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吉沢亮、横浜流星、渡辺謙ら超豪華級キャストが京都・東寺の“国宝”金堂をバックに『国宝』 ジャパンプレミアin京都

吉沢亮・横浜流星・渡辺謙・
高畑充希・寺島しのぶ・森七菜・見上愛・田中泯
京都・東寺の“国宝”金堂をバックに
超豪華級キャスト勢ぞろい!

タイトル

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2002 年「パレード」で山本周五郎賞、「パークライフ」で芥川賞を受賞。2007 年「悪人」では、毎日出版文化賞、大佛次郎賞など数々の賞に輝いた吉田修一の最高傑作との呼び声高い「国宝」。2019 年には第 69 回芸術選奨文部科学大臣賞、第 14 回中央公論文芸賞をダブル受賞。本作の歌舞伎指導も務めた中村鴈治郎の元で、吉田修一自身が3 年の間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた渾身の作品。原作者・吉田修一が「100年に一本の壮大な芸道映画」と認めた、吉沢亮主演、横浜流星共演の映画『国宝』が、ついに来週6月6日に公開! 任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた壮大な一代記だ。渡辺謙、高畑充希、寺島しのぶ、田中泯、森七菜、見上愛、永瀬正敏、宮澤エマ、黒川想矢、越山敬達、三浦貴大、嶋田久作らが名を連ね、映画『国宝』の世界を彩る。

本作のメガホンをとるのは、『フラガール』(2006 年)で日本中を感動の涙で包んだ李相日監督。初めて吉田修一作品に挑んだ『悪人』(2010 年)では、国内のあらゆる映画賞を総なめにし、第 34 回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀女優賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得る名作となった。脚本は、第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門招待作品、相米慎二監督の『お引越し』(1993年)で脚本家デビューし、『八日目の蝉』(2011年)、『コーヒーが冷めないうちに』(2018年)、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)など、様々なヒット作品を手掛ける奥寺佐渡子。撮影は、『アデル、ブルーは熱い色』で第 66 回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得し、グローバルに活躍するソフィアン・エル・ファニが手掛ける。

先日、国際映画祭の最高峰ともいえるカンヌ国際映画祭「監督週間」部門に選出され、公式上映が終わると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、と歌舞伎の大向こうさながらに「KIKUO!」の声援。約6分にわたる熱狂的なスタンディングオベーションが続き、割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、吉沢・横浜・渡辺・李監督が涙を滲ませながら感謝の想いを語った。

そして5月30日(金)、京都・東寺の“国宝”金堂にてジャパンプレミアが開催された!
会場の「真言宗総本山 教王護国寺(東寺)」は、国宝指定されている「金堂」「五重塔」「御影堂」ほか、
重要文化財の「講堂」「南大門」など貴重な建造物が多数あり、
境内一帯も史跡に指定されている京都を代表する遺構。
東寺で映画のイベントが行われるのは今回が初めてとなる。

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<イベントレポート>
MCの「映画『国宝』ジャパンプレミア 開幕!!」の掛け声に合わせて、“国宝”である金堂の門がゆっくりと開門。スモークがたかれ、吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、田中泯、渡辺謙、李相日監督が堂々と登場しました。会場からは一人一人の登壇と共に「キャー!!」の歓声が。

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吉沢は、「ついに皆さんにこの映画を届けられる日が来ました。撮影の地でもある京都の世界遺産で、こんな素敵な空間で皆様にお届けできるというスペシャルな日を、すごく楽しみにしていました。」と挨拶、横浜は「今日は不安定な天候で、自分が雨男なので不安ではありましたが、晴れ男・吉沢亮のおかげで晴れました!東寺という世界遺産で皆様にこの作品を届けられることを幸せに思います。本日はよろしくお願いいたします。」、高畑は、「このような、なかなか無い場所での舞台挨拶に参加できることはとても嬉しく思いますし、撮影でもお世話になり、個人的にも大好きでよく来る京都の地にまた来ることができて、とても嬉しく思います。」、寺島は「私たちが渾身の想いで作ったこの素敵な映画を、皆様の前でいち早く観ていただけるのをとても嬉しく思っています。どうぞお楽しみください。」、森は「今日はなぜか少し声がかれているのですが、みなさまにも楽しんで帰っていただけると…」とかすれ声で挨拶すると、渡辺が「聞こえましたか?」とすかさずフォロー。

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見上は、「このような特別な場所で皆様と特別な時間を共有できることを嬉しく思います。今日は一日楽しんでいってください。」、田中は「自分が万菊をやっていたのがいまだに信じられないです。ぜひ克明に映画を観て、みなさん知る限りの人たちにこの映画のことを話してあげてください。そのくらい僕たちはみんなで魂をこめて作った映画です。」、渡辺は、「先ほどこの扉が開く前、我々は仏様に背中を押されて出てきました。本当に不安な天気予報でしたので、みなさんにお集まりいただけて、映画もきちんと上映できることを嬉しく思っていますし、この風景の中に立っていることを奇跡に思います。この映画もそういう奇跡に支えられてできた映画です。上映時間がちょっと長いので(笑)、上映前に準備をして、最後まで見届けていただけたらと思います。」、李監督は「みなさま、曇りを吹き飛ばしていただき、ありがとうございます。ちょっと長いですが、全く感じないと思います。この映画は関西圏をベースに撮影しております。我々も京都の地に生活をしながら撮影をしていました。今日はそういった縁のある場所で、お披露目ができる。この地ではたくさんの方にご協力・ご助力いただけたおかげで映画が完成できたので、その方々含めて感謝の気持ちをお伝えできてうれしく思っています。」と挨拶をしました。

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最初に5月18日に行われたばかりのカンヌ国際映画祭について問われると、公式上映で約6分にわたる拍手と歓声に包まれた吉沢は「本当に嬉しかったですし、安心しました。日本の伝統芸能をベースにしたエンタテインメント性が高い作品なので、カンヌの地でどんな評価をいただくか、楽しみな反面、不安も大きかったのですが、観終わったあとのスタンディングオベーションももちろん、観ている間の皆様が集中して観てくださっている空気感がビンビンに伝わってきて、我々が込めた想いがしっかり届いていることを実感したので、胸が熱くなりました。海外の方に観ていただくと「そこで笑うんだ」ということが起きるのですが、最後の方まで笑い声が聞こえて、集中して観てもらえたので、作って良かった、やってよかった、という想いになりました。」と振り返りました。

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横浜は「幸せでした。忘れることのできない景色を見ることができましたし、カンヌの地に行けたのは役者としては本当に幸せなことで、観てくださった方々の心にこの作品が届いて、あんな景色を観ることができたのは幸せでしたし、それを糧に次の撮影にも行きました。ほんの少しの手応えと自信も感じたので、早く皆様に観ていただきたい気持ちです。」、渡辺は「歌舞伎というだけではなく、演目に色々な意味が込められているシーンが多くて、字幕だとどこまでご理解いただけているか分からないという不安はありましたが、映画はお客様に観ていただいてそれで完成するんだというのは、どこの国でも同じだということを実感しました。今日も一期一会の『国宝』が、みなさんと一緒に完成するんだなという想いが強くあります。」、李監督は「上映中、隣が吉沢くんだったのですが、ガチガチな感じがすごく伝わってきて、それが伝導して二人ともぐっと力が入ったまま3時間緊張感に包まれていたのですが、上映を観終わったときは皆さんとても熱く、拍手喝采の中で、『Beautiful!』という言葉が耳に焼き付きました。翌日のカンヌの機関紙に好意的な長文の批評が載りましたが、『歌舞伎の生まれではない映画の俳優たちがとてつもなく大きな挑戦に挑んで、結果として絶大な説得力を生み出した。特に歌舞伎の舞台は一枚一枚が絵画のような美しさがあった』と書いてあって、最後に『2025年のカンヌ国際映画祭の中で、最も美しい映画の1つであった』と結ばれていました。芸術に向き合い、真摯さや精神性を含めて美しいと評してくれたような気がしました。」と振り返りました。

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日本でニュースを見ていたという高畑は「私はちょうど大阪で舞台の公演をしていて、一緒に同行できなくて『うらやましい!』と思いながら勝手に見送った気持ちだったのですが、連日たくさんニュースが流れてきて、二人(吉沢と横浜)の人間離れした美しさと、映画全体の美しさが海を越えて、言葉を超えて、伝わったんだなとファンのように嬉しい気持ちになりました。また、(吉沢・横浜・渡辺・李監督の)4ショットがイケすぎてて、胸アツでした!」、寺島は「私も映像を見ていいなあと思ってましたが、現地で主人の友人が観ていて、主人に素敵な長文を送ってくれました。今度会うので、そのときに質問したいことがいっぱいある、と言っていました。」と周囲からの反応を紹介しました。

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そして話題は、京都での『国宝』撮影について。吉沢はクランクインについて、「僕と横浜くんの踊りから入りました。一つの役の準備にここまで長い期間を設けるというのは初めての経験だったので、僕自身どんな体験をするのか未知数でした。不安を抱えながらも、この作品は自分の集大成であり、僕の代表作になって欲しいという想いも乗せた撮影だったので、ものすごい覚悟を持っていましたし、その分苦しみもしました。」と覚悟について熱く語りました。

渡辺は「この2人もすごいですが、舞台のときは必ず200人くらいエキストラの方に参加していただいて、自分たちが映らないシーンでもずっと座って拍手したり応援の声をかけてくれたり、一日中お付き合いいただいて胸が熱くなりました。あと、京都はスタジオが土なのですが、最後に踊る劇場はセットです。種田陽平、会心のセットなんです!なぜかというと、土を掘ってそこにエレベーターをつけてセリを出したんです。これは京都ならではです。セットを見ただけで感心しました。世界の種田陽平です!」と会場に駆けつけていた、美術監督を務めた種田陽平を紹介。会場からは種田氏に大きな拍手が。

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横浜は、「もう本当にただただ作品と向き合って俊介として生きていた日々だったので、撮影で出し切って帰って反省の繰り返しでした。」、高畑は、「私もエキストラの皆さんと一緒に客席で見させていただくタイミングが多かったので、本当ただのファンみたいに観ていたのですが、やはり歌舞伎や舞台は引きの世界で、空気で受け取るものが多いと思うんですけど、映画になると圧倒的にすごい寄りの強さがあって感動しました。撮影中に見せてもらった吉沢さんの寄りのカットがあまりに美しくて、引きでも寄りでも見れてラッキーだったなと思いました。」と褒めると、吉沢は、「ありがとうございます。頑張りました(笑)」と照れる一幕も。寺島は、「私は歌舞伎の世界の生まれなので、『国宝』では大垣幸子として存在しつつも、自分が今まで生きてきた環境などのエッセンスなど、どこか私が存在することでこの映画にリアリティが出ればいいな、そういう役割で李監督は私を呼んでくださったのかなと思っておりました。喜久雄と俊介の少年期を演じた子役の2人も含めて、パフォーマンスをする方たちの撮影の分量がすごいですよ。だからこそ素晴らしいんですけれど、私たちは観客として応援するしかなく、本当に途中でタオル投げたくなっちゃうくらい本当に頑張っていたので、先に観てくださった方たちの評判が良いと、とても嬉しくなっちゃって、ウキウキしています。6月6日の初日、本当に大成功間違いないと私は確信しております。」と自信を見せました。

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演目のシーンについて、吉沢と横浜が「たしかに多かったね(笑)。体力的に精神的にもなかなかハードな日々ではありましたけどどうにか頑張りました。」(吉沢)「でも、こんなに妥協せず、ワンカットワンカットに魂を込めてくださる方もなかなかいないので、幸せな環境でした。」(横浜)と振り返ると、李監督は「そうやって言ってもらえると、やった甲斐があったなと報われますね。」と笑顔を見せました。森は、「私は京都での撮影はそんなに多くなかったのですが、2人の演目の時にセットを見に行きました。今日はそれ以来の京都なのですが、あのセットを見てからだと京都の街並みにすごくもっと興味が湧いてきて、こんな素晴らしい街で撮られた映画がこれから公開されると思うと…」と喜びを語りました。

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見上は「私は屋内も屋外も全て京都で撮っていたのですが、今回場所の持つパワーみたいなものをすごく感じた現場で、今まで屋内撮影は東京のセットでもそんなに変わらないだろうと思ってるところもありましたが、実際に京都でお茶屋さんのシーンなどを撮影していく中で、床や壁、そういうところに滲み出る色々な人の匂いや歴史みたいなものが、街にも建物にもすごく漂っているなと思って、そういうところにもすごく助けられた撮影だったなと思います。」、田中は、「とにかく桁外れの門外漢があって、やってはいけないことかもしれないとドキドキするような仕事で、まだ未だに僕の中では終わった気がしてないというか。いわゆる伝統と呼ばれている芸能には、この80歳になるまで触れてきてないんです。僕はそういうものは全部生活の中にあるだろうというふうに自分に言い聞かせてきて、そして前へ行こうという風にして生きてきた人間なので、どのくらいショックが大きかったかご想像できるかと思いますけれども。ぜひ映画の中で僕の内面を想像してご覧になっていただけたらと思います。2人(吉沢・横浜)の努力はもう壮絶です。本当にこれは、きっと伝統のためにもなると思います。2人の体を伝統が侵食した、これは大事件だと僕は思っています。」と。

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渡辺は、「今日が本当に初めて一般の方にお目にかける日です。先ほど見上君も仰ってくださったんですけど、僕も襲名披露の『鶴亀』という踊りをすごく素敵な神社で吉沢と一緒に奉納の舞を踊ったんですけど、やっぱり何か神を感じるんだよね。何か歴史を感じる。そういう場所でこの映画を届けられるっていうのは、この先にふさわしい幕開けだなと思いますね。」、李監督は、「早く観てほしいですね。もちろんこの撮影3ヶ月っていうのは一番フューチャーされる部分ではありますが、原作を書かれた吉田さんから始まり、脚本開発に数年かかって、準備にかかって、撮影3ヶ月と、さらにその後、編集・音楽・CGが、今までの作品より倍以上の期間かかってます。先ほど種田さんをご紹介しましたが、もう一人、あの京都が生んだ偉大な音楽家、原摩利彦さん!いますか?」と呼びかけ、「カンヌの劇場のエンジニアもサウンドトラックが素晴らしかったって言ってくれるぐらい、彼とは『流浪の月』で初めて組んで、今回再びお願いしました。皆さん、僕の撮影が大変だったというお話をされてますが、実は音楽作りも京都合宿を何度もおこなって、追い込みながら曲を作っていただきました。音楽がまたこの作品を一つも二つも三つも階段を上げてくれているので、ぜひ映画を浴びてください。カンヌで感じたあの観客席のあの沸騰のように、日本の観客の皆さんにもまた特別な映画体験をしていただければ本当にこれ以上嬉しいことはありません。」とこの作品にかけた想いを述べました。

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最後に、公開まであと1週間と迫る現在の心境について、吉沢は「我々のこの作品に込めた思いというのは皆様に伝わっていると思いますが、ここまで関係者の試写やカンヌ国際映画祭でたくさんの方に、この作品を絶賛していただいています。皆様の中でもこの作品のハードルや期待値が高まっているともいますが、確実にその期待は超えていく作品になっていると思います。極上のエンタテインメント作品を皆様にお届けできると確信しております。ぜひ最後まで楽しんでご覧ください。」と語りました。
会場に集まった615名のお客様と配信先のお客様に手を振ってイベントは終了となりました。
(オフィシャルレポートより)

いよいよ公開まであと1週間!
6月6日(金)、“魂を震わすほどの熱狂”が日本中を包み込む!

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<ストーリー>
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。

この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、
多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。

誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。

何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、
世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
圧巻のクライマックスが、観る者全ての魂を震わせる ――。

<作品概要>
タイトル:『国宝』
原作:「国宝」吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
脚本:奥寺佐渡子
監督:李相日
出演:吉沢亮
横浜流星/高畑充希 寺島しのぶ
森七菜 三浦貴大 見上愛 黒川想矢 越山敬達
永瀬正敏
嶋田久作 宮澤エマ 中村鴈治郎/田中泯
渡辺謙

製作幹事:MYRIAGON STUDIO
制作プロダクション:クレデウス
配給:東宝
コピーライト:©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
公式サイト:kokuhou-movie.com
公式X:https://x.com/kokuhou_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/kokuhou_movie/

2025年6月6日(金) 全国東宝系にて公開!