【 第46回 ⽇本アカデミー賞 】
〈最優秀作品賞〉
『ある男』
第46回日本アカデミー賞の授賞式が3月10日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールにて行われ、『ある男』が最優秀作品賞を受賞。『ある男』は、作品賞以外にも監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、録音賞、編集賞で最優秀賞を受賞し8冠に輝いた。
本作は、平野啓一郎の同名小説を、『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が映画化。谷口里枝（安藤サクラ）は夫・大祐（窪田正孝）と幸せに暮らしていたが、夫が不慮の事故でこの世を去った後、別人の戸籍で生きていたことが判明。調査を依頼された弁護士・城戸（妻夫木聡）が「ある男」の正体の真相に迫っていくヒューマンミステリー。
◆受賞コメント
製作の高橋敏弘氏（松竹）は「本当に難しいテーマの作品を、石川監督はじめ、キャスト、スタッフの皆さんが素晴らしいエンタテインメントに仕上げてくださり、世に届けてくださった。そして、このような素晴らしい評価をいただいて、本当に嬉しく思っています。ありがとうございました」と感謝する。
石川監督も「難しい題材にチャレンジさせていただいた松竹の方々、ありがとうございます。そして、原作を預けていただいた平野さんにお礼を申し上げたいと思います」と続ける。
妻夫木は、石川監督の長編デビュー作『愚行録』でも主演を務めており、「本当に嬉しいです。監督とは･･･」と言いかけて、感極まる。そして、「監督のデビュー作から一緒で･･･。」と言葉を詰まらせながら、「僕は一番彼の才能というものを間近に見ていたという自負があるので、こうやって認めてくださったことが、本当に嬉しいです」と、涙を流した。
窪田は「この作品に関われて、このチームの一員になれたことが心から嬉しいです。人生一瞬しかない中で、このメンバーで、こうやってその一瞬を謳歌できたことは、これからの財産になると思います。こういう縁を少しずつ広げて、また映画を盛り上げていきたいなと思っています」と意気揚々と話す。
安藤は「おめでとうございます。そして、ありがとうございました。もうこれ以上のものはないなと思っています」と大喜び。清野の頬にも涙が伝い、「たくさんの賞を受賞されて、こんなに素敵な作品に参加できて、本当にラッキーだなと思っております。私も今後頑張っていきます」と思いの丈を吐露していた。
■優秀作品賞
ある男
シン・ウルトラマン
ハケンアニメ！
流浪の月
★第46回日本アカデミー賞 各部門最優秀賞、ほか受賞一覧
最優秀作品賞：『ある男』
最優秀監督賞：石川慶『ある男』
最優秀主演男優賞：妻夫木聡『ある男』
最優秀主演女優賞：岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』
最優秀助演男優賞：窪田正孝『ある男』
最優秀助演女優賞：安藤サクラ『ある男』
最優秀脚本賞：向井康介『ある男』
最優秀撮影賞：市川修／鈴木啓造『シン・ウルトラマン』
最優秀美術賞：林田裕至／佐久嶋依里『シン・ウルトラマン』
最優秀照明賞：吉角荘介『シン・ウルトラマン』
最優秀録音賞：小川武『ある男』
最優秀編集賞：石川慶『ある男』
最優秀音楽賞：RADWIMPS／陣内一真『すずめの戸締まり』
最優秀アニメーション作品賞：『THE FIRST SLAM DUNK』
最優秀外国作品賞：『トップガン マーヴェリック』
話題賞／俳優部門：松村北斗『すすめの戸締まり』『ホリック xxxHOLiC」
話題賞／作品部門：『ONE PIECE FILM RED』
第46回特別賞：『ONE PIECE FILM RED』音楽チーム 名塚佳織（ウタ声優）
新人俳優賞：小野花梨『ハケンアニメ！』
菊池日菜子『月の満ち欠け』
福本莉子『今夜、世界からこの恋が消えても』
生見愛瑠『モエカレはオレンジ色』
有岡大貴『シン・ウルトラマン』
番家一路『サバカン SABAKAN』
松村北斗『ホリック xxxHOLiC』
目黒 蓮『月の満ち欠け』
会長特別賞：恩地日出夫、松田寛夫、河村光庸、石井巌、大森一樹、崔洋一
会長功労賞：伊藤俊也、加山雄三、望月英樹
協会特別賞：雨宮正信、川本征平、小池直実、福岡康裕
【第46 回日本アカデミー賞授賞式】
日時：3月10 日（金）
場所：グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
司会者：羽鳥慎一 有村架純（第45 回最優秀主演女優賞「花束みたいな恋をした」）
■日本アカデミー賞公式サイト：https://www.japan-academy-prize.jp/
写真提供：東京写真記者協会
