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WOWOW日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 石の繭」会見レポート

WOWOWの日曜オリジナルドラマで麻見和史の人気警察小説「警視庁殺人分析犯」シリーズの初の映像化となる「連続ドラマW 石の繭」の制作発表記者会見が8月5日(水)に都内で行われた。昨日、クランクアップしたばかりで、初めて刑事役に挑戦した主演の木村文乃、共演の青木崇高、内片輝監督が出席した。

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父の遺志を受け継ぎ刑事になり捜査一課に配属され、猟奇的殺人事件に挑む主人公・塔子役で自身初の刑事役に挑んだ木村は「初めてでしたが、塔子にとっても警察官としてキャリアは積んできましたが、悲惨な現場に行ったり、銃を抜くことはこれまでなかったことなので、“初めて”の経験がうまくリンクさせられたらいいなと思ってました」と振り返る。

前髪をバッサリと切って挑んだことが話題となったが、それ以外の部分の内面的な部分に関しては「ついつい自分の中に“芯”を作って演じてしまいがちなんですが、塔子というのは実は今までの役の中で一番、女の子なんです。感情の揺れを出さないといけなかった」と明かした。撮影を終えたばかりで「本編をまだ見ていないので、どうなっているのかわからないですが、いちファンとして楽しみです」と笑顔を見せた。

内片監督はそんな木村について「緊張感あるシーンばかりで『テンション上げて!』と言い続けてましたが、オンとオフをうまく切り替えて現場を楽しんでました」とその立ち居振る舞いに称賛を送った。

青木は、先輩刑事として塔子とコンビを組み、その指導に当たる警部補・鷹野を演じている。青木も撮影を終えたばかりで「予告編を見て『こうなってるんだ!?』とびっくりしました」と驚きを明かす。「僕も前髪を少し切りましたが(笑)」と笑いを誘いつつ「いままでの役柄と違ってクールで物事を俯瞰で見るタイプでした」と青木も過去に演じてきた役柄との違いを感じているよう。

このほか、段田安則、渡辺いっけい、平岳大、北見敏之、小柳友らが捜査一課の面々として出演しているが、木村は現場の空気について「男性陣が仲良かったです。20代から60代まで、井戸端会議をはじめたらいつまでも男の子なんだなと(笑)。ワイワイと楽しかったです」と楽しそうに語った。

青木は内片監督の演出について「いくつも刑事ドラマを撮ってきて、監督ならではのこだわりがあった」と述懐。“刑事といえば張り込み時はあんパンと牛乳”という信念(?)のもと「あんトーストにあんパンなど、相当食べました!」と明かした。

かなりの暑さの中での撮影で、しかも刑事役ということでスーツ姿とあって、かなり過酷な現場だったことがうかがえるが、木村は「(撮影開始当初は)まだ肌寒いくらいの時期だったので、だんだん暑くなってきて、むしろ汗がいい演出になったくらい」と涼しい顔でさすが女優! というべき一面をのぞかせる。

この点について青木は「それは彼女だけ! そういえば(木村さんの)汗を見てないです。男連中は汗でビショビショでした」と苦笑。青木は、水着で現場に赴いたこともあったそうだが「防弾チョッキを着るとさらに暑くて…。ちょくちょくアイスを差し入れたり、昨日はスイカを差し入れました。水着で現場に行ったのも、せめて“夏感”をと思って(笑)」と青木なりのクールビズ(?)と暑さ対策を明かした。

作品の仕上がりについて、青木は「犯罪の手口が結構、キツイですがそこがいい!」と語り、木村は「ミステリーというと犯人が分かるまでというのが一般的ですが、この作品が普通じゃないのは、犯人が見つかってからも、なぜそうなったのか? 人の心、根っこの部分が色濃く描かれます」と単なるミステリーではなく心理ドラマとしての面白さを強調!

内片監督は「WOWOWという枠でこそ見られる、魅力あるサイコサスペンスの部分を強調したい。『こんなの見たことない!』と楽しんでいただけたら」と自信をのぞかせた。

WOWOW日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 石の繭」は8月16日(日)スタート(毎週日曜夜10:00/全5話【第1話無料放送】)。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/mayu/