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西島秀俊、平和のための映画に「誰もブレることがなかった」 佐々木蔵之介も「覚悟を持って出演した」 映画『空母いぶき』完成披露試写会

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映画『空母いぶき』の完成披露試写会が、4月22日、東京国際フォーラムにて行われ、主演の西島秀俊と佐々木蔵之介をはじめ、共演の本田翼、小倉久寛、髙嶋政宏、玉木宏、戸次重幸、市原隼人、片桐仁、和田正人、平埜生成、土村芳、深川麻衣、山内圭哉、中井貴一、村上淳、吉田栄作、藤竜也、佐藤浩市ら豪華キャスト19名と原作者のかわぐちかいじ氏、企画担当の福井晴敏氏、監督を務めた若松節郎が舞台挨拶に登壇した。

「沈黙の艦隊」「ジパング」で知られる、かわぐちかいじの同名ベストセラーコミックを原作に実写映画化した本作は、国籍不明の軍事勢力から突如攻撃を受けた日本を守るため、初の防衛出勤を命じられた自衛官の24時間を描くクライシス超大作。「いぶき」の艦長・秋津竜太役を西島、副長・新波歳也役を佐々木が演じ、ネットニュース社の記者・本多裕子役に本田、内閣総理大臣・垂水慶一郎役に佐藤が扮する。

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西島は「ついに日本映画もここまできたかというような、リアルな戦闘シーンと深い人間ドラマに、必ず皆さんが感動する作品になっています」と、自信をのぞかせる。

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佐々木も「最初は映画化と聞いて少し怖くなりましたが、『これは戦争のための映画ではなく、平和のための映画』と聞き、覚悟を持って出演させていただきました」と出演オファーを受けたときの心境を吐露。

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本田は完成作品を観て「当たり前の日常はこの方たちが守ってくれているのだと、あらためて感じました」と感想を述べ、潜水艦はやしおの艦長・滝役を演じた高嶋は「近未来を描いていますが、まさに明日起こってもおかしくない現実の世界が描かれていると思いました」と口を結んだ。

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撮影前から原作を読んでいたと言う、護衛艦はつゆきの艦長・瀬戸役の玉木は「凄く面白いと、これを勧めてくれたのが嵐の櫻井(翔)くんでした」と明かし、観客を驚かせ「これを映像化するのかという驚きつつも、撮影に臨んだのを覚えています」と振り返った。

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佐藤は「20歳でこの世界に入って、まさか総理大臣をやることになるとは思わなかった」と本音をポロリ。そして、中井を見ながら「あの男が、違う映画で総理大臣をやっているんですよ。まさか、同じ年にやるとは思わなかった…」と、中井が『記憶にございません!』(9月13日公開)で首相役を演じることに触れ、笑いを誘った。

そんな中井も「みんな、艦長とかカッコいいなあと思っていたら、自分は“長”でも店長でした」と言って会場を沸かす。さらに佐藤は「先日、親父の七回忌を終えて、三國(連太郎)も草葉の陰からニタニタしていると思う」と語っていた。

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また、本作のストーリーにちなみ、「人生最大の決断は?」と問われると、西島は「家庭を持ったこと。次の世代に何を残せるかということをより考えるようになりました」と答え、佐々木は「風呂を先にするか、ビールを先にするか・・・」と笑わせながらも、「酒屋を継がず、俳優という職業を選んだことです」とキッパリ。藤は「57年前、高嶋くんのお母さんである寿美花代さんの舞台を観に行ったとき、待ち合わせに遅れた女の子を待っていたらスカウトマンに声をかけられ、俳優になることを決めました」と告白。隣に立つ高嶋との縁に会場は驚きに包まれた。

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原作のかわぐち氏は「日本映画の中には自衛隊を描いた映画はたくさんありますが、本来の任務で自衛隊を描いたのはこの作品が初めてです。そのことを頭に入れてご覧になっていただければ幸いです」と真摯に伝え、若松監督は「未来の命に平和な世界を残す、そんな思いでこの映画を作りました」と作品への強い思いを口にし、「こうやって話している間にも自衛官の皆さんはこの国を守っています。そんな事実がこの映画の大きな後ろ盾になっているような気がします。この場を借りてお礼を申し上げます」と感謝の気持ちを表した。

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最後に、佐々木は「映画を観たあとに平和を噛み締めてもらえたら」と語り、西島は「この映画を(試写等で)観た人に『泣けた』と言われます。それは、キャスト、スタッフ、協力してくれた自衛隊の方々、全員が平和のために戦って誰もブレることがなかったからかなと。映画はエンターテイメントで、手に汗握る感じで楽しんでいただけると思います。観てくださった方の心の中で平和について、平和のために戦っている人たちについて、心の中に湧き上がる何かを感じ取っていただければ幸せなことはありません」と力強くメッセージを残して、イベントを締めくくった。

【FIX】『空母いぶき』本ポスター・ビジュアル

映画『空母いぶき』
<ストーリー>
世界が再び「空母の時代」へと突入した20XX年。日本の最南端沖で起こった国籍不明の軍事勢力による突然の発砲。日本の領土の一部が占領され、海保隊員が拘束された。未曾有の緊張が走る中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とする護衛隊群を現場に向かわせる。空がうっすらと白み始めた午前6時23分。
この後日本は、かつて経験したことのない一日を迎えることになる―。

【出演】西島秀俊、佐々木蔵之介、本田翼、玉木宏、中井貴一、佐藤浩市 ほか
【原作・監修】かわぐちかいじ「空母いぶき」(小学館「ビッグコミック」連載中・協力:惠谷治)
【企画】福井晴敏
【脚本】伊藤和典、長谷川康夫
【音楽】岩代太郎
【監督】若松節朗
【製作】『空母いぶき』フィルムパートナーズ
【配給】キノフィルムズ
©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
HP:http://kuboibuki.jp

5月24日(金)全国ロードショー