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三浦春馬主演映画『真夜中の五分前』 第27回早稲田映画まつり 特別イベント開催!

監督:行定勲 主演:三浦春馬 
出演:リウ・シーシー、チャン・シャオチュアン

『真夜中の五分前』

第27回早稲田映画まつり 特別イベント
〈課外授業・国境を越える五分前〉

真夜中オフィシャル③

『世界の中心で、愛をさけぶ』『パレード』など数々のヒット作を放ち続ける行定勲監督が描く新作は、双子の女性を愛した2人の男を描いた切なく美しい愛のミステリー。同名のベストセラー恋愛小説を、舞台をアジアへ移し、日本からは三浦春馬、中国の人気女優リウ・シーシー、台湾を代表する俳優、チャン・シャオチュアンといった3ケ国のライジング・スターの豪華共演が実現。この秋から、第19回釜山国際映画祭にてワールドプレミアとして上映され、続く中国では約4000スクリーンでの公開でスマッシュヒットの成績を収め、続く台湾で公開し、いよいよ日本にて、この年末12月27日(土)より全国ロードショーします。

今年で27回目を迎える「早稲田映画まつり」とは、早稲田の映画サークルに所属している学生によって運営されるオープンコンペ式の学生自主映画祭。本日、12月20日(土)、映画『真夜中の五分前』の上映とともに、行定勲監督と主演の三浦春馬が招待され、学生向けにトークショー行いました。日本と中国による共同プロジェクトを成功させたその苦労や、今後の日本映画の可能性、中国語での演技や撮影裏のエピソードなど、学生に向け熱く語っていただきました。

【三浦春馬】
皆さんにすでに映画を見て頂いたとは思いますが、ゆっくりとした時間が流れている映画です。
常に自分が踏み入れていないフィールドやステージを目指してやっていたいという気持ちがあり、さらに行定監督と一緒に仕事ができる喜びもありましたね。また、台本を読んでみると明快なストーリーではなく、深層部を考えて繊細に描いていて、表現できることがあるんじゃないかなと思い、わくわくできました。そこを感じ取っていただいて、皆さんの中で広げていただけたら嬉しいです。
今回の撮影では、すべてが初めてのことばかりで、現場でも言葉が通じないスタッフやキャストがいる中で、僕のつたない中国語とたまに英語でお話していました。印象的な出来事は、撮影中にNGが出た際に監督がなぜNGを出したのかを助監督を通しても言ってくれなくて…自分で考えろというこのなのかと思い、自問自答をしていい方向にもっていけましたね。文化や言語が違う中で難しい面も多々ありましたが、最後は監督の「俺たちがやるしかないんだ!」というこの作品に対するすごい熱意に突き動かされて、僕もがむしゃらについていきました。

ついに来週公開になります。ゆっくりとした時間がながれている映画になっています。また、忙しい日々から抜け出して、是非映画館で愛の形はどういう形があるのか、自分の中の愛について考えて頂ける作品になっています。
(最後に北京語で)大家好(ダージャーハオ)深夜前的五分鐘(シンイエチェンダウーフェンツァン)請看(チンカン)請多関照(チンドゥオグァンジャオ)。『真夜中の五分前』を是非みてください。よろしくお願いします。といいました。

<学生からのQ&A>
Q.自分が中国語で演技する姿と日本語で演技する姿は違うと思いますか?
三浦:あまり感じなかったかもしれないです。言語は違いますが、キャスト陣と演技の根底の部分で同じ考えや感情を共有しているから芝居する上では全く問題なかったです。

Q.中国の印象はどうでしたか?
上海すごく好きになりました!色んな文化が交わっていて、昼間は柔らかい光に包まれ、夜は妖艶にみえる雰囲気が凄く好きでした。食べ物もすきでしたね。

Q.撮影中、日本語ではこう言いたいのに中国語ではうまく言えないのをどうのりこえましたか?
現場には上海出身の通訳さんが常についてくれましたが、彼女が感じる事と僕が思っていることが多少なりとも変わってくるのは多々ありましたね。ただ、そこで「もういい」と突き放すのはビジネスとしてダメだと思いましたし、色々と葛藤はありました。ぶつかった時もありましたが、言葉というすごくナイーブなところも全力でやってました。

【行定監督】
今日、この場で上映できたことを嬉しく思います。初めは、日本人の設定でシナリオを作ったので、もちろん日本で撮ろうと思っていたのですが、お金が集まらず…(笑)見て頂いてもわかると思いますが、今の日本映画のラブストーリーとこの映画は、スピードがちょっと違いますよね。世界中がスピーディーで明快な映画が求めているんですが、僕はそういう選択をしなかったんです。最終的に日本のプロデューサーと一緒に考えて、アジア映画にしようということになりました。ただ、その時に、ちょうど尖閣問題もあり…今の時代に中国と一緒に映画をつくるというのは危険が伴うなどとも言われていました。なので、上海のプロデューサーが断ってくると思っていたら、やりましょう!と言われ、世の中を知るすべに近づけたと思いましたね。実際に中国で撮影したら本当に大変でした。

(三浦さんに関して聞かれ)三浦春馬という人の日本人としての情緒が良という役を通して出ていけばいいなと思いました。ただ、映画のテンポがこんなにもゆっくりになったのは、三浦さんのせいですかね?(笑)
撮影中に春馬にどういう生活をしているのか聞いたら、「つまんない生活してますよ」と言っていて(笑)こんなカッコイイ顔しているのにね。
ただ、主人公の良の生活ってきっちり時計の針を刻む繰り返しの生活で、つまらないんです。なので、三浦春馬自身の実直さ、5分間ずらした生活にぴったりだなと思いました。
あと、役柄的には下手でいい中国語が物凄く上手くなっちゃって…どうしてくれるんだよ、と思いましたね(笑)通訳さんも「完ぺきです」と言っていました。
僕は、こういう映画があってもいいんじゃなかと思って作っています。ラブストーリーですが、ミステリーの要素もあり、ラストの判断は観客にゆだねている映画です。寒い冬の日に映画を観てもらい、コーヒーでも飲みながら語っていただける映画になっていますので、是非劇場でご覧ください。

オフィシャル①

【アジア広域展開から始動!】
本作は、企画段階よりアジア広域展開をターゲットにし、ロケ地は上海、編集・VFX を日本、サウンド仕上げを台北で行い、スタッフは日本、中国、台湾などアジア各地からクリエイターが集結、キャストもアジア各地からキャステ ィングなど、あえてアジア広域にわたる制作方法で挑みました。 今までの合作映画と本作の違いは、ターゲットを日本だけでなくアジア広域としている点です。

映画公開の幕開けとなる中国では、10月23日から国内約4000スクリーン(現在中国全土における全スクリー ン数の12%~15%に相当)での公開が決定し、続いて、香港・台湾・シンガポールの現地配給会社もすでに付い ており、各地とも年内公開を目指した準備進行中です。 日本では、年末の12月27日に全国ロードショーとなります。

*2014 年中国の映画館のスクリーン数は22000以上あり(国家広播電影電視総局/2014 年6月発表時点)、 対して日本は約3300強(日本映画製作者連盟/2013 年 12 月発表)となっている。

日本での公開前に、中国で先行公開され、かつその規模が約3500スクリーンを超える展開だが、これは、日本人 監督作品では最大級で異例な展開。中国サイドの本作の高い期待によるものが大きいが、これは、『世界の中心で、 愛をさけぶ』が 2004 年日本公開の後、2010 年中国国内で公開され、若い世代に人気の作品であることに加え、各地 から3人のキャストによる共演であることが要因と言える。

真夜中 新メイン

『真夜中の五分前』
<STORY
時計修理工のリョウ(三浦春馬)は、ひょんなことからルーメイ(リウ・シーシー)という美しい女性と出会う。彼女には女優をしているルオラン(リウ・シーシー/二役)という一卵性双生児の妹がいた。今、ルオランにはレオン(チャン・シャオチュアン)という婚約者がいて、その婚約祝いには是非ともルオラが思いもつかないようなプレゼントを贈りたい・・それで出会ったばかりのリョウにプレゼント選びを手伝ってもらうことに。唐突で奇妙な出会いではあったが、リョウは美しいルーメイと知り合えたことに胸を躍らせる。しかし親しくなるにつれて、リョウはルーメイが抱える心の闇に気づいていく。ルーメイは自分の人生の片割れでもあるようなルオランを深く愛しているのだが、「同じものを好きになってしまう」というこの双子姉妹の性(さが)から、ルーメイもレオンを愛してしまっており、そのことでルオランに対する激しい嫉妬を抱えていた。そんなルーメイを優しく受け止めてやるリョウ、二人の関係はやがてゆっくりと恋人へと発展していく。

■監督 : 行定勲『世界の中心で、愛をさけぶ』『春の雪』『北の零年』『今度は愛妻家』『カメリア』『パレード』『つやのよる』、 『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』
■脚本:堀泉杏
■撮影: 中山光一 『クローズド・ノート』『タイヨウのうた』『ツナグ』『もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マ ネジメント』を読んだら』
■美術: ジョウ・シンレン(周欣人)『シャンハイ・ストーリー(美麗上海)』『上海紀事(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ シャンハイ)』
■サウンド・デザイナー:ドウ・ドゥチー(台湾)『トロッコ』『百年恋歌』『珈琲時光』『ミレニアム・マンボ』 ■編集:今井 剛 『GO』『今度は愛妻家』『パレード』『GANTZ』『悪人』

原作:本多孝好『真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A/side-B』(新潮文庫刊)
出演:三浦春馬、リウ・シーシー(中国)、チャン・シャオチュアン(台湾)
配給:東映
Ⓒ2014 “Five Minutes to Tomorrow” Film Partners
公式サイト:http://mayonaka5.jp/

12月27日(土)全国ロードショー!