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藤竜也、猫を抱き上げ倍賞千恵子と微笑みあう。映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』初日舞台挨拶

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映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』の初日舞台挨拶が、5月10日、東京・新宿ピカデリーにて行われ、キャストの倍賞千恵子、藤竜也、市川実日子、小市慢太郎、西田尚美と小林聖太郎監督が登壇した。

西炯子の人気漫画を倍賞千恵子、藤竜也の映画初共演で映画化した本作は、長年連れ添った夫婦の秘めた想いと愛を描く。自分は本当に夫から愛されているのだろうかという寂しさを長年抱えてきた妻・有喜子役を倍賞、そんな妻に対しては無口でぶっきらぼう、離婚を突き付けられずっと心に秘めていたある想いを告白する 夫・勝役を藤が演じ、監督は『毎日かあさん』『マエストロ!』で知られる小林聖太郎。母から離婚話を聞き動揺する娘・菜穂子に市川、夫婦の関係に波風を起こす女性・志津子を本作が遺作となった星由里子が扮している。

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本作に出演したことについて、倍賞は「夫婦の間にちゃんと強い愛があるのが好きで、この仕事を受けさせていただきました」と話し、「私たちの年代には、2人のような夫婦の形がたくさんあるんじゃないかと思います。夫婦でいろんなことを考えていただければ」コメントした。

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一方の藤は、「とにかく嫌われるようにやりました!」と笑い、「僕も結婚して50年たちましたが、なるほどなと思ったのは、親子関係というのは誰が何しようと切れないんですよ。でも、夫婦っていうのは紙切れ1枚で赤の他人になれちゃうんだなと。気を付けなきゃいかんと思うようになりました」としみじみ。そんな藤と近所付き合いがあるという倍賞は「でも藤さんはいつも奥様に優しく『ありがとう』とおっしゃっていて、とても素敵。私も大事なことだなと思いました」と明かし、褒めて称える。しかし、「映画の中では口を利いてくれないお父さんで、撮影のときもあまりそばにいてくれなかったので、少し寂しかったです」とポツリ。

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この日は武井家(役の)家族が勢揃いし、舞台挨拶中も和気あいあい。劇中に出てくる「すき焼きのシーン」に触れ、「本当に楽しかった」と微笑む登壇者たち。西田は、「短い撮影期間だったけれど、長く家族でいたようで居心地が良かった。お兄ちゃん(小市)がきょうだい、お父さんお母さんの関係性をつくってくれた」と吐露。長男役の小市は、「不思議なくらい実家感があった」と語ると、市川が「お兄ちゃん、泣きそう」と言って会場の笑いを誘っていた。

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そんな中、昨年5月に死去した星由里子について話題が及ぶと、倍賞は「私はいい加減なところがあるんですけれども、彼女はいつも背筋がピンと伸びていて。スターはこうあるべきなんだなと感じていました」と振り返る。藤は「若大将の星さんだというのが第一印象」と言いながら、劇中での共演シーンを思い出し「星さんが『何をそんなにカッコつけてるの?』というようなセリフがあるんですが、その一言でキャリアから来る重さ、優しさを感じました」と故人を偲んだ。

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フォトセッションでは、母の日が近いということで、倍賞にカーネーションのフラワーボックスがプレゼントされ、チビ役を務めた猫のりんごも登場。藤が優しくりんごを抱き上げ、家族が一つになって微笑みあっていた。

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映画『初恋~お父さん、チビがいなくなりました』
【STORY】

結婚して50 年。これからも一緒にいるために。今始まる夫婦の感動ラブストーリー
3 人の子供が巣立ち、人生の晩年を夫婦ふたりと猫一匹で暮らしている勝と有喜子。勝は無口、頑固、家では何もしないという絵にかいたような昭和の男。そんな勝の世話を焼く有喜子の話し相手は猫のチビだ。ある日有喜子は娘に「お父さんと別れようと思っている」と告げる。驚き、その真意を探ろうと子供たちは大騒ぎ。そんな時、有喜子の心の拠り所だった猫のチビが姿を消してしまい…
妻はなぜ、離婚を言い出したのか。そして、妻の本当の気持ちを知った夫が伝える言葉とは―

倍賞千恵子 藤 竜也
市川実日子 / 佐藤流司 小林且弥 優希美青 濱田和馬 吉川 友
小市慢太郎 西田尚美 / 星由里子
監督:小林聖太郎
脚本:本調有香
原作:西炯子「お父さん、チビがいなくなりました」(小学館フラワーコミックスα刊)
制作:ビデオプランニング
配給:クロックワークス
©2019 西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会
公式サイト:http://chibi-movie.com

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