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『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』ジョニー・デップ 来日記者会見! 誰も見たことがない新しいキャラクターを作ることが私のチャレンジ!

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『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』ジャパンプレミアには登壇したものの、体調不良のため、プレミア前に行われるはずだった記者会見は中止となった。しかし、翌日の1月28日(水)に改めて開催決定。会見の終了予定時間が過ぎても「僕はいいよ」とジョニー・デップ本人がOKを出したことで会見は延長され、今作についてたっぷりと話しを聞かせてくれた。

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ジョニー・デップはいつものように帽子、サングラス、ワークブーツとジョニーらしいカントリー・ヴィンテージで登場。たくさんのアクセサリーを身にまとい、その中にはファンからのプレゼントもあるようで、ここでも彼の徹底したファンサービスを伺い知ることができる。

「昨日は本当に申し訳なかったです。謝罪させてください。風邪がまだ残っていたようで、体調を悪くしました」と丁寧な謝罪からスタート。ところが、そこはユニークなジョニー・デップ「でも、それが本当の理由ではありません。昨日の朝、“チュパカブラ”(未確認生物と思われる珍獣のこと)の襲撃を受け、何時間か闘ってみたのですが、チュパカブラは非常に残虐性、粘着性のある生物で・・・。たぶん私のスーツケースに連れてきてしまったのはないでしょうか。でも、(滞在ホテルの)23階から投げ落としましたので、当分会うことはないと思います」とすまし顔。しかし、取材陣からも仕切り直しの会見が開かれジョニー・デップが出席したことに対し、拍手が起こると「ありがとうございます。皆様のご理解に感謝致します」と申し訳なさそうに挨拶をした。

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そして、親日家と言われ日本に厚い信頼を寄せるジョニー・デップは「日本での歓迎ぶりは非常にやさしくてあたたかい。このようにいつも夢のような体験をさせてもらえるのは、心の広いこの国ならではのこと。他の国では到底体験できるものではありません」と感謝の言葉を述べた。今回の来日でも、会見の前夜にはフィアンセのアンバー・ハードと伝統的な日本料理を堪能したようで「今までで最高のレストランだった。ふぐを食べましたが、はじめは不安だったが、とても気に入りました。ね、死んでないよ。アンバーも生きています(笑)とても美味しかったです」と短い滞在時間の中でも日本を楽しんでくれたようだ。

どの質問にも真摯に答える姿と相反して通訳中は身振り手振りで通訳の方をアピールしたり、肩を揉んであげてみたり、用意された飲み物のプロモーション用“ちょびヒゲ”ストローや“ちょびヒゲ”紙ナプキンを使ってお茶目なアクションをしてみたりと、取材陣を楽しませることも忘れなかった。

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笑いの多い撮影現場だったとのことで、共演者のグウィネス・パルトローとのロマンチックなシーンでは、どちらかが笑い出してしまったり、監督やスタッフたちが笑い出してしまったりで、結局15~20テイクすることになったとのこと。とにかく、面白おかしい作品だと強調した。

キャラクターを作る際のアプローチは毎回違い、自分の中にすぐにキャラクターのイメージが沸くときや徐々にイメージが作られてくる場合など、様々なケースがあるとのことで、「私が毎回チャレンジしていることは、誰もみたことのない新しいものを作るという気持ちだ」と俳優としての気持ちを語った。

役作りの上で外見上のこだわりも強いと言われるジョニー・デップは今作の『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』でも「原作で書かれているイメージとは違うものにしたかった。すごく見栄っ張りでナルシストという部分はすごく表現したかったので“ちょびヒゲ”は大事な要素だった。それから、生え際は茶色いのにブロンドに染めているというところにも彼の見栄の部分を表現しているし、“すきっ歯”も彼の外見を特徴づけるものだった」とこだわりを見せた。

そして、このチャーリー・モルデカイは彼の大好きなイギリス俳優の故テリー・トーマスにインスパイアされているとのことで「彼もモルデカイのように前歯がすきっ歯で、ヒゲもそっくり。とにかく奇妙で可笑しな俳優だった」と話し、髭に対するこだわりについて「ほかの作品でもいろいろなスタイルの髭を試していますが、僕にとっては(今、現在の髭の状態が)これが限界。もっと、もじゃもじゃにしたくてもこれ以上生えないので、ZZ TOP(長い顎鬚が特徴のロックバンド)みたいなルックスにはなれないので悲しい」と苦笑していた。

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「この映画は入場口で大人用オムツを配る案を出してもいいと思う。笑い過ぎて、アクシデントが起きてしまうかもしれないので」と最高にとぼけた案件まで飛び出したが、最後には「私の心の入ったこの映画が日本でもうけることを希望します。この作品は10年前に原作を読み、映画化権は8年前に取得。しかし、実際に脚本が完璧でなければならず、映画製作に時間が掛かってしましました。私は姉と永遠になにもないという意味を持つ“Infinitum Nihil”という会社を持っていますが、そこで製作しました。ですから、この映画が完成したのは、私の夢が叶ったということでもあるのです。皆さんにも是非楽しんでいただきたいです。ありがとう、またお会いしましょう」と今作への熱い思いを語り、会見は終了した。

 

モルデカイ_本ポスター

『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』
<STORY>

名画の謎解きは、“ちょびヒゲ”美術商に託された!?
イギリス・オックスフォードで、ゴヤの幻の名画が何者かに盗まれた。英国諜報機関MI5が捜査を依頼したのは、“ちょびヒゲ”がトレードマークのインチキ美術商チャーリー・モルデカイ(ジョニー・デップ)。モルデカイは、最強の用心棒ジョック(ポール・ベタニー)と共に、名画を追って華麗なる大冒険へ。しかし、その名画には世界を揺るがす財宝の秘密が隠されていた!いつしかアメリカの大富豪にロシアン・マフィア、国際テロリストに警察を巻き込み、数々の危機にさらされながら世界中を駆けめぐる争奪戦が勃発!
果たして、モルデカイは財宝にたどり着くことができるのか?幻の名画の行方は―!?
財宝の謎が隠された“幻の名画”をめぐる、痛快アクション・アドベンチャー!

原作:チャーリー・モルデカイ 1 英国紳士の名画大作戦  著/キリル・ボンフィリオリ  著/三角和代(角川文庫刊)
監督:デヴィッド・コープ(『シークレット ウインドウ』)
脚本:エリック・アロンソン
出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン、ジェフ・ゴールドブラム、ポール・ベタニー
オフィシャルサイト:http://www.mortdecai.jp/ 
© 2014 Lions Gate Entertainment Inc.  All Rights Reserved.
配給:KADOKAWA

2015年2月6日(金)
TOHO シネマズ  スカラ座ほか全国超拡大ロードショー!!