとって大きな役だったけれどやり遂げた。とても素晴しい女優になりましたね」と、目を細めた。
この日の滞在時間は当初10時間だったが、帰国は翌日に変更になり「今日もこのあと、美味しい日本酒に挑戦するつもりなんです(笑)」と来日を喜んだ。“超”がつくほど多忙なラッセルだが、「日本に来るといつも楽しい。温かい歓迎に感謝しています。今度は子供たちを連れて東京以外のところにも行きたいですね。大好きな日本の文化を自分の子供たちにも体験させたい」と再来日を誓った。
最後に、「撮影も大変だったけれど、この映画は観る方も大変かもしれない。観終わってから作品に込められたメッセージを色々考えていると思います。ぜひ堪能してください」と思いを伝えた。すると、いきなり舞台から降りて自らファンに歩み寄り、客席をぐるりと周り握手やハグなどファンサービスを。「『レ・ミゼラブル』は観ました？あの映画の僕とは違いますよ！」と声をかけ会場をあとにした。
終始笑顔の絶えないラッセルから、本作に対する情熱と自信が感じられたひとときだった。
『ノア 約束の舟』
【STORY】
世界を呑みこむ大洪水を前に、重大な使命を負ったノア <世界のはじまり>を背負った男が箱舟に乗せたのは希望か、絶望か──
ある夜、ノア(ラッセル・クロウ)は眠りの中で恐るべき光景を見る。それは、堕落した人間を滅ぼすために、すべてを地上から消し去り、新たな世界を創るという神のお告げだった。大洪水が来ると知ったノアは家族と共に、罪のない動物たちを守る巨大な箱舟を作り始める。やがてノアの父を殺した宿敵がノアの計画を知り、舟を奪おうとする。壮絶な戦いのなか、遂に大洪水が始まり、ノアの家族と動物たちを乗せた箱舟だけが流されていく。閉ざされた箱舟の中で、ノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。箱舟に乗ったノアの家族の未来とは？人類が犯した罪とは？そして世界を新たに創造するという途方もない約束の結末とは──？
監督・製作：ダーレン・アロノフスキー（『ブラック・スワン』『レスラー』）
脚本：ダーレン・アロノフスキー、アリ・ハンデル
出演：ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン、ダグラス・ブース
(c) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
『ノア 約束の船』公式サイト
壮大なスペクタクル感動巨編『ノア 約束の舟』は
6月13日（金）よりTOHOシネマズ日劇1ほかにて全国ロードショー！
