Open Close

岡山天音、「何かに躓きそうになった時に立ち上がる助力になるような作品になっていれば!」 映画『王様になれ』完成披露試写会

the pillows結成30周年記念
ロックバンド発の完全オリジナルストーリー!

『王様になれ』

岡山天音、後東ようこ、岡田義徳、山中さわお(ピロウズ)、
オクイシュージ監督登壇、舞台挨拶!

DSC_7255

2019年に結成30周年を迎え、若手ミュージシャンからも絶大なリスペクトを集めるthe pillowsのアニバーサリーイヤープロジェクト「Thank you, my highlight」の一つとして制作された映画『王様になれ』が9月13日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開する。

日本のロック・シーンで熱狂的なファンと、ミュージシャンから絶大なリスペクトを集めるthe pillowsの結成30周年プロジェクトとして制作された本作は、ボーカル山中さわおの原案を映画化し、the pillowsはもちろん、GLAYやストレイテナーのメンバーをはじめ豪華ミュージシャン陣が「本人役」で出演する。若手演技派俳優として注目を集める岡山天音がもがきつづける主人公をエモーショナルな魅力で演じ、祐介が弟子入りを懇願するカメラマン・虻川塁を個性派俳優の岡田義徳が好演しております!俳優であり舞台演出家のオクイシュージ初監督作に、『火花』『ナラタージュ』の撮影:福本淳×照明:市川徳充をはじめとする映画スタッフが結集。自分を貫こうとするときにぶち当たる孤独、葛藤、その先に微かにみえる光を描き、誰もが自分の「王様になれ」というメッセージがつまった青春物語が完成した!そして、本公開に先駆け8月27日(火)にシネマート新宿にて完成披露試写会を行った。

■レポート
若手ミュージシャンから絶大なリスペクトを集めるロックバンドthe pillowsの30周年アニバーサリーイヤープロジェクト『王様になれ』が9月13日から全国公開される。8月27日には東京のシネマート新宿にて完成披露試写会が行われ、主演の岡山天音、共演の後東よう子、岡田義徳、the pillows・山中さわお、そしてオクイシュージ監督が出席した。

the pillowsのボーカル・山中の原案をベースにした青春ストーリー。挿入歌&主題歌で流れるthe pillowsによる数々の名曲のみならず、劇伴も山中が担当し物語を鮮やかに彩る。

DSC_7092

カメラマンを夢見る主人公・祐介役の岡山は、本作で単独映画初主演。しかも撮影初日がクライマックスのライブシーンというスケジュールだったという。「まさかのラストシーンを初日に撮影するというこれまで経験したことのないスケジュール」と思い出し笑いも「作りではなくて、本当のライブの後にお客さんに残っていただいたので、リアルな熱気の中で撮影できました」と感慨。撮影前には約2,500人の観客が見つめるステージ上で挨拶したそうで「そんな場所に立ったことないし、バスターズ(the pillowsファン)のみなさんに殴られないか、もしくは何か硬いものを投げつけられないか…と不安だった。でもみなさん歓声と拍手で迎え入れてくれて。バスターズのみなさんは温かいなぁと。貴重な経験をさせていただきました」と感謝した。

DSC_7238

祐介が思いを寄せるユカリ役の後藤は、役作りについて聞かれると「the pillowsの曲を聴き、DVDを見て、毎日the pillowsの楽曲と過ごすことを意識しました。劇中のユカリ同様に宛先のない手紙を書きながらthe pillowsの曲を聴くと、体の中に楽曲が入ってくる感覚がありました。自分自身も知らぬ間に、さわおさんの作った曲に救われていました」と振り返った。

DSC_7120

祐介が弟子入りを志願するカメラマン・虻川役の岡田は、山中が演技で怒鳴る芝居を間近に見て「あれは怖かった!」とニヤリとすると、当の山中は「普段の僕はあんなに怒りません!映画のフックにしたいと監督から指示されたので怒る演技をしただけ!」と大慌てで否定して場内爆笑。ライブシーンについて岡田が「実際のカメラマンのように僕はステージとお客さんの間にいてウロウロしたり、撮影の始まる前にバスターズの方々と会話を交わして楽しかった」と演技上の工夫を回想すると、オクイ監督は「実際にカメラで撮影してもらった写真にもいいものが多かったね」と岡田カメラマンの腕の良さを賞嘆していた。

DSC_7125

DSC_7127

長編映画監督デビューとなるオクイ監督と山中は20年来の仲という。オクイ監督は「3年ぶりくらいの再会の場でいきなり『監督をやって』と。バカじゃないの!?と思った。しかも俺が断ったら企画自体がなくなるとも言われて、逃げ道はなかった」とオファーの状況を笑いを交えて紹介。それに山中は「オクイ監督一択でした!」と悪戯っぽく報告しつつ「オクイさんに丸投げする安心感があったからこそ、完成までこぎつけることができました」と全幅の信頼を寄せていた。

the pillowsの30周年アニバーサリーイヤープロジェクトとして劇映画を製作したことについて山中は「これまでのどのロックバンドもやっていないことにチャレンジしたいという欲があり、俳優さんがお芝居する映画を作ろうというアイデアに至った。50年生きていれば、自分にも1つくらいの物語はできるのではないか?と思った」と狙いを説明。

DSC_7225

無事に完成し、公開を間近に控える現在の心境については「30年間バンドをやって来て、自分の想像を上回る嬉しいことがあった」と“15周年のトリビュートアルバム制作”“全箇所ソールドアウトのアメリカツアー”、“20周年での武道館ライブ”を挙げて「そして今回の映画という4つ目の嬉しいことがやってきた。まさか自分が映画を製作する側に回るとは思わなかったし、想像を遥かに超える映画が完成して嬉しい。この経験したことのない感動を胸に、10月17日に行われる横浜アリーナのステージに立ちたい」と気持ちを新たにしていた。

最後に主演の岡山は「バスターズのみなさんにも、そうでない方にも、何かに躓きそうになった時に立ち上がる助力になるような作品になっていれば嬉しい。世代性別問わず、観る人を選ばない作品になったと思います。公開初日に向けて、どんどん広がっていけば嬉しい」と期待を込めた。

王様になれ_ヴィジュアル omote

■STORY
カメラマン志望の祐介(岡山天音)は、叔父の大将(オクイシュージ)のラーメン屋で働いている。夢を叶えるには現実は厳しく苛立ちと焦りに苛まれながら過ごす日々。初めて足を運んだthe pillowsのライブで、思いを寄せるユカリ(後東ようこ)をみかけ話すようになる。「もしかしたら必然かも、ピロウズと出会ったの」。ユカリとの距離が近づくにつれて、祐介はthe pillowsの魅力にもどっぷりはまっていく―。

公式サイト:https://ousamaninare.com/

9月13日(金)よりシネマート新宿ほかROADSHOW