Open Close

妻夫木聡、竹内結子、新井浩文、芳根京子ら登壇!WOWOW「連続ドラマW イノセント・デイズ」完成披露試写会&舞台挨拶

WOWOW「連続ドラマW イノセント・デイズ」の第1話の完成披露試写会と舞台挨拶が3月12日(月)夜、東京・丸の内の丸ビルホールで行われ、出演の妻夫木聡、竹内結子、新井浩文、芳根京子、石川慶監督、原作者の早見和真が登壇した。

innocentdays

同作は元交際相手のアパートに火を放ち、妻子を死なせたとして死刑が確定した田中幸乃(竹内結子)の無罪を信じる幼なじみの佐々木慎一(妻夫木)らが真実を求めて奔走する姿を描く。原作は、妻夫木主演で2014年に映画化された「ぼくたちの家族」などで知られる早見のヒューマンミステリーだ。

企画は妻夫木が早見に「僕に原作を預けてくれませんか」と直接電話したことからスタート。妻夫木は「ついにできた。始まるんだなという気持ちです。うれしい」と第一声。「本当に形になったんだな。もちろん、願っていたから電話をしたわけですけども、夢みたいで、実感できない」と妻夫木。「本を読んだ時に、すごく面白いなと思ったんですけども、(先に)映画の企画が動いていて、頓挫したと聞きました。僕は、ドラマでじっくりやったほうがいいと思ったので、すぐに電話しました。ハイエナみたいに横取りした感じですかね」と吐露すると、早見も「妻夫木さんから、電話こないかなと思っていました」と言うと、会場からは笑いも。

ドラマ化にあたって、妻夫木は主演映画「愚行録」でタッグを組んだ石川監督を指名。「石川さんの繊細な演出であれば、さらに(原作が)深みを増すじゃないか、と思った。生きていること自体、何だろう。そういう概念を描いてくれるんじゃないか」と妻夫木。ドラマ初挑戦の石川監督は「クランクイン前に話をさせていただいた時に、(妻夫木は)ドラマとか、映画とか、こだわらずに、僕のやり方で、と言ってくれた。1話より2話、2話より3話と、面白くなってきている。これがドラマのいいところかなと思っています」と手応えを口にした。

ヒロイン、幸乃役の竹内は「幸乃の印象がどんどん変わっていくんです。私も幸乃の気持ちが分からないことがあった。自分が黙って、(死刑執行を)迎えれば、全て収まる。それが使命のように思っていたんですけども、独房で手紙が届く中、心が揺さぶられていく。生に対する執着があるんじゃないか、と思った。妻夫木さんがハイエナのように企画を取ってきてくれたので、この場に立てた。ありがとう」と感謝した。

一方、妻夫木は「竹内さんが出てくれると聞いた時はうれしかった。『勝ったな』という気持ちで、どこか完成したような心の持ちようでした。尊敬しています」というと、竹内は「終わってから、プレッシャーをかけるのは、やめてね」と笑い。さらに妻夫木は「幸乃とは、心で通じ合えている。そういうところでも、助けられました」と褒め称えると、竹内は「最上級の褒め言葉だけども、撮影前に言われたら、最上級のプレッシャーだよ」と笑い。20代のはじめから共演してきた実力派の2人は息ピッタリのところを見せていた。

同じく幸乃の幼なじみで、弁護士の丹下翔役の新井は、妻夫木との共演が俳優の中でも最多数を達成。「ついに塩見三省さんを抜いて10本目です。ブッキーとは仲いい役でも悪い役でも関係ない、ひたすらやりやすい。で、現場が楽しい。いつもそうなんですけども、台本、監督ありきで役を選んでいる。今回も、石川さんの言う通りにやった。それで、いいと思ったのなら、石川さんのおかげ。悪いと思ったなら、石川さんのせいです。石川さんは、久しぶりに演出を細かくできる監督でした」と冗談を交えながらも、手応えを感じているようだった。

幸乃を監視しながら、職務と私人としての気持ちで揺れる新米刑務官・佐渡山瞳を演じた芳根京子は「豪華キャストで緊張しました。終わって、ホッとしたんですけども、また、(舞台に立って、)緊張しています」と初々しくあいさつ。「監督からは、『瞳という役は、ドラマの世界観と視聴者をつなぐ役』と言われたので、フラットな気持ちでいないといけないと思って、役に臨みました」。現場では「ものすごく緊張して、一日中、緊張で胃が痛かったです」。竹内は「(芳根の)第一印象は、真面目な人。『緊張するの?』と言ったら、語尾が小さくなった。やさしくしなきゃ、と思った」。芳根が「日々、救われました。本当に優しくて、(今も)泣きそうなんです」と言うと、竹内は「やめて、泣かないで。今、泣いたら、私のせいになってしまうから(笑)」と懇願していた。

早見は「1話が良すぎて、2話まで一気に見ました。妻夫木さん、監督に『すごいのを見た!』とメッセージを送ったくらい。むしろ、みなさんの感想を聞きたいです」と大絶賛。一方、妻夫木は「どの作品もそうなんですけども、反省点ばかりが目についてしまうんです。ネガティブな言葉を返信したら、(早見からは)『(そういう言葉は)もうやめません?』と言われました(笑)」と話した。

最後に、妻夫木は「キャスト、スタッフひとりひとりが心を込めて、続きを楽しみにしていた、昔のような連続ドラマを見たいという気持ちで作りました。ひとりひとりの登場人物の輪郭が次第にはっきりして、“生きることはなにか”という深いところを考えてもらえるドラマになっています。10人くらいに『面白いらしい』と宣伝してください。」と観客に力を込めてアピールしていた。

WOWOW「連続ドラマW イノセント・デイズ」は3月18日(日)、WOWOWプライムで放送スタート。
毎週日曜夜10時から全6話。第1話は無料。

http://www.wowow.co.jp/dramaw/innocentdays/