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映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』メイキング写真&撮影秘話解禁!!

ソビエト連邦がひた隠しにした歴史の闇を照らし出す衝撃作!

タイトル

真実を求め立ち上がった若きジャーナリストの想いをつなぐ
ホランド監督と脚本との出会い・撮影秘話も紹介!

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8月14日(金)より新宿武蔵野館/YEBISU GARDEN CINEMAにて全国公開予定の映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』より、監督と作品の出会い、そして制作の裏側をメイキング写真と共に紹介する。

若き英国人記者の主人公:ガレス・ジョーンズを演じたのは、次期ジェームズ・ボンド役とも噂される実力派イケメン英国俳優のジェームズ・ノートン。ニューヨーク・タイムズのモスクワ支局に勤める女性記者:エイダ・ブルックスを近年では『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』や『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』にも出演し、硬軟を演じられる女優として日本でも話題のヴァネッサ・カービー。さらにニューヨーク・タイムズのモスクワ支局長であり、ピューリッツァー賞も受賞した:ウォルター・デュランティを演じたのは数々のハリウッド大作に出演する演技派俳優であるピーター・サースガード。本作の監督を務めたのは、米アカデミー賞ノミネート経験もあり、世界的に活躍するアグニェシュカ・ホランド(『僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ』、『太陽と月に背いて』、『ソハの地下水道』)。彼女の息もつかせぬサスペンスフルな語り口、陰影豊かなビジュアルで、秘密主義の独裁国家に潜入した実在のイギリス人ジャーナリストの闘いを描出。無力な存在でありながら命の危険も顧みず、眩しいほどまっすぐに真実を追い求めたジョーンズの不屈のドラマに心揺さぶられずにはいられない。

90_Agnieszka Holland, photo credit Jacek Poremba

●ホランド監督と「今」を映し出す脚本との出会い
本作は当時の歴史的飢餓を生き抜いた自身の祖父、そしてウクライナに実際に足を運び、ガレス・ジョーンズの存在を知った本作の脚本担当のアンドレア・チャルーパ。初めて映画の脚本を執筆したチャルーパは、ホランド監督の歴史的な映画や政治的発言を鑑み、映画化の話を持ち掛けた。普段から歴史上の惨状を題材にした脚本が多く届く中、チャパールの執筆した本作もそのひとつであり、当初監督は気乗りしなかったという。「重要性は評価しますが、あまり気乗りしないものがほとんどです。忠実に再現するのは気が重いし、そういう脚本のほとんどがとても浅薄なのです。今回の脚本も読み始める前は途中でやめてしまうだろうと思ったのですが、ストーリーと登場人物、そしてジョージ・オーウェルの「動物農場」と結びつくコンセプトに惹きつけられました。」とホランド監督は語る。彼女は、チャルーパの手掛けたこの脚本が、今の世の中にも通じる要素であること、事実を目撃して伝えた実在した人物が主人公であり、彼の勇気と誠実さ、ジャーナリズムの義務を深く理解しているという説得力があることに大いに興味を持った。そして、ジョージ・オーウェルの「動物農場」と結びつくコンセプトも加わり、揺るがぬ軸を感じたホランド監督は、確固たる期待と信頼を抱き、その結果、多数の脚本の中から、本作の映画化を決めて、舵を切ったのだった。

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●クリエイティブな撮影現場
ホランド監督は、実話ものや歴史大作にありがちな堅苦しさを避け、あらゆるシーンに観客が共感できる人間味を出すようにした。「撮影監督のトマシュ・ナウミュクとともに、作品に独自のエネルギーを持たせたいと思っていました。トマシュは若く、とてもオープンでクリエイティブです。私は「こういうふうにやって」とは言いません。」制作側・役者、皆で協力しあいながらクリエイティブでいられる環境づくりを意識した。」と話す。そんな撮影監督のトマシュ・ナウミュクはホランド監督のことを「とても知的かつ感性が豊かで、ビジネスで映画を作っているという感覚がない。だからアグニェシュカの前では決して手を抜けないんだ。彼女は映画における技術や質などを知り尽くしている。常に最高のシーンのために闘わなくてはならないし、妥協は許されないんだ。」と評した。他にもロンドンのシーンを撮影する時はローアングルの照明を多用、その反対にモスクワでは照明を上から当てるといった工夫、一方でウクライナの場面では質素な雰囲気を出すためにツァイス製の古いタイプのレンズを使ったと話した。
まさに脚本と監督との出会い、そして監督が引き出したクリエイティブな撮影環境は、私たちを戦間期の冷たいソ連の大地へと誘(いざな)う。だが、ここに描かれる凄惨な物語はフェイクでなく史実だったーーー。決して過去の歴史物語ではない、玉石混交の情報が飛び交う「現代」にこそ、観るべき『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』は8月14日より全国順次公開。
是非、劇場でご覧ください。

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【STORY】
1933年、ヒトラーに取材した経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズには、大いなる疑問があった。世界恐慌の嵐が吹き荒れるなか、なぜスターリンが統治するソビエト連邦だけが繁栄しているのか。その謎を解くために単身モスクワを訪れたジョーンズは、外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、すべての答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。やがて凍てつくウクライナの地を踏んだジョーンズが目の当たりにしたのは、想像を絶する悪夢のような光景だった……。

監督:アグニェシュカ・ホランド『太陽と月に背いて』『ソハの地下水道』
脚本:アンドレア・チャルーパ
出演:ジェームズ・ノートン「戦争と平和」(BBCドラマ) ヴァネッサ・カービー『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』 ピーター・サースガード『ブルージャスミン』
配給:ハピネット
配給協力:ギグリーボックス
© FILM PRODUKCJA – PARKHURST – KINOROB – JONES BOY FILM – KRAKOW FESTIVAL OFFICE – STUDIO PRODUKCYJNE ORKA – KINO ŚWIAT – SILESIA FILM INSTITUTE IN KATOWICE
公式サイト:http://www.akaiyami.com/

8/14(金)新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA ほか全国公開!