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「持ってる俺たち」の「超娯楽本格的時代劇」舞台『魔界転生』製作発表会見

福岡・博多座で10月、11月に東京・明治座、12月に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される舞台『魔界転生(まかいてんしょう)』の製作発表会見が6月19日に行われた。

日本テレビ開局65周年記念舞台として、読売テレビ開局60年記念舞台として開催され、ドラマ『SPEC』シリーズ、映画『20世紀少年』等、多くの名作を手がけた巨匠・堤幸彦が演出を手掛け、演劇界の重鎮・マキノノゾミが脚本を担当。
演じるは、上川隆也、溝端淳平、松平健、高岡早紀、浅野ゆう子演技力と存在感のあるベテラン陣と、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史という、近年の演劇で大活躍中の気鋭の若手俳優たち。
華あるキャスト陣と、エンターテイメントの魔術師たちにより、奇想天外前代未聞のスペクタル絵巻が舞台上で繰り広げられることとなる。

製作発表会見には堤幸彦、マイノノゾミとキャストたちが勢揃いした。

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猪塚健太 栗山航 丸山敦史 山口馬木也 村井良大 松田凌 玉城裕規 木村達成
マキノノゾミ 浅野ゆう子 松平健 上川隆也 溝端淳平 高岡早紀 堤幸彦

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脚本 マキノノゾミ「山田風太郎の原作ファンにも、深作欣二監督の映画ファンにも納得して頂ける、でもまったく違うものをということで書きました。なおかつ、今までに見たことがない脚本というつもりで書きました。結果、スタッフが読むと「どうやってやるんだ!」と激怒するような無茶苦茶な脚本を書きました」「僕の基準でこれは無理。自分でも想像がつかない。でもこれだけのキャストが揃っているのはめったにないこと。台詞も芝居のしどころ、熱量としても高いものを書きました。本格時代劇でもあり、超娯楽作品でもあることを目指して書きました」

IMG_7295 演出 堤幸彦「見たことのない物をどう見るものにするか。舞台芸術の最高峰を結集して飽きずに見れる長い舞台を作ります。一番言いたいのは、役者のみなさん、大変です!ほんとうに大変です。体調を整えてお越し頂きたいです」「男性の俳優の皆さんは身体の限界まで、年齢関係なく、チャレンジして頂くのがまずひとつ。装置が縦横無尽。シーンがどんどん変わるのに対応できる装置を考案中。特許を申請しようかなと思うほどです。マッピングの概念を突き破るべくスタッフを相談してやっていきたい」

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柳生十兵衛役 上川隆也:今年の秋は平成最後の秋です。この舞台に足を運んでくださった方々が「あの芝居は楽しかったね」と思い返して頂けるような舞台をキャストスタッフと作りあげていきたい。

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天草四朗役 溝端淳平:マキノさん堤さんから「溝端君、大変だよ」「飛ぶよ」と言われており、不安と期待の両方です。宙吊りにされようが、地べたを這いずりまわろうが、精一杯良い舞台になるよう精進したい。

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 お品役 高岡早紀::初めて博多座・明治座に立つのが楽しみです。堤監督都は私がまだ10代の時にご一緒させて以来。先ほどから「見たことのない舞台」と聞いて、見たことのない私を演じさせてもらえるのかなと楽しみが増えました。

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根津甚八役 村井良大:前回出演させて頂いた『真田十勇士』の中での根津甚八は生き残って終わりますが、その役のままにこの作品に臨むということで、非常に驚きました。しかも僕の予想とは違う出方になる。ハードルが更に上がりますが、楽しみになりました。
堤監督マキノ脚本は驚きの連続で、いつもワクワクしてやらせて頂いています。そのワクワクをお客様にもお届けしたい。

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北条主税(柳生衆)役 松田凌:役者としても人間としても青二才ですが、演劇に救われて演劇に生きてきた人間なので、このような素晴らし作品のひとりになれることをとても光栄に思います。自分の中の持てるものをすべて出し切って舞台の上で表現していきたい。

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間宮坊太郎(魔界衆)役 玉城裕規:まだまだ未熟ものですが、この座組みの一員としていられることを光栄に思います。「大変」だと聞いて、だからその中で精一杯生きるから熱量が生まれてくると思うので、熱量が作品の素晴らしさがお客様に伝われば、生きた意味があると思います。精一杯生きるために稽古に励みたいと思います。

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柳生又十郎役 木村達成:素晴らしい舞台、このような豪華なメンバーと一緒に舞台を作れることをとても嬉しく思います。殺陣が初めてなので、不安なのですが精一杯頑張っていきたいと思います。

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荒木又衛門(魔界衆)役 猪塚健太:「魔界転生」は魔界から蘇った魔界衆の面々がとても強くて魅力的な人たちばかりが出て来る作品だと思っています。悪役が強ければ強いほど、作品も柳生衆も魅力的に盛り上がると思っていますので、魔界衆の一人として強い、魅力ある荒木又衛門を演じます。

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小栗丈馬(魔界衆)役 栗山航:伝説となった舞台『真田十勇士』とまったく同じようなスタッフでお送りするということで、また伝説になること間違いなしだと思っています。そして堤さんにいい姿を見せたいと思い…(噛んでしまい笑)思います。

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丸山敦史(柳生衆)役 戸田五太夫:堤監督から「大変だ」と『真田十勇士』の時にも言われたデジャブ感がありますので、大変なのは心得ておりますので、酸素ボンベを吸いながら頑張りたいと思います。

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由比正雪役 山口馬木也:『真田十勇士』の時、堤さんが「しんどいよ」と笑顔で言われたのがトラウマです。今日、廊下でお会いしたときに「今回はもっとしんどいよ」とおっしゃいました。でも素晴らしい作品になると予感しています。

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宮本武蔵(魔界衆)役 藤本隆宏:2か月半という長い公演なので、役者人生を賭けてやっていきたい。宮本武蔵という素晴らしい役。私でいいのか。合っているのは身長しかないのですが、故郷は流島が見えるところ。世界の方に観て頂ける作品になると思ってがんばります。

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淀殿役 浅野ゆう子:堤監督の作品なら何でも出たいと言い続けて、一昨年『真田十勇士』に念願叶って淀殿役で出演。その淀殿が大好きで、打ち上げではマキノ先生と堤監督の耳元で「淀殿淀殿」とささやき続けました。今回は原作にも映画にもない淀殿役を頂きました。ありがとうございます。本当に嬉しいです。『真田十勇士』で根津甚八、秀頼2役を演じた(村井)良太とまた親子共演が叶い、また多くの方と共演が叶いとても嬉しく思っています。

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柳生宗矩役 松平健:「大変だ」と聞いて、一番の剣豪役なので体を鍛え直して頑張りたいと思います。

本作にとってはタイミングよく、ゆかりの地、天草・島原が、世界文化遺産に登録されることでも話題となり、九州では早くも注目を集めている本作。マキノノゾミが「持っているな、俺たち」と思ったという幸運に恵まれている舞台『魔界転生』。

公演は10月6日(土)~28日(日)博多座、11月3日(土・祝)~27日(火)明治座、12月9日(日)~14日(金)梅田芸術劇場にて。
公式HP http://makaitensho.jp/

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