7月12日よりスタートするWOWOW日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 死の臓器」の完成披露試写会が、10日に行われ、主演の小泉孝太郎ほか、共演の豊原功補、小西真奈美、武田鉄矢と、佐藤祐市監督が舞台挨拶に登壇した。
麻野涼原作による社会派医療サスペンス小説「死の臓器」をドラマ化。臓器移植をテーマに臓器売買の知られざる闇と現代医療の倫理を問う本作。映画『キサラギ』『ストロベリーナイト』などを手がけた佐藤祐市監督がメガホンを取りリアルに描く。
臓器売買の闇を追うテレビ番組ディレクター沼崎役を小泉、臓器売買疑惑をかけられる医師・日野役に武田。事件真相を探るため沼崎に協力する刑事・白井を豊原、沼原の同僚で元恋人・雨宮由佳理を小西が演じる。
WOWOWドラマ初出演で初主演となる小泉は、「10年くらい前から、いつか自分もWOWOWの世界に入れる役者になりたいと思っていました。夢が叶って本当に幸せです」と感無量の面持ち。難しい題材を演じることに、「息苦しさを感じましたね」と一言。「自分より大きな国家権力に向かい自分の貫きを通すエネルギーを感じました」と語った。
豊原や武田の演技について、「武田さんと豊原さんのシーンは凄くハードボイルドで、しびれました。大きな刺激をいただきました」と共演を喜んだ。
それを受け武田は、「共演は楽しみでした。来たところが違いますからね。普通のおうちじゃないですから」と、小泉の家柄をあげて会場を沸かしながらも、「彼は声がいい！容姿と声を生かして大成してほしいですね」とエールを送った。
一方、12年ぶりの共演となった小西に、「大きな癒しをいただきました。ツンデレがよかった」と感謝の気持ちを述べると、小西は「12年前はほとんど話をしなかったのに、今回久しぶりに会ったら、『こんなに喋る人なんだ』と思いました」と笑い、再会を喜んでいた。
また、撮影時、「富士の樹海で遺体を撮影しているときに、2回カメラが止まりました。ぞっとしましたね」とエピソードも明かし、「台湾ロケもあったのですが、これがあってこそ説得力が生まれると思います」とハードな海外ロケにも意欲的に臨んだ様子。
さらに、この日は小泉の37歳の誕生日ということで、バースデーケーキが運ばれサプライズでお祝いも。小西に「あ～ん」とケーキを食べさせてもらい、「美味しいです。これって結婚披露宴で見ますよね」と笑い、「37歳独身、東京オリンピックまでには結婚したいと思います！」と高らかに宣言。会場から大きな拍手が送られた。
WOWOW日曜オリジナルドラマ「連続ドラマＷ 死の臓器」
＜ストーリー＞
テレビ番組の制作会社のディレクター・沼崎恭太（小泉孝太郎）は、富士の樹海で女性の遺体を発見する。法医解剖で凍死と判断されたが、片方の腎臓が摘出されていることも判明。刑事の白井（豊原功補）は心に何か引っ掛かるものを感じる。一方、療聖会日野病院では、患者の高倉治子が人工透析を受けていた。治子の体は限界に近づいており、娘の裕美は主治医の日野誠一郎（武田鉄矢）に自分の腎臓を母に移植するよう懇願。しかし日野は頑として受け付けない。そんな中、救愛記念病院にけがをした男女が搬送されてくる。男女にあったそれぞれの手術痕から院長の大田勇（小木茂光）は、この男女の間で行なわれた腎臓移植を知る。そしてその腎臓が金で売買されたことを知り、警察に通報。執刀した日野は警察に任意同行を求められる。そのニュースに触発された沼崎は、樹海で見つけた遺体と臓器売買の関係について継続取材を決意。沼崎は同僚で元恋人の雨宮（小西真奈美）の協力を得ながら、やがて医療現場の闇に近づいていく。
原作：麻野涼「死の臓器」（文芸社文庫刊）
監督：佐藤祐市（『キサラギ』『ストロベリーナイト』『脳内ポイズンベリー』）、植田泰史（「世にも奇妙な物語」シリーズ）
脚本：高山直也（「世にも奇妙な物語」シリーズ）、鈴木智（「連続ドラマＷ トクソウ」）
音楽：末廣健一郎
出演：小泉孝太郎 豊原功補 小西真奈美 小木茂光 川野直輝 新妻聖子 柴俊夫 ・ 武田鉄矢 ほか
番組公式HP： http://www.wowow.co.jp/dramaw/zouki/
7月12日（日）スタート毎週日曜 夜10：00（全5話） [第1話無料放送]
