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英国ロイヤル・バレエ団 初の映画化 『ロミオとジュリエット』 ロミオ役ウィリアム・ブレイスウェル インタビュー到着!

英国ロイヤル・バレエ団ダンサー達が贈る、ドラマティック・バレエの最高峰。
言葉を超えて、バレエで描く。―――情熱的に駆け抜けた恋の物語。

『ロミオとジュリエット』

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シェイクスピアの国の英国ロイヤル・バレエ団が誇る傑作、巨匠ケネス・マクミラン振付のバレエ『ロミオとジュリエット』が舞台を飛び出し、今までに無い形でスクリーンに登場!東宝東和株式会社配給の元、3月6日(金)より全国公開する。

1965年にコヴェント・ガーデンで初演されたマクミランの『ロミオとジュリエット』は、実に40分間も拍手が鳴りやまず、43回ものカーテンコールが行われるという大成功。ロイヤル・バレエにおいては400回以上も上演され、20世紀バレエの最高傑作と言っても過言ではない作品を初の劇場映画化!16世紀のヴェローナの街を再現したロケーションと精巧なセットで撮影し、名曲プロコフィエフの音楽に乗せ現代的でスピーディな演出と劇場用映画ならではのカメラワークにより、さらにドラマティックな形で表現された。

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キャストとして登場するのは脇役に至るまで、演劇的バレエでは他の追随を許さない英国ロイヤル・バレエを代表するダンサーたち。映画『キャッツ』で白猫ヴィクトリア役を演じて話題をさらったプリンシパル・ダンサーフランチェスカ・ヘイワード、そして期待の若手ファースト・ソリストのウィリアム・ブレイスウェルが、運命に翻弄された恋人たちを演じる。また敵役のティボルトには、マシュー・ボーン版『白鳥の湖』で男性の白鳥として主演し、今バレエ界で最も熱い視線を浴びるプリンシパル・ダンサーマシュー・ボール。本作では原作の登場人物の実年齢に近い、若いダンサーたちが主要なキャストとして選ばれ、演技と共にバレエの超絶技巧も披露している。

監督は、ボリショイ・バレエの内幕を描いたドキュメンタリー「Strictly Bolshoi」でエミー賞受賞のマイケル・ナン。撮影監督のウィリアム・トレヴィットと共に“バレエボーイズ”を結成した彼は英国ロイヤル・バレエ団で活躍し、日本のKバレエ・カンパニーの設立メンバーでもあった現役のダンサー、振付家であり、欧州放送連合主催の国際テレビ祭のローズ・ドールや、プラハ国際テレビフェスティバルなどでも受賞している。

誰もが知っている『ロミオとジュリエット』の物語が、誰も観たことがない形で生き生きと、鮮やかに銀幕上で言葉を必要としないバレエとして再現された本作をお見逃しなく!

★ロミオ役の若手ファースト・ソリスト、ウィリアム・ブレイスウェル★
<オフィシャルインタビュー>

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英国ロイヤル・バレエを代表する名作、巨匠ケネス・マクミラン振付の『ロミオとジュリエット』が初めて劇場用の映画として映画化された。舞台を飛び出し、ヴェローナの街並みを再現したセットでロケーション撮影された本作では、若手ダンサーたちを起用して運命に翻弄される恋人たちのラブストーリーをドラマティックに描いている。映画『キャッツ』で主演したフランチェスカ・ヘイワード演じるジュリエットと恋に落ちるロミオを演じたのは、新星ウィリアム・ブレイスウェル。少年の面影を残した、長身で甘いマスクのダンサーだ。「輝く英国ロイヤル・バレエのスター達」公演で来日したウィリアムに、『ロミオとジュリエット』についてインタビューした。

―『ロミオとジュリエット』はロイヤル・バレエでは400回以上も上演されていて、世界中の観客に愛されています。この作品の何がそんなに特別なのでしょうか。

「登場人物と創り上げる関係性が素晴らしいと思います。マクミランは天才で、踊りや動きを通して細かく複雑な感情を表現することができるようにこの作品を作りました。それもクラシック・バレエの舞踊語彙を使って、だけど時々は古典的ではない部分もあって絶妙なバランスなのです。また作品の中で登場人物を成長させる手腕も素晴らしい。とても明確で、音楽と見事に融合して盛り上げていくので、本当に不朽の名作だと思います。とにかく短い間、わずか一晩の間に主人公たちが成熟していき、その様子を細かく見ることができて凄い!と思います。」

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― 普段は舞台でのパフォーマンスがほとんどだと思いますが、ロケでのパフォーマンスはどうでしたか?

「セットの1つ1つが本当に細かく作りこまれていたので、すぐに自分自身が作品の世界に入り込めました。舞台では、観客に伝わるように表現することを心がけますが、この映画の撮影では、僕自身が“感じる”ことを求められたくらい、自然に演技につながりました。」

― 映画版『ロミオとジュリエット』のロミオ役に決まった時、どう思いましたか?

「キャスティングのためにオーディションを行いました。その途中で、女性ダンサーたちがジュリエット役のスクリーンテストを受けているのをぼくは見ていて、フランキー(フランチェスカ・ヘイワード)のための役だと確信しました。彼女が演技を見せているのを見て、彼女が選ばれないということはあり得ない、と。それで彼女とぴったりだと思われた人がロミオ役に選ばれるのだろうなと思いました。最後に残された3人が、ぼくとフランキーとマシュー・ボールでした。その時点では、ぼくはベンヴォーリオ役かな、とキャスティングがどうなるか確信を持てずにいました。正直、有名なプリンシパルが主演するのだろうなと思っていました。だから結果が発表された時には、スクリーンテストを受けた後だったのにちょっとショックを受けたほどです。どんな作品になるのかわからなかったけど、最初からこれは特別なものになるだろうとわかっていました。」

―『キャッツ』に主演してスターとなったフランチェスカ・ヘイワードとの共演はいかがでしたか?

「フランキーは夢のようなパートナーです。重要なことですが本当に表現力が豊かで、彼女に見つめられると、持てるすべてを捧げられているような気持ちになります。彼女はステップが完全にできているので技術的なことについては考えずに済み、二人の間のつながりを重視しているのですが、パートナーとして踊るにはそれがとても大切です。そのことでパートナーリングもとても楽になるし、素晴らしい経験の積み重ねになりました。フランキーと映画で共演できたなんて、なんて幸運なことだったのだろうと思います。」

― ソードファイトシーンの迫力に圧倒されましたが、バレエ以外の部分で苦労した部分はありますか?

「監督が求めるロミオ像には、若さと、恋や悲しみに向かって急激に転がっていくよう若さゆえのナイーブさが大事にされていました。(ロイヤル・バレエのオーディションの中で)最年長のロミオ候補でありながら選ばれたということもあったので、その期待にこたえられるように、ロミオという役をあらゆる映画で見直して研究しました。特にフランコ・ゼフィレッリ監督作と、バス・ラーマン監督作には影響を受けました。」

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― 撮影はどんな雰囲気で進みましたか?

「リハーサルのプロセスでもお互い平等で仲良くて、ものすごく楽しかったです。撮影の時の空気もとてもハッピーで、ちょっと実験的なこともやりました。映画の撮影の最中で予定していたことを少し変えるといったことも多々あり、それに適応していきました。監督だけではなくてぼくたちも話し合って、特に(マキューシオ役の)マルセリーノ・サンベと(ベンヴォーリオ役の)ジェームズ・ヘイとは現地で段取りをお互いで決めました。監督もぼくたちに裁量を与えてくれたのです。」

「フランキーもジェームズも、(ティボルト役の)マシュー・ボールも同世代でジェームズは少しだけ年上でしたが、同時にロイヤル・バレエ・スクールに在籍していました。(ロウワースクールの)ホワイト・ロッジから一緒です。長年の友達なので、家族みたいなものですよ。」

― マルセリーノ・サンベはどんなダンサーですか?そしてマシュー・ボールは?

「マルセリーノは、ぼくが今まで会った中で最もエネルギッシュなダンサーだと思います。クラスレッスンでも、彼にはこんなすごいことができるんだ!とぼくはいつも驚かされています。舞台の上に立つと、さらに際立ちます。簡単にはできないことをたやすく舞台上でできてしまうのです。本当に美しいダンサーです。マシューは、とても強靭なダンサーですね。そして本当によく稽古をしていて、ぼくはひたすら彼を尊敬しています。全てのことにものすごく時間をかけ、努力を惜しまないのです。さらにどんなことでも、とてもよく考えていて、称賛に値します。彼は常にすべてにおいてベストを尽くしている人なのです」

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― あなた自身はロミオに似ていますか?

「ある意味似ているかもしれませんね。最初のうち彼はのんきで夢見がちで、そこはちょっとぼくに似ています(笑)。でも突然大きな出来事を経験するわけです。本当に大変なことが彼に起きてしまうわけですが、幸いなことにぼくにはまだそのような経験はありません(笑)。でも演じるにあたって、恋におちて、でも本当に愛する人を失ってしまうという自分の経験も引き出しながら演じました。だから、ロミオよりはぼくはもう少しロジカルな人だと思います」

― 公開を楽しみにしている日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

「素晴らしい舞台芸術作品である大作バレエ『ロミオとジュリエット』。この近さであの最高級のストーリーテリング作品の魅力を感じられるのは、映画だけの特別な瞬間です。クローズアップの技が生み出した素晴らしいシーンの数々を、劇場で堪能していただければと思います」
永遠の名作『ロミオとジュリエット』を疾走感あふれる新しい切り口で演出した本作。ウィリアムのほかフランチェスカ・ヘイワード、マシュー・ボールというロイヤル・バレエ団が誇る若々しくフレッシュなキャストで体験する機会、ぜひお見逃しなく。

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『ロミオとジュリエット』
【STORY】
キャピュレット家のジュリエットとモンタギュー家のロミオは情熱的な恋に落ちるが、2つの家は対立している。ひそかに結婚する2人だが、運命のいたずらによりロミオはジュリエットの従兄弟ティボルトと決闘、彼を殺してしまう。ロミオは罰としてヴェローナから追放される。ジュリエットは両親によってパリスとの結婚を強いられるが、それを逃れるために毒薬を飲んで仮死状態となって、ロミオの元に行く計画を立てる。だが彼女のメッセージはロミオには届かず、ジュリエットの死の知らせを聞いて戻ってきたロミオはキャピュレット家の墓所で命を絶つ。仮死状態から目覚めたジュリエットはロミオの亡骸を発見し、胸を刺して後を追う。

【監督】マイケル・ナン
【撮影監督】ウィリアム・トレヴィット
【振付】ケネス・マクミラン
【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ
【美術】ニコラス・ジョージアディス
【出演】ロミオ:ウィリアム・ブレイスウェル、ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード、ティボルト:マシュー・ボール、マキューシオ:マルセリーノ・サンベ、ベンヴォーリオ:ジェームズ・ヘイ、パリス:トーマス・モック、キャピュレット卿:クリストファー・サウンダース、キャピュレット夫人:クリステン・マクナリー、乳母:ロマニー・パイダク、ローレンス神父:ベネット・ガートサイド、ロザライン:金子扶生 ほか
【配給】東宝東和
【公式サイト】https://romeo-juliet.jp/
【コピーライト】(C)Bradley Waller

3月6日(金)TOHOシネマズシャンテ 他 全国ロードショー