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カンヌ映画祭グランプリ受賞 『サウルの息子』日本公開決定!

『サウルの息子』メイン

『サウルの息子 』

<2015年> 第68回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞!
《国際映画批評家連盟賞受賞》《技術貢献賞受賞》《フランソワ・シャレ賞受賞》
《欧州ラックス賞ノミネート》《サラエボ映画祭審査員特別賞受賞》

ハンガリーの気鋭監督、衝撃のデビュー作
カンヌ映画祭初コンペティション出品にして、
初グランプリ受賞の快挙!

『サウルの息子』サブ1

●今年のカンヌ国際映画祭のコンペ部門で、ある無名の新人監督の作品が上映されると、場内は異様な興奮に包まれ、その衝撃は瞬く間に映画ジャーナリストたちの間に伝播していった。そして、大方の予想通り、この未知なる気鋭の問題作はグランプリを獲得するという異例の快挙を成し遂げた。その気鋭とは『ニーチェの馬』で知られる名匠タル・ベーラの助監督をしていた38歳のハンガリー出身のネメシュ・ラースローである。今回の受賞に関し、ネメシュ監督は「コンペに選ばれただけでも喜ばしいのに、まさか賞をもらえるなんて予期していませんでした。
本作では若い世代に戦争の歴史を語ることが大切と考え、彼らに届くように新しい撮り方を試みました。」とコメント。主人公のサウルにのみピントを合わせた独特の撮影方法が観客の想像力をかきたてる。主人公サウルは、
ハンガリー映画の主演を務めた経歴を持つルーリグ・ゲーザ。

●作品についてネメシュ監督は「本作のアイデアは、第二次世界大戦末期にドイツ軍が結成した部隊’ゾンダーコマンド’によって書かれた資料を読んだことから始まりました。また、私の親族がアウシュビッツで殺されていることも、本作のメガホンをとった理由の一つです。」とコメントしている。本作は、ネメシュ監督の祖先のホロコーストの実体験をもとに描かれている。

『サウルの息子』サブ2

最期まで《人間》であり続けるために

【ストーリー】
1944年10月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。サウルは、ハンガリー系のユダヤ人で、ゾンダーコマンドとして働いている。ゾンダーコマンドとは、ナチスが選抜した、同胞であるユダヤ人の屍体処理に従事する特殊部隊のことである。ある日、サウルはガス室で生き残った息子とおぼしき少年を発見する。少年はすぐさま殺されてしまうのだが、サウルはなんとかラビ(ユダヤ教の聖職者)を捜し出し、ユダヤ教の教義にのっとって手厚く埋葬してやろうと収容所内を奔走する。

『サウルの息子』公式HP http://finefilms.co.jp/saul

監督・脚本:ネメシュ・ラースロー
共同脚本:クララ・ロワイエ
主演:ルーリグ・ゲーザ、モルナール・レヴェンテ、ユルス・レチン
2015年/ハンガリー/カラー/ドイツ語・ハンガリー語・イディッシュ語・ポーランド語他
107分/スタンダード
原題:Saul Fia
英題:Son of Saul
© 2015 Laokoon Filmgroup

1月23日(土)より新宿シネマカリテ、
ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー