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吉川晃司、上地雄輔登壇!WOWOW「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」完成披露試写会&舞台挨拶

「連続ドラマ W 黒書院の六兵衛」吉川晃司&上地雄輔、貫くべきモットー明かす

ベストセラー作家・浅田次郎による時代小説をドラマ化した、WOWOW「連続ドラマ W 黒書院の六兵衛」が 7 月 22 日(日曜夜 10:00※第 1 話無料放送)よりスタートする。その放送を直前にした 9 日には東京の丸ビルホールで第 1 話完成披露試写会が行われ、主演の吉川晃司、共演の上地雄輔が舞台挨拶に参加した。

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江戸城不戦開城の史実をベースに、時代の波に取り残されそうになりながらも、自らの信義を通し一切口を利かぬまま江戸城内に居座り続ける将軍直属の御書院番士・的矢六兵衛(吉川)と、官軍側についた尾張藩から遣わされ六兵衛排除の任を負ってしまった下級藩士・加倉井隼人(上地)との交情を描き出す。

台詞のほとんどない役どころに挑んだ吉川は、上地から「本当はお喋り!」と突っ込まれると「それを言うなよ!イメージとかがあるんだからぁ」とおどけつつ「話さない分、小笠原流礼法を基本に、所作や立ち振る舞いで魅せていかなければいけないので、体幹を鍛えるために筋トレをしたり、稽古をしたり。それがないときちんとした所作として成立しないので、撮影は筋力勝負でした」とこだわりの役作りを回想。

本来はスタントマンに任せるような流鏑馬(やぶさめ)も自らこなしたそうで、吉川は「人にやらせると、もはや自分の芝居じゃなくなるような気がする」と理由を明かし、上地から「吉川さんは本番終了後も流鏑馬や礼法の練習をされていた」と賞嘆されると、すかさず「その時に彼は飲みに行ってましたけどね!」と照れ隠しのジョークで笑わせた。

吉川とは一転、長セリフばかりだったという上地は「脳みそはあまりないけれど、頑張りました。セリフはもう多めどころじゃない。台本の自分のセリフ部分をマーカーで印をつけるのさえ意味がないと思ってやめました」と苦労を明かし「背中で演じてくれた吉川さんが、OK の時はスッと親指を上げてくれて“良かったぞ”と。それをもらうたびに頑張れた」と吉川の気遣いに感謝。吉川は「彼はセリフが二人分ですから、ほとんど落語家か一人禅問答みたいで大変だったと思いますね」と上地の熱演を労う一方で、「また間違いやがった!帰るのが遅くなるじゃねえか!と思った」と毒舌で、上地は「え?そんな風に思っていたの!?」とタジタジ。さらに吉川は「(上地との仲は)この共演から始まり、これで最後です」と仲がいいのにいきなりの決別宣言で、さすがの上地も「もう漫才じゃないんだから!」と爆笑
しつつのツッコミだった。

本作の魅力について吉川は「エンタメ作品として面白い要素がある一方で、今の時代だからこその物語り。笑って泣いて、最後にこんな問いかけがあるのかとわかったときに、観た方それぞれの中で答えを出してほしい。今のご時世を踏まえた上で作られたようなナイスなドラマ」と今日的テーマが込められていることを強調。上地も「時代劇だけれど、その中に今に通ずるものがある。人それぞれ感じ方もポイントも違うと思うけれど、今を生きる力になるきっかけが散りばめられている。心の動きが沢山ある作品」と熱弁した。

さらに上地は本作を経験したことで「どんな長いセリフも怖くなくなった」そうだが、吉川から「このドラマをきっかけに、長いセリフのあるドラマの仕事が来るはず。民放のみなさん、宜しくお願いいたします。大変だぞ~」と脅されると、上地は一転「勉強が嫌いだからこの世界に入ったのに、撮影中は毎日が勉強だった。次は六兵衛みたいな役でお願いします!」と悲鳴をあげていた。

ドラマの内容にちなんで「貫きたいもの」を聞かれた吉川は「これだと思ったことは、周りがどうあれ貫けばいい。そして信念と哲学さえしっかりしていれば、それでいい」と実感を込め、上地は「感謝の気持ちだけは忘れず、その中で自分のやりたいことを、覚悟を決めて突き進む」と真面目返答。すかさず吉川は「で、今後は長セリフの仕事しか受けないんだよな?」と再び念を押していた。

最後に上地が「皆さんの前に進む勇気や力になれるよう、力を抜かずに作りました」とメッセージを送ると、吉川は「以下同文!」と笑わせつつ「今の時代背景の中で、このように映像作品として作れたことが面白い。こういった新たな挑戦ができることが面白いと思う」と本作に込めた想いを口にした。

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「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」(全6話)
7月22日(日)夜10:00スタート
〔第1話無料放送〕
wowow.co.jp/dramaw/kuroshoin