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吉沢亮&横浜流星、自身の少年時代を演じた黒川想矢、越山敬達を絶賛!「色っぽすぎて・・・」 映画『国宝』の公開初日舞台挨拶

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映画『国宝』の公開初日舞台挨拶が、6月6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、主演の吉沢亮をはじめ、共演の横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙と李相日監督が登壇した。

作家・吉田修一自身が、本作の歌舞伎指導も務めた中村治郎の元で3年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にし、書き上げた小説「国宝」を実写映画化。本作は、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記。
父を抗争の末に亡くし、上方歌舞伎の名門・丹波屋に引き取られ、稀代の女形として脚光を浴びていく主人公・喜久雄を吉沢亮、上方歌舞伎の名門・丹波屋の御曹司として生まれ、喜久雄の親友でありライバル・俊介を横浜流星、上方歌舞伎の名門・丹波屋の看板役者である花井半二郎を渡辺謙が演じ、さらに高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、田中泯ら豪華俳優陣が顔を揃えた。李相日監督がメガホンを取り、脚本は、『八日目の蝉』、『コーヒーが冷めないうちに』などを手掛けた奥寺佐渡子が担当。中村鴈治郎が歌舞伎指導を務めた。

原作者・吉田修一が「100年に一本の壮大な芸道映画」と認めた本作。ワールドプレミアとなった5月のカンヌ国際映画祭では、割れんばかりの拍手と歓声に包まれ大盛況。また、5月30日に行われた京都・東寺で行われたジャパンプレミアでは、“国宝”となっている東寺・金堂の前でキャスト一堂が会する豪華なイベントを開催した。

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撮影に3か月、撮影前が始まる前から稽古や役作りに血のにじむような準備をし、本日ようやく公開を迎えたことに、吉沢は「凄く嬉しい思いと、なんだかちょっと寂しいような気もして不思議な気分です」と正直な思いを口にし、横浜は「この作品は本日から皆さまの物になります。心に残り続けていただける作品になることを願っています」と挨拶した。

豪華キャスト陣が勢ぞろいしたこの日、吉沢は「現場では会えなかった両親や少年時代の喜久雄や俊介にも会えて、ここに立てていることを本当に嬉しく思います」と感慨深げ。横浜は「公開を迎えられるのは当たり前ではないんです。なので、安堵と感謝の気持ちです」とし、「何度も言ってしまって凄く安っぽい言葉になっていますけど・・・我々が魂を込めて作った作品ですので、多くの方の心に届けば幸いです」としみじみ。

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横浜の発言の前に、李監督から「横浜流星くんが『魂を込めて』を連呼するので『やめなさい』と言っていたんです(笑)」という言葉を受けながらも、あえて“魂を込めた”ことを強く伝えていた。

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渡辺も「今日は朝から『沁みました』『痺れました』『ヤバいです』とLINEがいっぱい来ていて。こんなことは滅多にないことなので、凄く嬉しいです」と、反響の大きさに驚きつつ満面の笑みを浮かべた。

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主人公の喜久雄に大きな影響を与えることになる役を演じた永瀬は「出演の話をいただいて、『え!?』となり、台本を読ませていただいて、『わっ!』となりました。台本を読んだ段階で早く完成作品を観たかった」と期待に胸を弾ませ、完成作品を観て「『うゎ!』ときました。最高でした」と太鼓判を押す。

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喜久雄の母を演じた宮澤は、「昭和の極道の妻の役作りってどうしたらいいんだろう、どういうことを求められているんだろうと、自問自答しながら現場にいきました」と、苦労を語り、「黒川くんとは2人読み合わせをする時間をいただいて、脚本の中では描かれていない関係性が(映像に)にじみ出たらいいなと思いながら演じさせていただきました。とても濃い撮影の日々でした。母としては、とても複雑で悲しい気持ちになりながらもずっと応援して、手に汗握る思いで見ていました」と述懐する。

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また、吉沢と横浜の少年期を演じた黒川と越山。緊張の面持ちで、黒川は「撮影は楽しかったです。越山くんとのけいこのシーンは今でも思い出します」とし、越川は「今まで経験したことがないくらい気を張っていました。現場以外でも俊介とこの作品のことが頭から離れませんでした。渡辺さんからも励ましの言葉をいただきました」と振り返り、「僕自身、ちょっと強くなれたのかなという気がします」と役とともに成長した自身に満足気。

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この2人に対して、吉沢は「いや、もう凄いですよ、本当に!」と絶賛。「僕らがインする前に少年時代の黒川くんが演じる喜久雄が踊る演目の撮影現場にお邪魔したんですが、もう色っぽすぎて! 少年時代からそのレベルでやられてしまうと・・・。いい意味でプレッシャーも刺激ももらえました。メイクさんも『黒川くん、ヤバいね。(吉沢さんは)大丈夫ですか?』って言われて、凄く憂鬱でした(笑)。お二人とも本当に素晴らしくて、素晴らしい土台を作っていただいたので、そこから(自分たちも)頑張らせていただきました」と感謝感激。

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横浜も「本当にお二人とも素晴らしかったです。対照的な2人が凄く出ていたし、俊介はその愛嬌だったり、放っておけない感じだったり、生き生きと生きてくれたので、自分もそのまま彼の意志を引き継いでいけたらいいのかなと思いました」と賛美を送る。

横浜の言葉に越山は「オーディションの時に監督から、僕の“にじみ出る憎めなさが良い”と言われて、それが出ていたら凄く良かったです」と返す。周りから「自分で(“にじみ出る憎めなさが良い”と)言う?」と笑いを誘うも、渡辺は「それが俊介なんだよ!」と称えられた。

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この日、“血”を意識して真っ赤なドレスで登場した寺島は、「初めて喜久雄を連れてきたとき、鏡越しに彼を見たときの俊介の顔。“異物が入ってきた”というような表情。なんか見たことのあるようで、リアルだった。素晴らしい描写でしたね」と、印象的なシーンを吐露。

喜久雄の才能を見出しながらも、俊介との父親としても接する半二郎を演じた渡辺は「かなり激しい稽古をするときがあるんですが、これは役の上でしょうがなくやっているので」と断りを入れ、「今ではコンプライアンスが許されないことですが」と苦笑い。「この2人は本当に頑張っていました」と労った。

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さらに、「本作を通して感謝を伝えたい人は?」と聞かれると、吉沢は「この作品に携わった全ての方に感謝します」としつつ、「個人的に、歌舞伎の所作や舞踊の指導をしていただいた中村鴈治郎さんと(振付の)谷口先生がいなかったら、僕はスタートラインにも立てなかった。1年半という時間を変えて丁寧に丁寧に1つずつ積み上げてくださったので、お二人には心から感謝です。」と感慨深げ。

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横浜は「僕も吉沢くんはじめとしたキャストの皆さん、李監督ほかスタッフの皆さん、作品に携わった方々に感謝します」と言い、「俊介として生きられるのは吉沢くんがいないとできないので、本当に感謝しています」と共に作品と戦ってきた吉沢にも感謝。

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高畑は「自分はいつも舞台の上でパフォーマンスするでいっぱいでしたが、この役を通して、家族や見守ってくれている人がいるんだと感謝する気持ちになりました」と。森は「吉沢さんとはほぼ“初めまして”だったんですが、チャンバラをやってくれて。緊張をほぐしてもらいました」と、吉沢のお茶目な部分を明かしながら、その気遣いにお礼を述べていた。

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初めて母親役を演じた見上は「子役の子がちゃんと子供でいてくれて感謝しています」とニッコリ。田中は初めて触れた“伝統”に感謝。渡辺は「両親はすでに亡くなっていますが、作品をやればやるほど、観せたかったと思う。もちろんいい作品に関わらせていただいたからこそですが、生きて観てくれたら喜ぶだろうなと思いますね」と思いを馳せていた。

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最後に、吉沢が「本当に魂を込めた作品です。僕と流星は1年半かけて準備しました。1つの役にそれだけ込めることはなかなかできる経験ではないですし、冗談抜きで、これまでの役者人生を全てかけたと思っています。本当に素晴らしい至極のエンターテインメントが生まれたと思っております」と熱いメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。

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KH_honp_0414_02_olカンヌ入り

<ストーリー>
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。

この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、
多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。

誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。

何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、
世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる ――。

<作品概要>
タイトル:『国宝』
原作:「国宝」吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
脚本:奥寺佐渡子
監督:李相日
出演:吉沢亮
横浜流星/高畑充希 寺島しのぶ
森七菜 三浦貴大 見上愛 黒川想矢 越山敬達
永瀬正敏
嶋田久作 宮澤エマ 中村鴈治郎/田中泯
渡辺謙

製作幹事:MYRIAGON STUDIO
制作プロダクション:クレデウス
配給:東宝
コピーライト:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
公式サイト:kokuhou-movie.com
公式X:https://x.com/kokuhou_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/kokuhou_movie/

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