Open Close

水上恒司、 ポスタービジュアルになりすまし客を騙すも、気づかれず! 強烈な笑みを「ジャック・ニコルソンみたい」と共演者称賛! 映画『本当にあった話(の話)』完成披露上映会

『 本当にあった話(の話)』
水上恒司、黒木華、小池栄子、
佐々木蔵之介、武井佑吏監督登壇

水上恒司、
ポスタービジュアルになりすまし客を騙すも、気づかれず!
強烈な笑みを「ジャック・ニコルソンみたい」と共演者称賛

DSC_2585

2026年10月2日(金)より公開の水上恒司主演のディストピア映画『本当にあった話(の話)』。物語は、世間を震撼させた〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉から数十年経った「今」から始まる。事件を元にした禁断の舞台が作られることになり、演技経験のない夛田(ただ/水上恒司)が主演を射止める。だが役柄に自分の経験を重ね、深くのめり込んでいった夛田は、やがて虚構と現実の境界を見失い、ついに演じる人物と一体化してしまう。彼の凄まじい執着、執念は、やがて相手役となった米良(めら/黒木華)、舞台の脚本家・垣内(かきうち/小池栄子)、舞台演出家の加藤(かとう/佐々木蔵之介)らを次々と掌握し、戦慄と興奮のクライマックスへと突入していく――。

“実際に起きた殺人事件”というフィクションを題材に、虚構が現実を、妄想が真実を飲み込んでいく、その戦慄と興奮を毒気混じりのユーモアで描き出した『本当にあった話(の話)』。そんな“世にも不気味な物語”を生み出したのは、武井佑吏監督。初長編作『赤色彗星倶楽部』で「PFFアワード2017」日活賞および映画ファン賞、「第11回田辺・弁慶映画祭」グランプリを獲得し、NHK『今夜の旅はドラマチック/プラハ編』で「第37回ATP賞テレビグランプリ」優秀新人賞を受賞。今回が商業デビュー作となる。

<イベントレポート>
映画『本当にあった話(の話)』の完成披露上映会が9月9日(水)、東京・新宿のテアトル新宿にて開催され、水上恒司、黒木華、小池栄子、佐々木蔵之介、武井佑吏監督が上映前の舞台挨拶に登壇した。

予告編の上映に続き、キャスト陣と武井監督が舞台上に姿を見せたが、真ん中に立つはずの主演の水上さんの姿だけが見当たらず……。MCに「水上さんも登壇予定ですよね?」と尋ねられた黒木さんは「そう聞いていますけど…」と語り、小池さん、佐々木さんも「見てないですね。来てないんじゃないですか?」(小池さん)、「機嫌が悪かったんじゃないですか? 急に雨が降って…」(佐々木さん)と首をかしげ、武井監督も「忙しい方ですからね」とうなずく。

DSC_2369

この間、会場のスクリーンには、本作の印象的なビジュアルである真っ赤な照明に照らされて、不気味な笑みを浮かべる水上さん演じる夛田(ただ)の顔が大きく映し出されていたが、よく見ると、夛田の静止画から切り替わって、水上さん本人が目まぐるしく表情を変える映像になっており、これに気づいた客席からは笑いがわき起こる。実は、こちらの映像は、裏の控室にいる水上さんの表情をスクリーンにつないでライブ中継したもの。水上さんは改めて、ライブ映像を通して「こんばんは」と挨拶し「いろんな仕事があるなぁ…と思っています(笑)」と宣伝チームによる“仕掛け”を明かし、急いで控室から舞台上へ。会場は改めて大きな拍手で水上さんを迎えた。水上さんが浮かべる不気味すぎる笑顔について、小池さんは「ジャック・ニコルソンみたいだもんね。素晴らしい!」と絶賛していた。

DSC_2385

水上さんは満員の観客を前に本作について「とにかく面白いと思いますので、笑っていただけると嬉しいです」と語る。黒木さんも「脚本を読んだときから、自分でも『ちょっと不思議な映画だな』と思っていたので、それがみなさんに見てもらって、どういうふうに受け取られるのか? すごく楽しみです」と笑顔で語った。

DSC_2430

小池さんは「みんなの感想を聞きたいなと思うような作品です。“武井ワールド”にどっぷり浸かっていただいて、没入していただいて、『私たちは何を見せられたんだ?』と感じてほしいです。でも、これはホラーでもなんでもなく、水上くんも取材で言っていましたが、一種のコメディであると。4人それぞれ、一生懸命生きている人たちが、ある瞬間からとても滑稽に見えたりとかして、その世界観を楽しめると思います」とアピールし、佐々木さんも「僕も読んだ時から『手ごわいな』と思っていたんですけど…。狂ったやつしか出てこないんですけど(笑)、笑ってください!」と語りかけた。

DSC_2348

商業映画初監督となる武井監督は「みなさん、お話しされていたように、ちょっと変な映画なので『楽しんでください!』と言うのも変な感じなんですけど…(苦笑)。楽しめる方は楽しんでいただきたいと思います」と、およそ完成披露の監督の言葉らしからぬ挨拶で笑いを誘っていた。

実際に起きた殺人事件をベースにした舞台作品の主演を射止めるも、役柄に深くのめり込み、現実と虚構の境目を失っていく主人公・夛田を演じた水上さん。これまでに演じてきた役とは異なるタイプの役柄に挑戦しているが、水上さんが「役者が“狂った演技”を見せる――『怖がらせよう』とか、狂いぶりを気合い入れてやればやるほど、空回りしていくという現象にはなってほしくないと思って、そこは気をつけていました」とふり返りつつ「いまの映画・ドラマ産業の中で、転がっていそうないわゆる“商業映画”とは対極にあるような作品になっていると思います。だからこそ、自分の中では自由にのびのびと、いろんな解釈の幅があるなと思いながらやることができました」とこれまでにない役を楽しんで演じたよう。

武井監督も「水上さんの作品は何本も見させていただきましたが、ちょっと見たことないことになっているなとは思います」と語り「映画の中で、水上さんのボルテージが1個上がる瞬間があるんですけれど、そういうところの演出に関して、むしろ水上さんからいろんなアイディアをいただいたり、一緒に『夛田って、こういう人だよね』っていうのを水上さんも一生懸命考えてくださって、それを組み合わせて、理想の形になっていると思います」と水上さんとの共同作業で役柄をつくり出していったと明かす。

DSC_2344

黒木さんは、夛田と共演する俳優の米良を演じているが、俳優が俳優の役を演じることについて「やっぱり、ややこしいですよね…(笑)」と少し困惑気味に語る。そして、水上さんとの共演については「どういうお芝居をされるかがわからなかったんですが、米良はそれを受ける役でもあるから、そのまま素直に受け取ろうと思いました。監督と水上さんが役に対して話し合っているところも面白かったですし、目が離せなかったですね」とふり返った。

小池さんは、世間を震撼させた「配偶者入れ替え連続殺人事件」の舞台化に執念を燃やす脚本家・垣内を演じたが、本作への出演を決めた理由について「共演者が魅力的でしたし、武井監督とお仕事するのは初めてで『はじめまして』の方とこれからお仕事をしていきたいという気持ちもありました。どんな自分を引き出していただけるんだろう?と。それが決め手でした」と明かす。実際、武井監督の演出について「本読みで『小池さん、セリフを読むと、どこかでいい人なのが出ちゃって、キャラクターになってないですよね』とはじめにちゃんとダメ出しをいただけて、それがすごく嬉しかったんです。『垣内はこういうふうじゃない』、『もうちょっとこうしたら』と親身にいろいろアドバイスをいただけて チャレンジする楽しみがありました」と充実した表情を見せる。さらに水上さんとの共演について尋ねられると「自分の役(垣内)は言葉も強いですし、自分の思想もあって、きっと自分で思うように、いろんなことを進められてきた人物だと思うんですけれども、夛田と接していると、全然自分の思うペースに行かなくて、結局この人に主導権を握られて飲み込まれていく感じが演じながら、快感でした」と嬉しそうに明かしてくれた。

佐々木さんは、自身が演じた演出家の加藤について「勘違い野郎ですね」とバッサリ!「僕も、こんな役はもうやりたくない…(苦笑)。『嫌なヤツやわぁ…』と思いながらやっていて、キツかったけど、真剣に『嫌やなぁ』と思いながら、自分の中で一周回って笑っていました」と述懐。小池さんからは「最高でしたね。チャーミングさのかけらも見えない(笑)。それはそれが最高に魅力的でした」と称賛の言葉を送られていた。

DSC_2527

DSC_2532

トーク後半では、映画のキャッチコピーの「化けの皮、剥がれちゃってますよ?」にちなんで、撮影現場での裏話をキャスト陣にフリップに書いて暴露してもらった。水上さんは「お付き合い」と書かれたボードを掲げたが、この“お付き合い”というのは、現場で使われる業界用語で、相手役のためにカメラに映らない位置で共演者が目線などの相手をすることを指す言葉。水上さんは「ここにいらっしゃるお三方は、僕よりもはるかに先輩の方々ですが、そのお付き合いというものを、ちゃんと当たり前のようにやられていて、さすがというか素敵だなと思いました」とふり返る。水上さん自身も、現場での目線の“お付き合い”を当然やるべきこととして教わり、当たり前のこととしてやってきたそうだが、現場によっては「お付き合いをしない役者っているんですよ(笑)」と暴露!「いるんです、簡単に控え室に戻る役者が(笑)。僕は『これはどんなものなのかなぁ…?』って思っていた中で、この現場はみなさん『(控室に戻らず、現場に)いるよ。当たり前じゃない』という感じで、それは忘れられないです」と感謝の思いと共に明かした。

DSC_2536

黒木さんがフリップに書いたのは「勾玉と竹とんぼ」という言葉。あるシーンでの撮影中に、地元の方から勾玉と竹とんぼを差し入れとしてキャスト陣にプレゼントされたそうで「みなさん、(その後)どうされたのかな? と思って」とその意図を明かした。小池さんは、竹とんぼは本作の現場と別の現場でそれぞれ飛ばして遊んで壊してしまったと明かし、黒木さんも「私も竹とんぼは壊れちゃったんですが、勾玉は車の中にまだあります」と明かした。佐々木さんは、プレゼントされたことは覚えているものの、その行方は「わかりません(苦笑)」とのこと。水上さんは、大変なシーンの撮影で余裕がなかったこともあり、当時の記憶が曖昧のよう。

DSC_2541

DSC_2546

また、小池さんは「日本酒」と書かれたフリップを掲げたが、これは実家が老舗の酒蔵である佐々木さんから現場のキャスト・スタッフをねぎらうために日本酒が振る舞われたとのことで「本当においしかったです」とニッコリ。一方、佐々木さんは「米」と書いたフリップを見せ「栄子ちゃんが、お米を語っていて『炭水化物を摂らないのは良くない!お米が一番いい。世界一のスーパーフードだ!』と言っていて、お米をいただきました」と小池さんから共演陣にお米がプレゼントされたことを明かす。トークの様子から、和気あいあいとした現場のムードが伝わってきた。

舞台挨拶の最後に水上さんは改めて、これから本作を鑑賞する観客に向けて「大それたメッセージは一切ありません!ただの娯楽として笑っていただけると嬉しいです。コメディです。真剣に人の滑稽さというものをみんなでつくり上げました。どうぞ楽しんでください」と呼びかける。

そして、武井監督は「冒頭でもお話ししましたが、ここにいる全員が全員、笑って帰れるとは思っていなくて、この中の数パーセントのひとだけでも、何か刺さるものがあったら嬉しいです。これを面白いと思えるのが、偉いとか偉くないとかではなく、頑張ってつくったので、何人かには刺さったら嬉しいです」と語り、温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じた。

『本当にあった話(の話)』は10月2日(金)、テアトル新宿ほか全国ロードショー。
(オフィシャルレポートより)

本ビジュ_本当にあった話(の話)

「化けの皮、剥がれちゃってますよ?」
1999年。厳格な家庭に縛られてきた近田貴子は、恋人との結婚を否定され、ある計画に踏み出す。それは、立派な経歴を持つ男と結婚し殺害、その人生を恋人に引き継がせ“夫婦”として生きる計画だった。しかし、貴子の歪んだ欲望は止まらず、殺人は繰り返されていくー。そんな世間を震撼させた〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉から数十年。事件を元にした禁断の舞台が作られることになり、夛田が主演を射止める。だがそこからがこの舞台の悪夢の始まりとなるーーーこの男は一体何をしでかすのか?

<クレジット情報>
水上恒司 黒木華 山下美月 大東駿介  山本浩司 / 小池栄子 / 佐々木蔵之介
原作 鴻池留衣『本当にあった話(の話)』(文藝春秋)
音楽 Maika Loubté
監督・脚本・編集 武井佑吏
製作 石井紹良 岸善幸 髙橋紀行 太田和宏
製作委員会 murmur テレビマンユニオン KDDI 東京テアトル
制作プロダクション テレビマンユニオン
配給 東京テアトル/murmur
©️鴻池留衣/文藝春秋/2026「本当にあった話(の話)」製作委員会
honbana.com @honbana_mv

10.2 Friテアトル新宿 ほか 全国ロードショー