2019年6月20日（木）高橋悠也×東映シアタープロジェクト第一弾となるTXT vol.1 「SLANG」が開幕した。初日を控え、囲み取材が行われ、ゲネプロが公開された。
「仮面ライダーエグゼイド」他、多数の作品の脚本を手掛ける高橋悠也が作・演出する完全オリ ジナルの新作舞台で、ミュージカル『刀剣乱舞』で人気を博し、目覚ましい成長を遂げる有澤樟太郎が初主演をつとめる。さらに井上小百合（乃木坂46）、和田琢磨、北村諒、赤澤燈、岩永徹也、谷口賢志ら豪華キャストが揃った。
初日を控えた会場入り口には、有澤の初主演を祝う花がズラリ。会場は稀に見るお祝いムードに包まれていた。
【囲み取材】
谷口賢志 赤澤燈 北村諒 有澤樟太郎 井上小百合 和田琢磨 岩永徹也 高橋悠也
有澤樟太郎
初主演ということで強力なスタッフ陣・キャストと１から作るつもりでやってきました。その熱意と、この作品のテーマである言葉が、みなさんに届けばいいなと思っています。
みんな2役演じますが、もう1役は観てのお楽しみです。僕を含めて、2役目は今まで応援して下さった方々には新しい一面を見ることができる役だと思います。僕も稽古場で「燈くん、諒くん、こんな面があったんだ」と楽しくやってこれました。
井上小百合
この作品は言葉を大事にしている作品です。SNSなど多様化しているこの時代に、上演する意味があると思っています。若い方にたくさん観て頂きたいと思っています。
今の衣装では言葉を大事にするキャラクターです。それが広がって、言葉でぶつかるシーンがあるので、そこを注目して観ていただきたいと思います。
和田琢磨
いろんなところで挑戦している舞台です。千穐楽までどんどん成長させていって、より多くの方にこの世界観を知って頂けるように最後まで頑張りたいと思います。
素敵なキャストが揃い、ラップのように台詞の掛け合いをする場面が多々あります。気持ちと気持ちのぶつかり合いを感じて頂けたらと思います。
北村諒
稽古を通してこのキャストで１から新しいものを作ることがとても刺激的で、早くこの作品を届けたいという思いでいっぱいです。
2役のコントラストや設定された世界のコントラスト、人と人との関係性のコントラストが差があったり面白いと思うので、そこを見ていただきたいです。そして燈とのコンビを楽しみにして頂けたらと思います。
赤澤燈
世界観が独特な作品だと思います。衣装もカラフルでここまでつくり込まれた舞台もなかなか無いと思います。その世界観を見て頂きたいと思います。 千穐楽までがんばります。
樟太郎とは3回目の共演ですが、今回は初座長ということで、僕は観たことがない樟太郎の姿、もがいたり、役に向き合う姿だったりを稽古場でも劇場入りしてからも観ています。樟太郎をご存じの方もご存じない方にも楽しんで頂けるんじゃないかと思います。
北村諒とのコンビも稽古場から成長したようで成長していない…稽古一発目の勢いのまま乗り込んできてしまったんじゃないかという感覚ですが最初のフィーリングを大事にやっていけたらと思います。
岩永徹也
今回は高橋悠也さんと2回目のお仕事ができるということで、1回目の『仮面ライダーエグゼイド』の檀黎斗（だんくろと）役を演じましたが黎斗にように、また好きになってもらえるキャラクターを生み出せたらいいなと思っています。
「あのシーンでは悲鳴があがるんじゃないかな」とドキドキしています。僕たちの立ち位置からは見えないかもしれないけれど、その声を聴くのがすごく楽しみです。
谷口賢志
今年俳優生活20周年を迎え、さまざまな役と衣装と向き合ってきました。今回は目を隠して出て行かなくては、生きているといろんな仕事に向き合わなくてはならないんだと思っています。作品については、誰も知らない国の名物料理を出す店を開店する日のような気がします。料理をしっかり仕込んで煮込んできました。「すごく美味しい！」と言ってもらえるか、お客様のお口に合うかどうか？というドキドキがあります。つくり込んできた自信はあります。楽しんで頂けたらいいなと思います。
高橋さんが演劇でやりたいことをすべて吐き出した台本になっていると思います。稽古場では僕たちにきめつけることをせずに自由を与えてくれました。オリジナル作品なので、昨日まで全員で「何が面白いんだ？」「何がすごいんだ？」と切磋琢磨しながら、頭をかきむしりながら作って来ました。主役の有澤樟太郎くんとヒロインの井上小百合さんは、今後演劇界を背負っていくことになると思いますが、その二人に僕たちがどんな影響を与えて、どんな言葉を言わせることができるのか…ということを毎日やってきました。その言葉が観客のみなさまに届いてくれたら嬉しいなと思っています。
そして、誰も言ってくれませんが、41才で頑張っている僕が見どころです！（笑）
高橋悠也
ずっとここまで主に脚本家として過ごしてきて、久しぶりにこれだけ大きなプロジェクトで舞台の作・演出を担う。挑戦的な作品になってきたと思っています。言葉をテーマに作品をつくりましたが、脚本家として言葉と向き合い続けてきた人生の中で、放送のコンプライアンスにのっとった言葉や日常会話や、なぜ言葉が存在するのか…など、ずっと言葉に向き合っていろんな物語を作ってきた中で、出せないでいた自分の思いを舞台なら出せるのかなと思って作品を作りました。
これだけ魅力的な主役級のキャスト陣がそろって、しかも（全員が）2役です。今、片方の役がこうした不思議な衣装で独特の世界観を作ります。もう一方のシークレットの役が、この役と交差するのか、しないのか？…といったところを注目して頂ければと思います。
僕自身も脚本家でありながら演出家という2役目にチャレンジして、この作品を世の中にぶつけていきたいという意気込みでやってきました。
是非楽しみにしていただけたらと思います。
【ゲネプロ】
そこは現代か、それとも近未来か。
誰もが個人チャンネルを持ち、 睡眠時に見る夢を世界中に配信できる世界。
日夜、ユーザーに様々なジャンルの夢を公開する『夢人』たちがいた。
夢を配信しているパク （有澤樟太郎）
子供向けに配信するムネオ（和田琢磨）とオネム（井上小百合）
悪夢担当のメズ（赤澤燈）とゴズ（北村諒）
ヨチムジン（岩永徹也）
配信会社のトップ レム（谷口賢志）
夢を送り出す世界で事件が起こる。
すると、もう一つの世界では…
想像力を刺激される世界…劇場へ、是非お越しください。
公演は2019年30日（日）まで、東京・よみうり大手町ホール（東京都千代田区）にて上演。
タイトル 高橋悠也×東映 シアタープロジェクト
TXT vol.1 「SLANG」
作・演出 高橋悠也
出演 有澤樟太郎 井上小百合 (乃木坂46） 和田琢磨 ／
北村諒 赤澤燈 岩永徹也 谷口賢志
黒川一樹 勝亦利恵 的場祐太
日程 2019年6月20日（木）～30日（日） 16st
会場 よみうり大手町ホール（東京都千代田区大手町1-7-1）
特設HP https://www.txt-theater.jp/
