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新垣結衣「自分の映画でもあり、隣にいる人の物語」と作品アピール! 早瀬憩とはナチュラルな関係に! 映画『違国日記』完成披露上映会

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映画『違国日記』の完成披露上映会が、5月9日、東京・TOHOシネマズ 日比谷にて行われ、W主演の新垣結衣と早瀬憩をはじめ、夏帆、小宮山莉渚と、瀬田なつき監督が登壇した。

ヤマシタトモコの大人気同名漫画を『PARKS パークス』(17)『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)の瀬田なつき監督の手で実写映画化。人見知りの小説家の高代槙生(35)と、その姪・田汲朝(15)のまったく性格も年齢も異なる対照的なふたりの同居譚。なかなか理解し合えない寂しさを抱えながらも、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく姿を描き出す。高代槙生を新垣結衣、田汲朝をオーディションで選ばれた新人・早瀬憩が演じ、さらに夏帆、小宮山莉渚が 2 人を取り巻く個性豊かで魅力あふれるキャラクターたちを演じる。

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初めての舞台挨拶で緊張の面持ちの早瀬。新垣に観客を前にした感想を聞かれると、「緊張して、さっきまでずっと新垣さんにすがりついていました」と明かすも,、「みんな優しいお客さんで・・・こんなに観てくれる人がいるのかと思って感動しています」と満席の会場を見渡し、その温かい雰囲気に安堵していた。

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新垣は、「原作が大好きで思い入れがある作品。どういった反応が返ってくるのか楽しみです」と、ようやく完成作品がお披露目となることに胸を弾ませる。
槙生を演じるにあたり「原作で描かれている槙生ちゃんの魅力を体に染み込ませて、落とし込みたいと思って。クランクアップの時までどう表現しようか、ずっと考えていましたとし、「“よーい”の声がかかるとき、原作の槙生ちゃんの表情を思い浮かべるようにしました。そうすると、自然とスイッチを入れてくれるような気がして。本番でもスッとセリフが言えたような気がします。そうやって1つ1つ積み重ねていきました」と振り返った。

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早瀬は自身の役どころを「素直で明るくて、犬っぽい。でもしっかりしているところもあって。心にずっと孤独を抱えている子」と伝え、演じる苦労もあったそう。それでも、「撮影の時の私は朝と同じ15歳でした。監督が15歳の私のままでいてくれていいよ・・・と言ってくださったので、いい意味で肩の力を抜いて朝を演じることができました」と監督に感謝する。

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そんな早瀬を監督はオーディションのときから感じるものがあったようで、「彼女は長い髪を切って(オーディションに)臨んでいたんです。本当に演技が好きなんだなと感じたし、一緒にいられたらいいなと思いました。最初に会ったときにいいなと思いました」と、インスピレーションを受けていた様子。

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槙生の友人・醍醐奈々を演じた夏帆は「醍醐が出てきたら、その場がパッと明るくなるようになればいいなと思って。そんな存在になりたいと思っていました。私自身は明るいタイプではないですが、槙生と朝の2人でいる時間が多いので、撮影中もそれ以外でも明るくなるようにということは意識していました」と明かすと、新垣は「本当にそう。夏帆ちゃんがいると現場が明るくなって、夏帆ちゃんが帰ると嵐が去ったようでした(笑)」と懐かしむ。以前、ほかの作品で夏帆の中学生時代を演じた経験がある早瀬にとっても、夏帆の明るさは拠りどころだったようだ。

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瀬田監督は新垣と早瀬が演じる2人の関係性について、「すごくいい距離感。友人でも親子でもなく、共演者ではあるんですが、ライバルでもない。お互いが大切に思っていて、この関係だから生まれるものがあった気がします」とコメント。新垣も「凄く自由に自然に一緒にいることができました。何をしていてもナチュラルだった」と早瀬への信頼感をにじませた。

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また、本作の注目ポイントを聞かれると、餃子を作るシーンと朝が文化祭で歌うシーンに話題が集中し、夏帆は「餃子を作っているときは、いい休日を過ごしているような感じがしました」とニッコリ。「本当に楽しくて、美味しかった」と各々が口にする。

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朝の親友・楢えみりを演じた小宮山は「私は朝の文化祭のシーンが好きです。憩ちゃんがずっと歌の練習をしていたのを見ていたので、本番で憩ちゃんが歌っているときには、私も『よかったね』って安心して、嬉しい気持ちになった。これが親友なんだなと感じました」と役を通して早瀬との絆を深めたことを喜んだ。

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ほかにも「槙生と朝が海辺で会話するシーン」を挙げた新垣。「出演が発表されたときに、『見える世界が少しずつ広がっていく心地よさを感じてもらえたら』みたいなことを言ったんですが、まさにそういうシーンになりました!」と胸を張る。

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さらに、タイトルにちなみ「行ってみたい国、行ってみたい世界」を発表することに。新垣は「宇宙」と答え、「私は空を見るのが好きで、絵に描かれたような宇宙を見てみたい。実際に見たら怖いだろうなと思うし、きっと自分がちっぽけに見えると思うので悩みますが、ファンタジーな世界に触れていたいです」と声を弾ませる。すると、夏帆も「私も“宇宙”って言おうと思った!」と言い、「気が合うね」と新垣と顔を合わせる。旅行が趣味という夏帆は「次の休みにはアイスランドに行って大自然に触れてみたいですね」と目を輝かせた。

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最後に新垣が「ポスターにも『わかり合えなくても、寄り添えることを知った』と書かれていますが、それは冷たい言葉ではなくて、相手を尊重した言葉。ぶつかることもあるけれど、寄り添って日々を温かく過ごすことができるような映画です。日常の映画であり、自分の映画でもある。隣にいる人の物語です」とアピールし、イベントを締めくくった。

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映画『違国日記』
出演:新垣結衣 早瀬憩
夏帆 小宮山莉渚 中村優子 伊礼姫奈 滝澤エリカ
染谷将太 銀粉蝶 瀬戸康史
監督・脚本:瀬田なつき
原作:ヤマシタトモコ「違国日記」 (祥伝社 FEEL COMICS)
配給:東京テアトル ショウゲート
Ⓒ2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会
公式HP:https://ikoku-movie.com/
公式X(旧Twitter):@ikokunikkimovie

2024年6月7日(金)より全国ロードショー