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『2016北京・日本映画週間』上映8作品とゲスト発表

「春の北京で世界一の映画を見よう!」をテーマに第6回北京国際映画祭が間もなく開幕される。
日中映画祭実行委員会は2016年北京国際映画祭の正式イベント「2016北京・日本映画週間」を開催し、春爛漫の日本映画8作品を上映する。

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オープニング上映作品は、亡き黒澤明監督の名作『乱』の4Kデジタル修復版に決定。
他の作品も日本映画の優秀な伝統を受け継ぐとともに、“芸術とエンターティメント”を融合した、日本の今を反映する創造力と影響力溢れる作品ばかり。
映画の上映の他に、ロケ地を紹介する展示イベント、日本のポップカルチャーであるロリータにフォーカスしたファッションショーなど、盛りだくさんの内容をお届けする。
今の日本文化を体感できる絶好の機会。
「2016北京国際映画祭~日本映画週間」へ多くの皆様にご参加頂き、共に心温まる“北京の春”を迎えましょう!

参加ゲストは一部変更になる可能性があります。

『2016北京・日本映画週間』上映作品のご紹介

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1.『乱』4Kデジタル復元版
監督:黒澤明
脚本:黒澤明、小國英雄、井手雅人
原作:ウィリアム・シェイクスピア『リア王』
キャスト:仲代達矢、寺尾聰、原田美枝子
製作年: 1985年
海外配給:Tamasa Distribution
上映時間:162分

■あらすじ:
過酷な戦国時代を生き抜いてきた猛将、一文字秀虎。70歳を迎え、家督を3人の息子に譲る決心をする。秀虎は「1本の矢はすぐ折れるが、3本束ねると折れぬ」と3人の息子たちの団結の要を説くが、三男の三郎は示された3本の矢を力ずくでへし折り、父親の弱気と兄弟衝突の懸念を訴える。秀虎は激怒し、三郎とそれを庇う重臣の平山丹後を追放する。しかし隣国の領主、藤巻は三郎を気に入り、婿に迎え入れる。三郎の言うとおり、秀虎を待っていたのは息子たちの反逆と骨肉の争いだった。秀虎はショックのあまり発狂してしまう。彼らの運命は…。

■監督紹介:
黒澤明
1910年3月23日東京に生まれる。43年『姿三四郎』で監督デビュー以降、30作の映画を世に送り出す。51年『羅生門』でヴェネチア映画祭金獅子賞、米国アカデミー賞名誉賞を受賞した事が世界的に評価されるきっかけとなる。その人間の深部を描く徹底した演出、美術の美しさ、印象的な音楽の使い方、商業のみではなく映画の総合芸術という根底の部分を突き詰めた黒澤作品は没後なお、国内外で称賛されている。

2.『ヒロイン失格』
監督:英勉
脚本:吉田恵里香
原作:幸田もも子
キャスト:桐谷美玲、山崎賢人、坂口健太郎
製作年: 2015年
海外配給:日テレ
上映時間: 120分

■あらすじ:
幼なじみの利太のことが大好きな女子高生・はとり。自分こそが利太と結ばれるヒロインと信じて疑わなかったのに、彼はイケてない地味なの女の子と交際スタート。ラブストーリーのヒロインらしからぬ奪還作戦を企てながら悶々とするはとりの前に、学校イチの超絶イケメンがアプローチしてきて、まさかの三角関係に!はとりの本当のヒーローは、一体どっち!?

■監督紹介:
英勉
1968年京都府出身。東北新社入社後、1996年からCFディレクターとして数々のCFを演出。2008年、「ハンサム★スーツ」で映画初監督。その他「高校デビュー」「行け!男子高校演劇部」「貞子3D」「貞子3D2」がある。

3.『イニシエーション・ラブ』
監督:堤幸彦
脚本:井上テテ
原作:乾くるみ
キャスト:松田翔太、前田敦子
製作年: 2015年
海外配給:日テレ
上映時間: 110分

■あらすじ:
1980年代後半、バブル最盛期の静岡。就職活動中の大学生・鈴木は、友人に誘われ気乗りしないまま、合コンに参加。しかし、その席で、歯科助手の繭子と運命的な出会いを果たす。奥手で恋愛経験がなかった鈴木だが、繭子と出会ってから変わっていく。流行りのヘアスタイル、オシャレな洋服、繭子に釣り合う男性になろうと自分を磨く鈴木だったが…。二人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、静岡に繭子を置いて上京することに。それでも距離は二人の愛にとって障害にならないと、週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。しかし、東京本社の同僚・美弥子との出会いを経て、心が揺れ始める…。

■監督紹介:
堤幸彦
1955年11月3日愛知県出身。映画監督。演出家。映画、テレビドラマ、音楽ビデオ、舞台の演出など幅広く活躍する。人気テレビドラマの映画化「トリック 劇場版」シリーズ、「劇場版 SPEC」シリーズや、「20世紀少年」3部作などのエンターテイメント作品を多く手がける一方、「明日の記憶」「くちづけ」「悼む人」など社会派作品にも挑んでいる。

4.『劇場版MOZU』
監督:羽住英一郎 (Hasumi Eiichiro )
脚本:仁志光佑
原作:逢坂剛
キャスト:西島秀俊、香川照之、真木よう子
製作年: 2015年
海外配給:TBS
上映時間:115分

■あらすじ:
妻子の死の謎を追う公安警察官倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之)、明星(真木よう子)とともに一連の『MOZU事件』で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒した。しかしそれは、恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎなかったのだ。それから・・・。高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生した。これらの事件は犯罪プランナー・高柳(伊勢谷友介)と実行部隊を率いる殺し屋・権藤(松坂桃李)を中心とするテログループによる犯行であった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を影で操ってきた存在「ダルマ」(ビートたけし)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。灼熱の地・ペナム共和国を舞台に、事件の真相を追う倉木達と、最後の敵・ダルマとの死闘がついに幕を開ける!

■監督紹介:
羽住英一郎
1967年3月29日生まれ。千葉県出身。主な監督映画:『海猿』(04)、『逆境ナイン』(05)、『LIMIT OF LOVE 海猿』(06)、『銀色のシーズン』(08)、『おっぱいバレー』(09)、『THE LAST MESSAGE 海猿』(10)、『ワイルド7』(11)、『BRAVE HEARTS 海猿』(12)、『暗殺教室』(15)、『暗殺教室~卒業編~』(16)

5.『ピースオブケイク』
監督:田口トモロヲ
脚本:向井康介
原作:ジョージ朝倉
キャスト:多部未華子、綾野剛
製作年: 2015年
海外配給:株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
上映時間: 121分

■あらすじ:
バイト先で出会った彼氏・正樹と付き合う一方で、同僚のミツとも流れで関係を持ってしまった梅宮志乃。正樹にそのことがバレ、振られてしまった志乃は、バイトを辞め引っ越しを決意。木造のオンボロアパートで新しい生活をはじめることにした。引っ越した先で出会った隣に住む人は、新しい職場の店長・菅原京志郎だった。京志郎に強く惹かれる志乃だったが、彼には一緒に暮らす女・あかりがいたのだ。ある夜、バイトからの帰り道、想いが高ぶった志乃は京志郎に告白する。「あかりと別れる気はない」と言うが京志郎の中でも志乃の存在は大きくなりつつあった。そんな中、突如、あかりが姿を消す。行く先はわからず、「あかり」という名前すら偽名だったことがわかり、京志郎は落ち込む。そんな寂しさにつけこむのはどうかと思いつつも、志乃は京志郎と勢いのままに付き合いはじめる…

■監督紹介:
田口トモロヲ
1957年11月30日生まれ、東京都出身
【監督作品】
『アイデン&ティティ』(03年)、『色即ぜねれいしょん』(09年/新藤兼人賞銀賞受賞)
【主な映画出演作品】
『鉄男』(89年/塚本晋也監督)、『うなぎ』(97年/今村昌平監督)、『御法度』(99年/大島渚監督)、『MASK DE 41』(04年/村本天志監督)、『世界で一番美しい夜』(08年/天願大介監督)、『少年メリケンサック』(09年/宮藤官九郎監督)、『GANTZ』シリーズ(11年/佐藤信介監督)、『探偵はBARにいる』シリーズ(11年・13年/橋本一監督)
【主なテレビ出演作品】
『植物男子ベランダーseason1,2』(14・15年/BSプレミアム)、『プロジェクトX〜挑戦者たち』ナレーション(00〜05年/NHK)

6.『虎影』
監督:西村喜廣
脚本:西村喜廣
原作:西村喜廣
キャスト:斉藤工、芳賀優里亜
製作年: 2015年
海外配給:株式会社博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
上映時間: 94分

■あらすじ
「忍びの世界で最強」の名を欲しいままにしていた虎影は6年前にその道を捨て、里の片隅で家族と共に静かに暮らしていた。しかし、妻と息子を人質に取られてしまい、隠された財宝が記された二つの“巻物”を巡る、命懸けの争奪バトルに巻き込まれていく。愛する者を救う為、再び刀を抜くことを決意した虎影の前に立ちはだかる、凄腕の剣客達―果たして、財宝は誰の手に?そして、虎影を待ち受ける運命とは!?

■監督紹介:
西村喜廣
学生時代から自主映画を制作しはじめる。特殊造型、特殊メイク、撮影、照明ほか、映像制作に必要な技術を独学で習得する。大学卒業後、CM制作会社で現場を学ぶ傍ら、1995年「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」オフシアター部門で、自主制作映画『限界人口係数』が審査員特別賞を受賞。その後、『東京残酷警察』(08)、『へルドライバー』(11)など次々と監督作品を作り上げ、独自の世界観で世界各国でも注目を浴びる。特殊造型・特殊メイクでは、清水崇監督、井口昇監督、山口雄大監督作品、『L change the WorLd』(08/中田秀夫監督)、『進撃の巨人』(15/樋口真嗣監督)など、数多くの作品を手掛け、とりわけ、園子温監督作品は多く、『自殺サークル』(02)、『紀子の食卓』(06)、『エクステ』(07)、『愛のむきだし』(09)、『冷たい熱帯魚』(10)、『リアル鬼ごっこ』(15)などがある。特殊造型では日本で第一人者と言われている。

7.『忘れないと誓ったぼくがいた』
監督:堀江慶
脚本:おかざきさとこ、堀江慶
原作:平山瑞穂
キャスト:村上虹郎、早見あかり
製作年: 2015年
海外配給:PIA
上映時間:94分

■あらすじ:
大学受験を控えた平凡な高校三年生・葉山タカシの前にふと現れた少女・織部あずさ。タカシはあずさに一目惚れしデートを重ねてゆくが、ある時、あずさはタカシに不思議な告白をする。「私に会った人たちは全員、数時間後には私の記憶が消えているの。ただ理由もなく私のことだけが記憶から消えているの」と。そんな馬鹿げた話を信じるはずもないタカシだったが、ふとしたときに、あずさのことを忘れていることに気づく、昨日、自分は誰とあっていたのか?今日これからデートする相手は果たして誰だったか・・・。あずさと会った日の出来事や、デートの約束などを細かくメモに書き留め、自分だけは絶対あずさを忘れないと奮闘するタカシだったが・・・。

■監督紹介:
堀江慶
1978年10月4日生まれ。
日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。劇団東京乾電池を経て、大学在学中から俳優として数々の作品に出演。デビュー作の35ミリ長編初監督作品『グローウィン グローウィン』は、史上最強の学生映画と話題を集める。主な監督作に堀北真希主演の大ヒットホラー『渋谷怪談』シリーズ。真木よう子主演で話題となった『ベロニカは死ぬことにした』(05)など。2010年、新たなクリエイティブの場として株式会社CORNFLAKESを設立。オリジナル映画『センチメンタルヤスコ』(12)を監督。映画のほか、ゲーム「戦国無双4」(2014年3月発売)のCG監督、10月29日から始まる、本郷奏多主演舞台「ダンガンロンパ THE STAGE ~希望の学園と絶望の高校生~」(10月29日~11月3日)の制作、脚本を手がけるなどマルチな活躍をしている。

8.『あしたになれば。』
監督:三原光尋
脚本:三原光尋 小森まき
キャスト:小関裕太、黒島結菜、葉山奨之、小川光樹
製作年: 2015年
海外配給:ポニーキャニオン
上映時間:98分

■あらすじ:
大阪府南東部に位置する南河内市。ぶどう畑に囲まれた自然豊かな郊外を舞台に、高校2年生の大介は、夏の甲子園予選に負けたことが原因で野球部から足が遠のいてしまう。夏休み、暇を持て余す大介だったが、ひょんなことから友人の元や、健二、昭吾、そして隣の女子高に通う美希と玉子の6名で、地元の町おこしのためのグルメコンテストに出場することになる。当初は美少女の美希が目当てで参加していた大介たちだったが、 徐々に料理の奥深さに気づきはじめる。同時に、大介と元が抱く美希への思いも強くなっていく。そんな中、美希が突如練習に来なくなる。いったい美希が抱える悩みとは… 果たして彼らは無事にコンテストを迎えることができるのか。そして大介、美希、元の三角関係の行方は…

■監督紹介:
三原光尋
1964年、京都府出身。大阪芸術大学芸術学部に在学中から映像制作をはじめ、地元関西を舞台に数々の作品を制作。1994年、大阪市が文化の発展に寄与した者に与える 「咲くやこの花賞」受賞。主な代表作は、吹石一恵の名を一躍広めた『あしたはきっと…』 (01)。上海国際映画祭で最優秀作品賞と男優賞(藤竜也)を受賞した『村の写真集』 (04)。中谷美紀、藤竜也を起用し、料理を通して人と人との絆の大切さを謳った『しあわせのかおり』(08)などがある。