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注目の新人俳優・白鳥晴都!「どんな役でも演じられる俳優になりたい」 オダギリジョーから俳優としてのアドバイスも! 映画『ぜんぶ、ボクのせい』インタビュー! 

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(38)

駿才・松本優作監督最新作『ぜんぶ、ボクのせい』が新宿武蔵野館ほかにて、現在絶賛上映中だ。⽇本の社会のリアルを⾒つめながら、鮮烈な映像で⼀⼈の少年の成⻑と孤独を抱えた人々の交流を描き出す本作。また、エンディング・テーマには、⽇本ポップ史を代表する名曲「夢で逢えたら」が起用されていることでも注目が集まっている。

主演の優太役を務めるのは、オーディションで選ばれた新⼈俳優の⽩⿃晴都。演技未経験ながら、瀬々敬久監督映画『とんび』(2022年公開)で、スクリーンデビューを果たし、本作でもオダギリジョー、松本まりか、仲野太賀ほか実⼒派俳優たちに引けを取らない堂々とした瑞々しさ溢れる演技で強烈な存在感を放っている。

松本監督が、オーディションで白鳥の目を見て「この子しかいない」と言わしめたという。幼さが残りながらも、確実に俳優としての自覚も強くなったという彼。本作への想いと俳優としての夢を話してくれた。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(45)

― とても重厚な作品に挑戦されました。難しい役どころだったと思いますが演じられていかがでしたか?

優太が生きている世界について僕は知らないことが多かったですし、想像だけでは演じるという難しい部分もたくさんありましたが、クランクイン前から監督とお話させていただき、監督のアドバイスによって色んな引き出しからヒントを得ることができました。

― 今回オーディションで見事に優太役を獲得されましたが、役が決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

とにかく嬉しい!という気持ちでいっぱいでした。一早くいろんな人に報告したい!と思いました。

― 監督がラストのシーンの白鳥さんの目を見て決定したそうですが、そのときの状況は覚えていますか?

事前に台本をいただいて目を通していたのですが、オーディションの時にどのシーンを演じるのかは分かっていなくて、その場でラストのシーンを演じることになりました。とても難しいシーンでしたが、僕なりに考えた優太の気持ちを表現してみました。その時に監督から「僕(監督)の目を見て睨んでほしい」と言われて。監督を睨むなんて・・・と、ちょっと罪悪感が残ったことを覚えています。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(91)

― それが出演の決め手となったのですから、思いっきり睨んでよかったですね(笑)。監督とお話する以外に、役作りのために参考にしたことはありますか?

監督が貸してくださった『少年と自転車』という作品のDVDを見て研究しました。この作品に出てくる主役の子が優太と少し近い役だったので、そこから吸収した部分もあります。

― それでも今まで経験したことのない環境に置かれた少年を演じるということはとても難しかったと想像します。優太の中に白鳥さんご自身と共通してる部分や、共感できるところはあったのでしょうか?

優太は自分の意見をなかなか言えないタイプなんですが、僕も人前に立って色々意見を言える方ではないので、そういう気持ちはわかるような気がしたし、理解できました。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(110)

― そんな優太が様々な大人と触れ合っていく中で成長していきます。そういう変化を表現することで苦労した点はありますか?

現場ではオダギリジョーさんや川島さんとオフのときも役がらの雰囲気のままで、食事をご一緒させていただいたり、本当に仲良くなっていきました。徐々に距離感縮まっていったので、それに合わせて自然に優太も変わっていった気がします。監督をはじめ、みなさんが親身に寄り添ってくれたので、リラックスして臨むことができたと思うのでとても感謝しています。

― なるほど。演じているというより優太自身を生きたという感じのほうが近いのでしょうか。

そうですね。僕自身が優太になっていたというイメージで役に向き合っていました。

― オダギリジョーさんや川島さんと共演されて、刺激を受けましたか?

勉強になるところがたくさんありました。オダギリジョーさんはアドリブを凄く自然に入れられていました。僕は台本通りに演じることが多かったのですが、オダギリさんはアドリブを入れつつも、台本には影響ない演技をされるんです。

― オダギリジョーさんから何か具体的にアドバイスなどありましたか?

具体的な動きや表現のアドバイスもありましたが、「外見より感性を磨いた方がいい」と言ってくださって、俳優としての在り方をいろいろ教えていただきました。オダギリさんは監督もされる方なので、監督・俳優どちらの目線で臨むこともできて圧倒されました。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(33)

― 他にも主役を務めるような存在感のある俳優さんが揃いました。本当に映画好きな人がこの監督のために集まったと言ってもいいかと。そんな中で座長をしっかりと務められました。

いつもテレビや映画で拝見している方たちがやっていることを自分ができるのかと、プレッシャーも不安も大きかったですが、監督が現場で本当によく話しかけてくださったので、リラックスして撮影に臨むことができたと思います。

― 監督から具体的に演技指示はあったのでしょうか?

最後のシーンで、「全部ぼくのせい」というセリフがあるのですが、そのセリフは「諦めたわけじゃなくて、希望を持っているんだ」という意味が含まれている・・・と監督にお聞きしたことがとても印象に残っています。その監督の言葉で、僕の優太の感じ方が変わったと思っています。

― 監督の言葉を細かく咀嚼してご自分のものとして演じられたのですね。他にも何か印象に残っているシーンはありますか?

ほかには、海に入っていくシーンが印象に残っています。もともと腰ぐらいの深さまで(で止まる)という予定だったのですが、感情が高ぶってそのまま突き進んでいってしまって。その時はまったく僕の自我がなく、本当に優太になっていた気がします。あとで川島さんから、僕がどんどん(海に)進んで行っちゃうから負けないように必死に掴んでいたと聞きました。川島さんが本気でぶつかってくださって、リードしてくれたので凄くいいシーンが撮れたと思っています。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(17)

― 他に演じていて難しかったシーンはありますか?

松本まりかさん演じるお母さんから「家を出てって」と言われる場面は本当に難しかったです。みんなで話し合いながら、少しずつ変えて何度も撮った中で決まったシーンです。なので本当にみんなの思いが詰まってるというか、本当に僕の持っている力以上のものが引き出された気がします。だからこそ、観てくださった方の心に響いたら嬉しいです。

― ロケ地での撮影はいかがでしたか?

物語は少し重い雰囲気がありますが、現場はとても明るく、松本監督の人柄や雰囲気が出ていて、どのスタッフさんもすごく優しく接してくださいました。最初は緊張していたのですが、撮影の後半ごろには僕も現場に馴染めて楽しく撮影することができました。ロケの撮影は空気感というか、感じるものもリアルで。海に入っていくシーンは実際海に入ってるから感じるものがあったのではないかと思います。

― ところで、白鳥さんが俳優のお仕事を始めるきっかけはスカウトだったとお聞きしましたが、俳優として頑張ろうと思った決め手は何だったのでしょうか?

芸能のお話しをいただいたときに、両親が「貴重な経験だから、頑張ってみたら?」と背中を押してくれたので、僕も駄目でもいいから頑張ってみようと思って始めました。

― これまでも様々な方の少年時代や、作品のポイントとなる役どころを演じられてきた白鳥さんですが、本作に参加して得たものはありましたか?

優太が生きている世界は自分が知らないことばかりでしたし、これまで演じてきた役とは違うものがありました。普段は役の中に自分を見つけるというか共感することもありますが、逆にこういうことが無いことが一番なんだなと。だからこそ、この映画を通していろんな方に知っていただきたいという気持ちになりました。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(52)

― また、エンディング・テーマの「夢で逢えたら」はMVにも出演されましたが、率直に曲の感想をお聞かせいただけますか?

この曲を初めて聴いたときに凄く映画の物語と重なって感じるものがありました。曲だけ聴いていると明るく優しい雰囲気があるのですが、映画のエンドロールで流れたものを聴くと、その(物語との)ギャップが心に沁みてきて・・・。優太としての感情も入って凄く良い歌だなと思いました。
ミュージックビデオは撮影の約1年後に撮影したので、久しぶりに川島さんや監督とお会いできて楽しかったです。現場に入るとまた1年前に戻ったようで落ち着くというか、他にはない安心感があったことを覚えています。

― なるほど。それだけ今回の現場は白鳥さんにとって大きな存在だったのですね。ところで、白鳥さんが“夢でも逢いたい人”はいらっしゃいますか?

僕が幼いころに亡くなってしまった祖父と祖母に逢いたいです。可愛がってもらった記憶もあるのですが、残っている思い出が少ないので、もし逢えたら「この映画に出ているよ
と教えてあげたいです。

― きっと天国で見守ってくださっていると思いますよ。 それでは普段の白鳥さんの様子も少しお聞きしたいと思います。今ハマっていることなど何かありますか?

写真の編集にハマっています。家族の誕生日に写真を繋げて動画作ってあげたりするのですが、けっこう楽しくて。一カ月くらいかかっちゃうときもあるんです(笑)。あと、幼いころから続けているピアノはほとんど毎日弾いています。リラックスできて気分転換になるので趣味として楽しんでいます。

『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(61)

― 今後のご活躍も大いに期待していますが、これからどんな俳優になっていきたいですか?

もっといろんな役に挑戦してみたい気持ちもありますが、また川島さんやオダギリさんたちとご一緒したい気持ちもありますし、もう一度松本監督の作品に参加したいです。これを1つのモチベーションにしてまた頑張っていける気がしています。俳優としては、今は少し影のある役を演じる機会が多いので、逆にめちゃくちゃ明るい役や、サイコパスな役とか振れ幅のある、どんな役でも演じられる俳優になりたいです。

― ピアノを華麗に弾くサイコパスとか最高ですね! それでは最後に本作をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

『ぜんぶ、ボクのせい』という作品は、主人公の優太が様々な試練を乗り越えながら成長していく物語ですが、暗く苦しい中にもちょっとした希望も見えてきます。最後に優太がどこに向かっていくのかをぜひ注目していただきたいです。

【白鳥晴都 Haruto Shiratori】
2007年生まれ、静岡県出身。演技未経験ながら『とんび』(22/瀬々敬久監督)でスクリーンデビューを果たす。今作では、主演として大抜擢。実力派俳優に引けを取らない堂々とした瑞々しさ溢れる演技で存在感を発揮。出演作として、テレビドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」(21)「神木隆之介の撮休」(22)「シジュウカラ」(22)「ケイxヤク」(22)など。

インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ

『ぜんぶ、ボクのせい』_メインビジュアル

映画『ぜんぶ、ボクのせい』
<STORY>
児童養護施設で⺟の迎えを待ちながら暮らす優太(⽩⿃晴都)。ある⽇、偶然⺟の居場所を知った優太は、会いたい⼀⼼で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し⾃堕落な⽣活を送っている⺟だった。絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず⾃分を受け⼊れてくれる坂本。⼆⼈はわずかな⾦銭を稼ぎながら寝⾷をともにする。
裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少⼥・詩織(川島鈴遥)とも顔⾒知りになる。優太は、⾃分と同じ寂しさを抱えながらも⼼優しい詩織に惹かれていく。
しかしそんな穏やかな⽇々もある事件によって終わりを告げる―

出演:⽩⿃晴都 川島鈴遥 / オダギリジョー
監督・脚本:松本優作
製作:スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15、ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル
制作プロダクション:スタイルジャム
配給:ビターズ・エンド
宣伝:ミラクルヴォイス
公式Twitter:@bokunosei0811 https://twitter.com/bokunosei0811
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会

新宿武蔵野館ほか絶賛上映中!

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『ぜんぶ、ボクのせい』白鳥晴都様-(77)