Open Close

當真あみ「この作品が観る人の背中を押すきっかけになれば!」、 原作者・辻村深月からの「こころがお世話になりました」の言葉に感無量! 映画『かがみの孤城』公開前夜祭舞台挨拶

DSC_1542

映画『かがみの孤城』公開前夜祭舞台挨拶が12月22日、東京・丸の内ピカデリーにて行われ、声優を務めた當真あみ、芦田愛菜、宮﨑あおい、監督の原恵一、原作者の辻村深月が登壇した。

累計発行部数160万部を突破し、2018年本屋大賞を史上最多得票数で受賞した辻村深月のベストセラー小説「かがみの孤城」。本作は、その人気ファンタジーミステリーを、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』などを手掛け、泣けるアニメーションの名手と呼び声高い原恵一監督が劇場アニメ化。主人公の少女・こころを當真あみが演じ、北村匠海、吉柳咲良、板垣李光人、横溝菜帆、高山みなみ、梶裕貴、芦田愛菜、宮﨑あおいなど豪華声優陣が顔を揃えた。先日、第52回ロッテルダム国際映画祭に正式出品されることも決定し、世界が注目する日本映画として海外でも期待の声が高まっている。

公開を明日に控え、監督は「ドキドキしています。でも、出来上がったものには自信があるので、見守っていきたい」と緊張した面持ちで話し、アニメ化の企画から5年の月日を経て完成したことに「長かった。その分思い入れも強くなります」と作品への思いを口にした。

DSC_1474

DSC_1500

初の声優としての舞台挨拶、テレビ出演や取材など、初めて尽くしを経験した當真だが、「オーディションで“こころ”ちゃんの役が決まってから、本当に色々初めての経験をさせていただきました。その中でも、やっぱりお客様に作品を届けることができることは嬉しいことなんだなと分かったことが一番大きかったと思います」と感慨。公開前夜ということで、「凄くドキドキしています。皆様がこの作品を観て、どういう気持ちになるのかな、もしかしたら私と同じ気持ちになる方がいるのかも・・・と思うと凄くワクワクします」と目を輝かせた。

DSC_1475

DSC_1487

元より、辻村氏の大ファンだという芦田は、「以前、辻村先生と対談させていただく機会があって、その時にもし、『かがみの孤城』の中で私が何か役をやるなら、“オオカミさま”がいいなと仰っていただいとことがあって。そんなのは夢のような話だと思っていたんですが、今回そのお話をいただいて、最初は信じられなかったです。大好きな作品なので、本当に私でいいのかなという気持ちもありつつ、でもイメージを壊さないように演じていけたらいいなと思って。いつもより凄く気合いが入りました」と打ち明け、本作の出演を喜んでいた。

DSC_1494

DSC_1508

一方、宮﨑が演じたのは子供たちの心にそっと寄り添うような優しい北島先生。宮﨑は「収録時間は短かったですが、監督が適格に指示をして道を照らしてくださったので、もうそれについていくという感じでした」と回顧。「前回のイベントの時に、當真さんが舞台挨拶が初めてだと仰っていて、そんな當真さんの“初めて”に立ち会えたことが嬉しかったです」と、役どころの心情と重ねたて思いを述べた。

DSC_1512

DSC_1518

ここで、大きな拍手に迎えられ辻村氏が登場。辻村氏は「映画になることを一番楽しみにしていたのは私かもしれません。(自分が書いた『かがみの孤城』を)観るならアニメーションで観たいと思っていました。私が描いたあの子たちが、私の思った通りの姿で画面の中でいっぱい活躍をして、私が描いた通りの感情がそこにあって、とても感動しました」と、感無量の面持ち。

當真は「キャストの皆さんもたくさん経験がある方で、原作もたくさんファンの方がいる作品。不安もありましたが、アフレコ現場に辻村さんが来てくださって『こころがお世話になりました』と直接言っていただいた時は本当に嬉しくて。本当にこの作品に参加できてよかったと思いました」と述懐し、溢れる思いを吐露。

DSC_1553

アフレコで最後のシーンを録り終えたとき「當真さんがステキな涙を流していた。それが嬉しかったですね」と明かす監督。その時の様子を當真は「楽しかった半面、不安とプレッシャーもあって。無事に終えることができて肩の荷が下りた気がしました。色んな思いが溢れて涙が流れたのかも」と振り返る。

DSC_1504

また、「本作を『○○な映画』と表現するとしたら?」と問われると、當真は「迷ったとき、悩んだときに背中を押してくれる映画」と答え、「みんなの成長していく姿を見て、私も背中を押された」と理由を述べた。芦田は「味方になってくれる映画」と。宮﨑は「世界を変えてくれる映画」とし、「学生の頃は学校という世界が全て。もで、大人になってみると違う世界がいっぱいある。違うところに目を向けてみると、学校で悩んでいたことが“ちっぽけなことなんだ”と、気持ちが軽くなるかもしれない」と説明。監督は「とても強い映画であり、優しい映画」と言い、辻村氏は「あなたのための映画」と。「私が小説を書いている時も自分のために書かれた本と思ってもらえたら凄く幸せです」と伝えた。

最後に當真が「この作品が観る人にとって、背中を押してくれるようなきっかけになる作品になってくれるといいなと思っています」とメッセージを送り、舞台挨拶を終了した。

DSC_1528

DSC_1547

kgm_main_rgb

【STORY】
学校での居場所をなくし、部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこには不思議なお城と見ず知らずの中学生6人が。さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、
「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。
期限は約1年間。戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――
果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集めれたのか?それぞれ胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?
すべての謎が明らかになるとき、想像を超える奇跡が待ち受ける───

出演:當真あみ 北村匠海
吉柳咲良 板垣李光人 横溝菜帆 ・ 高山みなみ 梶裕貴
矢島晶子 ・ 美山加恋 池端杏慈 吉村文香 ・ 藤森 慎吾 滝沢カレン / 麻生久美子芦田愛菜 / 宮﨑あおい
原作: 辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社刊)
監督: 原 恵一
主題歌:優里「メリーゴーランド」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
脚本: 丸尾みほ キャラクターデザイン
総作画監督: 佐々木啓悟 ビジュアルコンセプト/孤城デザイン: イリヤ・クブシノブ
音楽:富貴晴美
配 給: 松竹
制作: A-1 Pictures
©2022「かがみの孤城」製作委員会
公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/
公式Twitter・Instagram・TikTok @kagami_eiga

2022年12月23日(金)公開