安田章大が製作を熱望し、企画から参加
障がいのある兄と結婚を控える妹
“いま”を一生懸命生きる兄と妹の感動の物語
W主演 安田章大 × のん

W主演 安田章大、のん、小林聖太郎監督、登壇!!
ついに東京で初お披露目!
東京プレミアバリアフリー上映試写会開催!
安田「いろんな人たちが手を取ること、
そして、知り合うことを心から願ってつくりました」
のん「本当に素敵な映画です。何か感じ取っていただけたら」

安田章大が“作品のメッセージを届けたい”と初めて企画から参加し、のんとW主演を務め、『かぞくのひけつ』(06)で鮮烈なデビューを飾って以来、着実にキャリアを積み重ねる小林聖太郎監督がメガホンをとった『平行と垂直』が、8月28日(金)に新宿バルト9ほかにて全国公開する。
本作は、⾃閉スペクトラム症の兄の⼤貴(安田章大)と、兄を幼い頃から⽀えてきた妹の希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからとこれまでに向き合うことになる、心あたたまるヒューマンドラマ。
安田章大が、劇団ふくふくやを主宰し女優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けて、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。そこに企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家の方々に監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎ、地元・大阪を舞台に、兄と妹の感動の絆の物語を完成させた。
<イベントレポート>
安田章大が製作を熱望し、企画から参加して、のんとW主演を務めた映画『平行と垂直』の東京プレミアが7月19日(日)に都内劇場で開催され、W主演の安田章大とのん、監督の小林聖太郎が上映前の舞台挨拶に登壇した。
なお、この日の上映は、視覚・聴覚に障がいのある方を含め、誰もが楽しめるように、音声ガイドや日本語字幕がついたバリアフリー上映となっており、舞台挨拶も手話通訳を伴って行なわれた。
温かい拍手に迎えられ登場した安田、のん、小林監督。安田は開口一番「知ってる方、知らない方もいるかもしれませんが、私が安田章大です」と挨拶し、笑いを誘う。先日、映画のロケが行われた大阪府堺市でジャパンプレミアが開催されたが、その際の反響について安田は「SNSの使い方があんまりわからなくてですね、直接自分で見れないんですけど(苦笑)、周りからは『良い反応だよ』と言われています。マスコミ向けの試写会に、僕がお声がけさせていただいて、『ドランクドラゴン』の塚地(武雅)さんや大先輩である小林幸子さん、俳優の勝矢くんが来てくださったんですが、見た後に『心に響く、そして優しく、つらいだけではない、和やかなところもあり、寄り添ってくれる』という言葉をいただいたりして、『あぁ、届けられて幸せだな』と思いました」と嬉しそうに明かした。

安田は、企画の立ち上げ時から本作に参加しているが、ここまでの日々をふり返り「届けていかなきゃいけないことは、“皆が手を取り合うこと”というのが、すごく明確に見えてきて、手を取るためには相手のことを知らなきゃいけないし、自分が一歩踏み出すことだったり、せめて半歩でも寄り添うことが大事なんだということ――『知る』ということですね。きっかけが必要なんだなということは改めて感じています」としみじみと語る。
企画者として「どのようにこの映画を観客に届けるか?」ということも考える立場にもあるが、安田は「作り上げたものを皆さまがどう受け取ってくださるか? というのは人それぞれだとは思うので、全部委ねたいという一心です。そんなに簡単に世界は変わらないし、人と人も変わらないので、心の奥底でしっかりと自分がブレないようにあろうというふうには改めて思っています」と思いを口にし「味方であるということが、とにかく大事なんだと思っています」と言葉に力を込める。

そんな、安田の覚悟や思いを受け止め、W主演として本作に出演することを決めたのんは「お話をいただいた時に、安田さんが山野(海/原案・脚本)さんと一緒に企画を立ち上げて、大事に育ててきた作品だというのをお聞きしたので『お受けするならば生半可な気持ちではいけないぞ…』っていう気持ちで、勇気を出して『やるぞ!』と気持ちを決めました」とふり返る。
のん自身、俳優という立場だけにとどまらず、様々な立場で作品づくりに関わってきた経験もあるが、この企画に触れて「この作品が持っているテーマや物語が、とても繊細で、かつ温かいものが流れているので、本当に安田さんたちが大切に、大切に企画を膨らませてきたんだなっていうのを感じました」と語り、「ひとつの作品を作るために、いろんな人と関わりながら、作品が良くなっていくように、いろんな話し合いを重ねたり、取材することもたくさんあったと思うんですが、安田さんの“受け止め力”みたいなものが大きいから、こういう作品になったんじゃないかなと私は思います」と安田の感性を称賛した。

小林監督は、本作への参加について「最初は本当に引き受けられるのか? 当事者ではないかもしれない…という、恐れや躊躇はあったんですけれども、この脚本はまだ改善は必要だと思いながらも、その先にちゃんと小さくて温かくて、いまの世の中に欠けているものが少しでも維持できるんじゃないかと思って、(参加に)踏み切りました」と明かす。
苦労の末に完成した映画を最初に目にした時の思いについて、安田は「『きっと届く…』と思いました」と述懐。「映画というのはファンタジーですし、見る側にとっては、いろんな受け取り方があるはずです。だけど、現実はこういうことが起きていたり、きっとこれからも考えたり、悩んだり、立ち止まったり、うまくいったり……ということが起きていくんだなと。それらが全て、ちゃんとつながりながら、嘘がないような描かれ方をしていると思えたので、自分で見て素直に涙が流れるところもあったり、笑ったり、第三者のような自分がいましたね」と満足そうに語った。

劇中、安田が演じる大貴とのんが演じる希の嘘のないやり取り、関係性が観る者の心を打つが、事前に2人の間で打ち合わせなどは行なったのか? という質問に、安田は苦笑いを浮かべ「してたら良かったのに…と思うくらい、何もないんです」と明かし、のんも「(取材などで)すごく聞かれますよね(笑)」とうなずく。安田さんは「僕たち、空気感で存在し合った状態で(撮影が)進んでいったので、『この芝居はこうしよう』とか『こういうふうにセリフを言ってきたから、僕はこうする』みたいなものは、引き出しのどこを開いても入ってないんです」とあくまでも自然な空気感の中で2人の関係性が作り出されたと語った。
のんは「現場に行って、初日から安田さんとのシーンだったんですが、もう大貴がそこに存在していて、すごく腑に落ちました。『そういうことなんだ』という説得力があって、私はこの大貴に寄り添えばいいんだなというふうに、安田さんの演技によっていろいろ見えました」と感謝を口にする。
一方、安田も「のんちゃんが演じてくれている希がそういう感じだったから、僕自身『あぁ、じゃあ僕はこうなっていくんだな』というのが、インストールされた瞬間を明確に覚えていて、勝手に成立していったものなんだと思います」とのんの佇まいによって大貴ができあがったと語り、互いへの信頼の深さをうかがわせた。
そんな2人について、小林監督は「言葉にすると、言った瞬間に違う気もしますし、“純”と言うと恥ずかしい!ってなるんですけど、そういう芯の部分を(2人で)共有しているものがあるのを感じました」と評する。ちなみに、大貴が抱える「自閉スペクトラム症(ASD)」などを映画で扱うにあたって、監督は自身のみならず、周囲のスタッフ・俳優のためにも様々な資料を用意し、撮影の準備を行なったそう。のんも、小林監督から資料を貸してもらったそうだが、この舞台挨拶中に突然「私、監督から『これがわかりやすいかも』という本を借りたんですけど、借りパクしてます(苦笑)!」と告白。突然の“借りパク”発言に会場は笑いに包まれ、安田さんも「こんな場所で…」と笑みを浮かべていたが、のんは「お返しするつもりで…おうちにあります」と語り、安田から「“つもり”なんや(笑)?」とツッコミが飛んでいた。
なお、安田ものんも、出身は兵庫県だが、のんにとって、関西弁で演技をするのは意外にも今回が初めての経験とのこと。安田は、のんの関西弁のセリフの中でお気に入りの言葉を尋ねられると「(希が口にする)『あかんあかん!』って好きですね。耳に残っています。見ていただくとわかると思いますが、愛らしさが出ていると思います」とニッコリ。
のんは「関西弁ではないんですが、大阪ならではのセリフで『ラピート』(※大阪・なんばと関西国際空港を結ぶ空港特急)というのがあって、すごく好きです!」と語っていた。
舞台挨拶の最後に、のんは「この映画が持つテーマだったり、温かさだったり、希望が皆様のもとに届けばいいなと思っております。本当に素敵な映画です。何か感じ取っていただけたら。日々生活する中で、この映画で元気になるといいなと思います」と作品の魅力をアピールすると安田は「世の中、生きていれば良いことばかりではないですが、悪いことばかりでもないと思います。手と手を取るということがどれだけ大切なことなのか? 言葉にすることだけが話すということなのか? 時には黙ったり、時には会話したり、時には触れ合ったり――そうすることで相手とつながると思います。つながっていくことが大切だと感じている僕からすると、いまの世の中はやはり、手を取り合わなさ過ぎる世の中のようにも感じます。だからこの映画をきっかけに、いろんな人たち同士が手を取ること、そして、知り合うことを心から願ってつくりました。なので、一度触れてみてください。そして、自分たちも一人じゃない、誰かが味方でいてくれるということを思い出してください。いま一度、自分自身の心に、そして大切な誰かの心に手をあてて、これからも共に生きていってください。映画を楽しんでください。ありがとうございます」と呼びかけ、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。
(オフィシャルレポートより)

映画『平行と垂直』
<物語>
⾃閉スペクトラム症の⼤貴と、兄を幼い頃から⽀えてきた妹の希。兄妹は幼い頃に⺟親を亡くし、ネグレクト気味の父親から距離を置き、二人で懸命に⽣きてきた。
⼤貴はほとんど会話をせず表情もあまり変わらないように見える。グループホームから自立を目指して、一人暮らしを始めた大貴は独⾃の規則を持っている。全てを平⾏と垂直に並べるほど几帳面でこだわりが強く、机に並ぶ⾷器も丁寧に揃える。週に一度の希との⾷事の時間は決まって19:00。1分でも過ぎると落ち着かなくなる。
カウンセラーの仕事をしている希は恋⼈からプロポーズを受け、⼀抹の不安を抱えながら兄と共に、婚約者の両親に会いに東京へ⾏くことに・・・。
自閉スペクトラム症 (ASD)は、社会的コミュニケーションの難しさと、興味・行動の偏りや感覚の特性が、発達早期から持続する発達障害の1つである。知的水準や言語、生活上の困りごとは多様で、支援により適応は改善する。自閉症を中核概念に障害の表れを一つの連続体(スペクトラム)として診断される。
出演:安田章大 のん
伊島空 高山トモヒロ 谷村美月 福田転球 芦川誠 早織 久保田磨希
河野咲良 髙田幸季 武藤凪 林英世/神野三鈴 菅原大吉
監督:小林聖太郎 原案・脚本:山野海 音楽:富貴晴美
企画:安田章大 企画プロデュース:佐藤現
製作:「平行と垂直」製作委員会
(東映ビデオ、アスミック・エース、メディアプルポ、中京テレビ、テレビ大阪、ストームレーベルズ、ローソン、東映シーエム)
特別協力:大阪府堺市 取材協力:さくらんぼ教室、NPO法人アスペ・エルデの会、NPO法人PDDサポートセンターグリーンフォーレスト
後援:日本発達障害ネットワーク、日本自閉症協会
制作プロダクション:セントラル・アーツ
製作幹事・配給:東映ビデオ
©2026「平行と垂直」製作委員会
公式HP:https://www.toei-video.co.jp/heikoutosuichoku/
X/Instagram:@heikou_suichoku
8月28日(金) 全国公開














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