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舞台『シブヤから遠く離れて』のフォトセッション及びプレスコール

12月9日(金)~25日(日)までBunkamuraシアターコクーンにて上演の舞台『シブヤから遠く離れて』の主催者代表による質疑応答・フォトセッション及びプレスコールが行われた。

「シブヤから遠く離れて」は、2004年に蜷川幸雄のオファーを受けて岩松了が書き下ろし、豪華キャストが集結。演劇界内外から熱い注目を浴びた。
今回は、12年ぶりに岩松自身の演出で甦る。

主演の物語の鍵を握る青年<ナオヤ>には、この一年、舞台・ドラマ・映画でその異彩を放つ存在感が話題を呼んでいる村上虹郎。
そして、蜷川と岩松に出演を熱望され初演で<マリー>を演じた小泉今日子が続投。
橋本じゅん、豊原功補、作・演出・出演の岩松了と多面的な岩松ワールドを体現するのに相応しい強力な布陣が顔を揃えた。

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キャスト&作・演出家 コメント
■村上虹郎(ナオヤ役)
稽古はじっくりやらせて頂いたのですが、意外とあっという間でした。後半こたえましたけど(笑) この作品は4幕あって、部分的な稽古よりも通して演じた方がしっくりきました。繰り返し稽古をする中でフラストレーションが溜まっていくんですね。それをどういう方向に放出していくか、むしろ溜めたままの方がセリフが生きていくのか迷っていました。どこまで意図した演出だったのかわからないですけどね(笑)
今の渋谷でシブヤの話をすることが出来る事に意味があると思います。この劇場に集まってこの瞬間を共有して欲しいです。楽しんでください。
■小泉今日子(マリー役)
12年前の初演と同じ役を演じさせていただきます。あの頃よりもどこかが深くなっている気もしますが、自分では自覚はありません(笑) 12年前と変わったのは渋谷という街かなと思います。当時のセンター街にはギャル風の若者が大勢いましたが、今は外国の方がすごく多くて。この作品を演じていると、今の渋谷もちゃんと感じられ、稽古をしていて楽しかったです。村上君とは幼少の頃以来会っていなくて、突然青年になった村上君と再会して一緒に舞台を作れる事が奇跡のようで、わくわくしました。厳しい稽古も耐え抜いて、主役として男らしさも出ていて、役者としてこれからが楽しみです。
■岩松了(作・演出・出演)
初演の時は作家としての関わりで、一観客として舞台を見ましたが、改めて読み直したら難しい戯曲だなと感じました(笑) 稽古で役者さんが動き出すといろいろ分かることが多く、楽しんで演出していました。この本を書くにあたって蜷川さんと打ち合わせをしたんですが、蜷川さんがチェルノブイリの写真集を出してきて「こういゆうのどうかな」とシュチュエーションの話をしたのを覚えています。ナオヤの配役は悩み続けていましたが、最後に村上虹郎という役者と会ってピンときて、小泉さんにも相談して、ぴったりじゃないかと即決しました。

【 撮影:細野晋司 】

 
[公演概要]
□公演名 シアターコクーン・オンレパートリー2016 シブヤから遠く離れて
□作・演出 岩松了
□出演 村上虹郎 小泉今日子 鈴木勝大 南乃彩希 駒木根隆介 小林竜樹
高橋映美子 たかお鷹 岩松了 豊原功補 橋本じゅん
□公演日程 2016年12月9日(金)~25日(日)
□会場 Bunkamuraシアターコクーン
□チケット料金 S席 10,000円  A席 8,000円  コクーンシート 5,000円(全席指定・税込)
※未就学児のご入場はお断りいたします。 ※営利目的の転売禁止。
□お問い合わせ Bunkamura 03-3477-3244(10:00~19:00) http://www.bunkamura.co.jp