映画『恋に至る病』の完成披露舞台挨拶が、10月7日、東京・有楽町の朝日ホールにて行われ、W主演の長尾謙杜（なにわ男子）と山田杏奈をはじめ、共演の前田敦子、石原慎也（Saucy Dog）、廣木隆一監督が登壇した。
斜線堂有紀による恋愛小説『恋に至る病』を原作に実写映画化した本作は、同級生の不審死と恋人への恐ろしい疑惑、抑えられない純粋な想い…不器用で一途な初恋模様が描かれる。
大ヒット作『月の満ち欠け』を手がけた廣木隆一監督がメガホンをとり、W主演として内気な男子高校生・宮嶺望を長尾謙社、“殺人犯へと変わりゆく恋人”寄河景を山田杏奈が演じ、宮嶺と景の同級生・根津原あきらを醍醐虎汰朗、同じく同級生・木村民雄を中川翼、宮嶺と景の先輩・善名美玖利を中井友望ほか、豪華キャストが顔を揃えた。
開演直前には長尾、山田、前田、石原の影ナレが会場に流れ、ファンたちはザワザワ･･･。そこへ、客席中央通路から4人が登場すると、会場は大歓声に包まれた。
長尾は「これまでにない、観たことないラブストーリーになっているなと感じております。ラブストーリーの恋愛の部分だけではなく、いろんな要素が詰め込まれていますし、観ていただく方によっては色々な感想が出てくるのかなと思うので、それを皆さんで共有して楽しんでいただけたらなと思います」と挨拶し、作品をアピール。
山田も「今日初めて皆さんに見ていただくということで、非常に楽しみにしています。撮影は約1年前の暑い時に行いましたが、スタッフ、キャスト一丸となって詰め込んだいろんな感情を皆さんにお届けできたらなと思っています」と笑顔を見せた。
約３年ぶりの共演となる長尾と山田だが、久しぶりに会った互いの印象を聞かれ、長尾は「素敵に成長されているなというか、変わっていく部分もあれば、いい意味で変わっていない部分もあって。落ち着いてらっしゃるんですけど、ふとした時に無邪気に笑う姿だったりだとか、少し少女の部分が残ってるのが素敵だなと感じました」と述べる。そして、「3年前はどちらかというと“姉さん”っていう感じが強かったんですけど、今回また共演させていただいて、“お久しぶりです”だったので、以前より会話もして、より楽な感じで撮影できました」と回顧。ＭＣから“姉さん感”について聞かれた長尾は「初めてお会いしたとき、撮影のときに『よろしくお願いします』と言ったら『タメ語でいいよ！』って言われて･･･。姉さんだなって」と明かし、会場の笑いを誘う場面も。
そんな山田は、長尾に対して「あまり大きく変わってはないかなと思うんですけど。でもその時は10代だったし、３年前にご一緒した時はまだ“なにわ男子”としてデビューをする前だったので、私もテレビとかを見て、『長尾くん、頑張っていらっしゃるな』といつも思っていました。3年前のベースがあるからこそ、『お久しぶり』って言えたのは凄く嬉しかったです」と再共演を喜び、「長尾くんから『おじさんが中に住んでいるよね』と言われて（笑）。そのフランクさがいいなと思いましたね」と笑った。
廣木組には11年ぶりの参加となる前田は、「いい緊張感があって。廣木監督が現場にいると締まるんです。いつおは優しい方ですが、演出になるとキリッとする。今回は、セリフのない目だけの芝居が厳しかったです」と述懐。監督は「あっちゃんが刑事役ですよ！見たことのないあっちゃんが見れますよ！」満足気。
不審死事件を追う刑事を演じた前田は長尾と山田の緊張感ある雰囲気に「簡単に声をかけらなかった」と明かす。すると、長尾は前田演じる刑事から取り調べを受けるシーンについて言及し、「今、あっちゃんに取り調べされてる！と思って」と、幼いころから見ていた前田との共演に歓喜。前田は「可愛い感想で嬉しいです(笑)」と微笑んでいた。
また、本作のために主題歌「奇跡を待ってたって」を書き下ろした Saucy Dog ギター・ボーカル石原だが、監督からのたっての希望で実現したそう。本作を観てから曲を作ったという石原は、「ちょっと僕と景が似ているような気がして。そんな景がありがたい存在というか、ヒーローみたいな存在で。その二人の関係がすごい好きで、それを元に曲を書きました」と、曲への思いを吐露。長尾は「この映画にピッタリ」、山田は「この映画の一つ大切なパーツが埋まったんだなと。映画を観て、最後に流れる曲がそれなしでは考えられないくらい。凄く力をもらいました」と感動していた。
さらに、本作のコピーである「君は、ぼくのために人を殺したの？」にちなみ、周りの家族や友人が「まさか、自分のためにしてくれたの？」と驚いたことを聞かれると、長尾は「カフェなどに入って、『応援しています』というようなメッセージをもらうと『今日も頑張ろう』と思えます」と答え、石原も「ファンからのメッセージで頑張れる」と。
山田は「家族なんですが･･･、私が実家に帰ったとき、帰るのが寂しくなって、母と弟が自宅まで送ってくれて」とその優しさに触れると、長尾も「凄く素敵な家族ですね」と拍手を送る。
前田は「息子です。一緒にお風呂に入って、先に彼が出た時、私に『はい』と言ってバスタオルを差し出してくれるんです」と、微笑ましいエピソードも。石原も「ファンからのメッセージで頑張れる」と。
続けて、「この恋は、純愛か脳か一」に関連し、純愛とも洗脳とも思えるほど一述に「いま何よりも愛してやまないこと」を明かすことに。長尾は「ツアーで出会った静岡のお茶」、山田は「べランででリラックスする時間」、前田は「息子とお香を焚いて寝る時間」と。石原が「お酒ですね。誰かと飲むお酒が好き」と話すと、監督も「僕もお酒です」と言い、「じゃ、今日とかいいですね」と意気投合していた。
最後に、山田は「純粋なラブストーリーではない、でも、ラブストーリーなのかな。いろんな見方をしていただける作品だと思いますし、これって決めることもできないいろんなことが世の中にはあると思うので、この映画を見て、その気持ちだったり感覚に触れてもらえたらすごく嬉しいなと思います」と伝え、長尾が「この映画は色々とシーンがコロコロと変わっていくのが特徴的です。人と人との出会いが大きな影響を周りに与えるんだなというのをすごくこの映画で学びました。なので今日皆さんと出会えたことも素敵なことだなというのも思いますし、この映画に皆さんが出会っていただいて、皆さんに素敵なことが訪れたらいいなと思っております」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。
映画『恋に至る病』
【STORY】
長尾謙杜×山田杏奈 最旬俳優W主演！
TikTokで200万回再生の大反響を呼んだ衝撃の恋愛小説、実写映画化
この秋、最もピュアで刺激的なラブストーリー
内気な男子高校生・宮嶺と学校中の人気者・景。 不器用で一途な初恋、ふたりが交わした約束。
「どんな私でも守ってくれる？」
しかし、同級生の不審死が続発し、宮嶺は景に対して疑惑を抱く。
「もしかして君は、僕のために人を殺したの？」
殺人犯へと変わりゆく景。それでも、宮嶺の気持ちは変わらない。
やっぱり僕は君が好きだ―。
切なすぎるラスト4分。 《彼女の本心》が明かされる。
【クレジット＆ビリング】
出演：長尾謙杜 山田杏奈
醍醐虎汰朗 中井友望 中川 翼 上原あまね 小林桃子 井本彩花 真弓孟之（AmBitious）
／ 忍成修吾 河井青葉 ／ 前田敦子
監督：廣木隆一 『月の満ち欠け』 脚本：加藤正人 加藤結子
原作：斜線堂有紀『恋に至る病』（メディアワークス文庫／KADOKAWA刊）
音楽：加藤久貴
制作プロダクション：アスミック・エース ダブ
配給：アスミック・エース
コピーライト：Ⓒ2025『恋に至る病』製作委員会 映倫指定：PG-12
公式サイト：https://koiniitaruyamai.asmik-ace.co.jp/
公式X：@KiY_movie 公式Instagram・TikTok：@kiy_movie
10月24日(金)全国公開
