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小澤雄太インタビュー! 「PSYCHO-PASS サイコパス」の世界に自分が入っていくのが楽しい! 「舞台PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」

小澤雄太様-(9)

大ヒットアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの脚本家・深見真氏が舞台用に書き下ろした完全オリジナルのスピンオフ・ストーリー「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」が現在絶賛公演中だ。公安局刑事課三係を舞台に、オリジナルキャラクターたちが謎に迫るストレートプレイ作品に今注目が集まっている。

映画『踊る大捜査線』、『幕が上がる』などで知られる本広克行が演出。監視官と共に事件に立ち向かう執行官の一人、相田康生役に舞台をはじめ映画やドラマなどで活躍する俳優・小澤雄太(劇団EXILE)が扮する。等身大の自分と役がらを重ね、舞台に臨む彼に話を聞くことができた。

小澤雄太様-(2)

― 今回は、またカッコいい小澤さんが見られるということで期待が高まっておりますが、公安局の刑事という役がらのオファーを受けていかがでしたか?

公安局の刑事役ですが、ちょっとチャラいですよ(笑)。一見ガサツで口は悪いけれど、それは虚勢を張っているだけで、実はとても繊細な心を持っている男です。最初は台本を読んだときに感じたものと、実際に自分が舞台に立ってみた感じが違うなと思ったのですが、稽古を重ねていくうちにだんだん役に近づいていくのを実感していました。

― 役とどのように向き合っていったのでしょうか? 難しかったですか?

自分の内にあるものの中で向き合える範疇(はんちゅう)でしたから難しいということはなかったです。もちろん、繊細な部分など苦労するところはありましたが、役を探っていくことは楽しかったです。

― 役に向かって新しくトライするたびに役が出来上がっていった?

そうですね。こっちもいいけど、こっちだな・・・という感じで進んでいきました。いつもと違う感じでした。

― いつもとは違う気持ちで役作りをされたということですか?

アニメは全て観ていたのではっきりとした見本はありましたし、アニメの世界観だけはそのままに、オリジナルキャラクターなので自分自身を混ぜていくことができる。もっともっとこの世界の中に俺が入っていこう!という気持ちが強かったです。

小澤雄太様-(3)

― 大ヒットアニメの初舞台化ですが、アニメファンの方にもどのように映るか気になります。

今回は、劇場版アニメの総監督を務められた本広克行さんが舞台版の演出をしてくださり、深見真さんが舞台の脚本を書いてくださっているので間違いないです! そこに俺たち俳優が乗っかって、ストレートプレイ作品としてきっちり出来上がっています。アニメにはないオリジナルのキャラクターを演じますが、自分が以前演じたウルトラマンも(「ウルトラマンジード」ウルトラマンゼロ/伊賀栗レイト役)オリジナルだったので、既存のキャラクターと上手く寄せないといけないという難しさを実感していました。しかし、今回は自分自身があってその上に役を乗せている感じだったので説得力もあるし、演じていて凄く楽しい。ただ、自由にやりすぎると下手に見えてしまうのでその加減がとても繊細で。その塩梅が難しいから舞台は楽しいんです。

― カンパニーの雰囲気はいかがですか?

皆さんイケメンの方たちで。イケメンに囲まれて、僕もイケメンになりたいなと思っています(笑)。とてもいい雰囲気で和気あいあいとやってますよ。(目白一歩役の)山崎銀之丞さんとは以前ご一緒させていただいていますので気心が知れていますし、(井口匡一郎役の)中村靖日さんもとてもいい方で「何でも言ってきて!僕も応えるから」って言ってくださるので、「はい、遠慮なくいかせていただきます!」と返したり。

― 稽古のあとに食事に行かれたことも?

2~3回ですが行きました。

― お得意のお料理を振舞うまでのお時間はなかったんですね。

はい、残念ながら・・・。でも、これから機会があればぜひ食べてもらいたいですね。

小澤雄太様-(11)

― 役に自分自身を乗せて・・・とのことですが、演じられる相田康生とご自身と似ているところはありますか?

似ていると思います。生まれつき潜在犯の役ですが、僕も勉強嫌いだったし学校の授業もあまり好きじゃなかったですからね(笑)。部活や保健体育のほうが好きで、どちらかというと課外授業のほうが面白かった。そして、いま僕がやっている仕事も課外授業のようなものですから。学生のころは勉強しないと親に怒られることもありましたが、そのころ後悔しないで真剣に遊んできたから、今の自分にも真剣に向き合うことができていると思うんです。そういうところは役を通して共感できる部分があります。

― それでは、相田康生を通して小澤さんの素を垣間見ることができそうですね。

できると思います。役を通しながら自分が本当に思っていることをお芝居で言っている場面もあります。

― イケメン揃いのキャスト陣ですが、もし、ご自身が演じられるキャラクター以外に演じるとしたらどの役がいいですか?

う~ん(しばし考えて)、和田琢磨さん演じる嘉納火炉ですね。とても優しいのに、めちゃくちゃ強くて、自分の信念を曲げない真っ直ぐな人。凄く頭も良くて超優等生なんです。でも、あれ?という部分も出てくるんですが・・・。いろんな部分を出せるのが役者の醍醐味かと。まさに人間らしさを表現できる役なので、挑戦してみたいなと思います。

― 本作はサスペンスストーリーですが、現在の社会性を表現している部分もあると思います。その観点から小澤さんが感じることはありますか?

この作品には、「みんながこれから先のことをしっかり考えていかないと、機械に人間が支配されてしまう。便利になっているぶん、人が楽をしてしまっているので、それに慣れてしまってはダメなんじゃないか」というメッセージを強く感じています。例えばエアコンも昔は20~30万円していたのに、今ではもっと安価で購入できるようになり、何でも揃う世の中です。苦労することを知らないと、自ら行動することがなくなる。インターネットで知らない人と会話できる現代ですが、やっぱり自分の足で行動して、色々な人と会って未来を切り開いていくのも大事なのかなと思います。

― なるほど。進化していく世の中を認めつつ、自分たちのやるべきことを考えていかないといけないということですね。

それは、一生の仮題なのかなと。100年経ってもずっと考えることだと思います。

小澤雄太様-(13)

― 作品の中で、それぞれが自身の考えを持って行動していきますが、小澤さんにとって「正義」とは何でしょうか?

自分らしく生きることだと考えます。僕は「初心に帰る」という言葉が好きなんですが、子供のころには「新しいもの、新しい発見」が周りにいっぱいあったんです。その時「何それ!?」と感じた気持ちを忘れてはいけないと思っていて、今でも面白そうだなと思ったところには自分の足で行ってみます。その行動が次の何かに繋がるので、それが自分らしさで、自分にとっての正義です。

― これからも挑戦し続ける小澤雄太さん!ですね。

はい、そのとおりです!(笑)。

― これまでも色々な役に挑戦してこられた小澤さんですが、やっぱり演じることは楽しいですか?

楽しいですね。50歳の方と一緒にお芝居したり、はたまた6歳の子供を抱っこしてお父さん役をやったりとか・・・1年の中でこんなに色んな人の人生を歩めるなんてこんな幸せなことはないです。ありがたいことに、この1年、いろんなことに挑戦させていただきました。僕が23歳のときに初めて舞台で演じた役が“刑事”だったんです。その時は全然わからなくて、色々調べて苦労して臨みましたが、10年たって、またここで刑事役が回ってきて昔できなかった悔しさを、いま全部詰め込んで舞台に立っています。内容は違えど“刑事”という枠は一緒なので、刑事の荒々しい部分や、法律の中で動かないといけない繊細な部分を23歳の時の経験を踏まえて表現できたらいいなと思っています。

― では、本公演の見どころを教えてください。

それぞれ個性ある役がらで年齢にも幅があり、色んな人が集まって色々な考え方で事件の謎を解こうとしています。その一体感、みんなが考え続けていることに何の意味があるのか・・・ということを観ると凄く面白いです。そして、アクションも凄い迫力です。キャラクターそれぞれをアクションでも表現しているので、そこもぜひ注目してほしいです。

― 見どころ満載ですね。大千秋楽公演ではライブビューイングが全国62か所の映画館にて生中継されるとか?

そうなんです、凄いですよね。この作品は、映画館のスクリーンでも絶対に楽しめる作品になっていると思います。本広監督は映画監督でもありますから、プロジェクションマッピングを上手く使った演出も物凄くカッコいいので。最高ですよ!

― 激しいアクションもあるので、ケガにはご注意して最後まで頑張ってください。

ありがとうございます。どうしてもついつい力が入ってしまうので、いい感じに力を抜いて挑戦していきたいと思います。

小澤雄太様-(8)

【小澤雄太 (おざわゆうた)プロフィール】
1985年10月8日生まれ。東京都出身。2009年、「第1回劇団EXILEオーディション」に合格し俳優として活動を開始。ドラマ『ウルトラマンジード』、舞台『暁の帝~壬申の乱編~』、『八王子ゾンビーズ』、映画『HiGH&LOW』シリーズ、『jam』、『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』など多数の作品に出演。今後の出演作に映画『山中静夫氏の尊厳死』の公開が控えている。

【撮影:ナカムラ ヨシノーブ】

<あらすじ>
公安局刑事課三係に所属する監視官の九泉晴人(くせんはると)は、公安局局長・禾生(かせい)からの命で連続殺人事件を捜査することになる。遺体は18ものパーツに細かく切断、その一つ一つにナンバリングがされていた。そして、繁華街の路地裏、四箇所に派手に飾り付けるという、いずれも同じ手口で犯行が繰り返されていた。「どうしてバラバラにしたのか、どうして四箇所に死体をばらまいたのか、ナンバーをつけた理由は何か。」九泉は同じ三係に所属する監視官・嘉納火炉(かのうひろ)や執行官たちと、捜査を進める。被害者の身元を調べていくうち、「中国語の部屋」と名付けられた、とある装置が事件に関わりがあることに辿り着く。その矢先、街中にバラバラ死体がばら撒かれるという、市民の色相悪化を狙ったサイコハザードが発生。「ヒューマニスト」と名乗る武力闘争組織がテロの犯行声明を上げ、シビュラシステムには重大な欠陥があると批判、さらに大きな事件を予告する。そして、捜査を進める中、公安局内部に裏切り者の存在が浮かび上がる。事件の鍵を握る「中国語の部屋」とは、ヒューマニストの狙いとは、そして、“裏切り者”は誰なのか―――

≪「PSYCHO-PASS サイコパス」とは≫
人々の精神が数値化される近未来で、正義を問われる刑事のドラマを描くアニメーション作品「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ。フジテレビ“ノイタミナ”にてTVシリーズが第2期まで放送され、劇場版も公開された。
また、新たに「PSYCHO-PASS サイコパス」 Next Projectが始動。2019年1月より「Sinners of the System Case.1 罪と罰」「Case.2 First Guardian」「Case.3 恩讐の彼方に__」が連続公開中。さらにシリーズ最新作、TV第三期「 PSYCHO-PASS サイコパス 3」が2019年10 月よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送開始されることが発表された。

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本公演日:<東京> 2019年4月18日(木)〜4月30日(火・祝) @日本青年館ホール
<大阪> 2019年5月3日(金・祝)~5月6日(月・祝)@森ノ宮ピロティホール
チケット価格:8,800円(税込・全席指定)
チケット情報:舞台公式HPをご確認下さい。 https://eplus.jp/psychopass-stage/
演出:本広克行(映画「踊る大捜査線」シリーズ、「幕が上がる」他)
脚本:深見真(アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズ、「バイオハザード:ヴェンデッタ」他)
ストーリー監修:Production I.G
音楽:菅野祐悟

キャスト:鈴木拡樹 ・ 和田琢磨 中村靖日 多和田任益 小澤雄太 町井祥真 ・ 池田純矢 高橋光臣 山崎銀之丞
制作:ソニー・ミュージックエンタテインメント、ポリゴンマジック
主催:舞台「サイコパス」製作委員会
公式サイト: https://psycho-pass-stage.com/
公式Twitter: @PSYCHOPASSstage
コピーライト表記: ©サイコパス製作委員会 ©舞台「サイコパス」製作委員会

<ライブビューイング開催>
日時:2019年5月6日(月・祝) 17:00開演
会場:全国62箇所の映画館
詳細は、http://www.toho.co.jp/theater/ve/psycho-pass-stage/ をご覧下さい。

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小澤雄太様-(20)