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小林直己、映画『たたら侍』外国特派員協会 記者会見で流暢な英語を披露!「ダンスパフォーマンスが芝居に活かされた」

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映画『たたら侍』の公開(5月20日)に先がけ、5月15日、東京・千代田区の日本外国特派員協会にて記者会見を行い、本作で村長の次男・新平役を演じた小林直己(EXILE/三代目J Soul Brothers)と、脚本・監督を務めた錦織良成氏が登壇した。

カナダ・モントリオール世界映画祭で“最優秀芸術賞を受賞し、世界27の映画祭に正式出品され、19の賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得ている本作は、戦国時代中世の奥出雲の村を舞台に、伝統を継承し守ることを宿命付けられた青年が、葛藤や挫折を通して真の「侍」へと成長していく姿を描く本格時代劇。主演を劇団EXILEの青柳翔が務め、EXILE HIROがエグゼクティヴ・プロデューサーを手掛けた。

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「なぜ、今、この時代にこの物語を語るのか?」という質問に、錦織監督は「実際に歴史を調べ直してみると、たたら製鉄行き当たりました。日本刀は武器だと思われていますが、戦国時代以降から刀は神からいただいた“守り”的な存在で戦の道具ではなかった。これは大きなエポックとなるモチーフだと考えました」と語り、続けて「自分たちがここにいる意味でも歴史はとても重要。しかし、思い込みとか先入観が日本にはまんえいしているんです。伝統的技法であるたたら製鉄は、今のコンピューター制御の最先端の溶鉱炉よりも純度が高い。そして、1000年も前の技術が出雲の一部に残されていることを日本人が知らない。これは映画にしなくてはいけないと思いました」と、制作の意図を説明した。

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また、外国人記者に「劇中の刀は本物なのか?」と問われた小林は、流暢な英語で「映画なので、使ったのはイミテーションの刀です(笑)。撮影に入る前に真剣を使ってのトレーニングはずっと続けていました。実際の恐怖感だったり、生死に直面する精神を得るために真剣を使ってトレーニングをしました」と答え、役作りに真摯に向かう姿勢をうかがわせた。
さらに、一瞬間戸惑いを見せながらも「自分で話すのも…(笑)」と照れつつ、自ら日本語で通訳する一幕も。

EXILE/三代目J Soul Brothersのパフォーマーでもある小林。「ダンスのスキルをどのように生かしたか?」と聞かれ、「ダンサーをやっているので体を使って表現することには慣れています。芝居はセリフがあるので難しいところはありますが、今回の作品は殺陣やアクションがメインで普段やっている事とかけ離れてはいなかったので、そこまで難しさは感じませんでした」とコメント。

セットの村について「村は全部作りました。神社は1400年くらい前から出雲にある実際のものです。村は出雲の大社の修繕に携わる宮大工さんたちの協力を得て作りました。釘を1本も使わないで建てるんです」と監督。劇中では血の滴るシーンがほとんど出てこないことについても「血の滴る所はなるべく表現しませんでした。(資料によると)実際に人を斬っても血が飛び散るようなことはないそうです。そして、子供たちも一緒に見られる時代劇にしたかったので」と意図を明かすと、客席の外国人たちから感嘆の声があがった。

最後に外国人記者から「侍ミュージカルを作ってみては?」と提案され、錦織監督が「小林さんは武士役ではないのに武士のような立ち振る舞いですので、良い提案だと思います!」と笑顔を見せるも、小林は「Nothing!」と答え、会場を笑いに包んでいた。

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★流暢な英語で外国人記者の質問に答える小林直己さん

『たたら侍』
監督:錦織良成
エグゼクティヴ・プロデューサー:EXILE HIRO
出演:青柳翔、小林直己、田畑智子、石井杏奈、高橋長英、甲本雅裕、宮崎美子、品川徹、でんでん、氏家恵、橋爪遼、安部康二郎、菅田俊、音尾琢真、早乙女太一、中村嘉葎雄、佐野史郎、豊原功補、山本圭、笹野高史、AKIRA、奈良岡朋子、津川雅彦
配給:LDH PICTURES
(c)2017「たたら侍」製作委員会
公式サイト:http://tatara-samurai.jp

5月20日(土)より、新宿バルト9 TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開