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中山美穂、5年ぶりの主演映画公開に感無量! キム・ジェウクからは「特別な人」と告白も! 映画『蝶の眠り』初日舞台挨拶

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映画『蝶の眠り』の公開初日舞台挨拶が、5月12日、東京・角川シネマ新宿にて行われ、主演の中山美穂と共演のキム・ジェウク、本作の映画音楽担当を務めた新垣隆氏、メガホンを取ったチョン・ジェウン監督が登壇した。

本作は、50代でありながら遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知った、美人売れっ子作家・松村涼子と、韓国人留学生・チャネとの愛と苦悩を描いた究極のラブストーリー。松村涼子役を中山、チャネ役をキム・ジェウクが演じた。

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今作で約5年ぶりに映画主演を務めた中山は、満席の観客から大きな拍手で迎えられると「撮影は2年前でしたが、いま皆さまから拍手をいただき、ホッとしました。とても安心しました」と安堵の顔を見せ声を震わせた。

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ジェウクと初共演となる中山は「初めてだったんですが、初めてじゃないような感じ」とニッコリ。ジェウクは、「中山が本当に実在するのか・・・」と思っていたそうで、「中山美穂さんは特別な方です」と告白。それも、中山は1995年に公開された映画『Love Letter』が韓国でも大ヒットし、韓国では誰でも知っている人気日本人女優なのである。「中山美穂さんと僕が映画を撮るんだということが実感できなくて。最初に会った時の印象は、たぶん死ぬまで忘れないと思います。凄く不思議な気持ちで、(完成した)映画を観て、『俺、中山美穂さんと映画撮ったんだ・・・』と、やっと実感が湧いてきました。光栄でした」と称え、中山は恐縮しきり。

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二人の初対面は衣装合わせの時。中山が「初めてお会いした時、脚本で読んだチャネのイメージ通りだったんです。私、ガン見していたらしいです・・・(笑)」と振り返ると、「その瞬間は、空気が止まったようでした。目が本当に大きい女優さんで、僕をジーと見て…。2秒間くらいだったと思いますが、その時間がすごく長く感じました。OKみたいな仕草をしてくれて、凄く嬉しかった」と明かし、その時から既に役がらに入り込んでいたようだ。

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昨年開催された釜山国際映画祭に出席した際には、現地韓国メディアから“ベストカップル”と評されたほどの二人。チョン・ジェウン監督も「初めてお二人が一緒に立っている姿をみて、あまりにも化学反応がよかったので、この調和はいったい誰が考えついたんだろう・・・と自ら満足してしまいました(笑)」と、ご満悦。

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幼少時代を日本で過ごしたジェウクはネイディブな日本語を話す。「今回、韓国語のセリフはたった一言で、全て日本語でした。文学的、小説的な単語や文章など、日常で使わない単語が多くイントネーションやニュアンスを勉強しました。この映画でもっと日本語が上手くなった気がします」と述べ、「大変だったけれど、凄く勉強になりました。また日本語で芝居ができる機会があれば!」と意欲を見せる。

日本の撮影現場では、ロケ弁には少々驚いたと話すジェウク。「日本の現場は3食全部お弁当とういうのが普通みたいで。肉か魚を選べるのですが、辛いのが一つもなくて。辛いもの好きの僕にはしんどかったです。唐辛子をかじりながらご飯を食べていました(笑)」とエピソードを明かす場面も。

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この日は、公開を祝って新垣氏が生演奏を披露。さらに、劇中で涼子の愛犬ラブラドール・レトリバーのトンボも登場すると、会場から「かわいい~」と声があがり、中山は「トンボ、どこに行ってたの~」と声をかけ、満面の笑みを浮かべる。リードを握ったジェウクも顔を覗き込んだり、頭をなでたりと再会を喜んでいた。

また、本作が今年9月に韓国でも公開されることが発表され、会場はお祝いムードでいっぱいになっていた。

『蝶の眠り』ポスタービジュアル

【STORY】
50代でありながらも美しく、若い読者にも根強いファンを持つ、売れっ子の女性小説家・松村涼子(中山美穂)。作家として成功し、満ち足りた生活を送る涼子だったが、遺伝性のアルツハイマーに侵されていることを知り、人生の終焉に向き合うことを余儀なくされる。“魂の死”を迎える前に、小説を書く以外に何かをやり遂げようと、大 学で講師を務め始めた涼子。ある日、大学近くの居酒屋で、韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)と出会い、ひょんなことから涼子の執筆活動を手伝うことになる。作業を進めるうち、現実と小説の世界は混沌として交差して行き、二人も徐々に惹かれあっていくのだった。しかしアルツハイマーは容赦なく進行していく。愛と不安と苛立ちの中、涼子はチャネとの関係を精算しようと決意するのだが、その思いはチャネには受け入れがたく、二人の気持ちはすれ違っていく…。

出演:中山美穂 キム・ジェウク/石橋杏奈 勝村政信 菅田 俊 眞島秀和 澁谷麻美/永瀬正敏
監督・脚本・原案:チョン・ジェウン
ストーリー・劇中小説:藤井清美
製作:シグロ、キングレコード、ZOA FILMS
制作プロダクション:シグロ
配給:KADOKAWA
©2017 SIGLO, KING RECORDS, ZOA FILMS
公式サイト:http://chono-nemuri.com/

角川シネマ新宿ほか全国公開中