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斎藤工、「今の日本映画界に大きな一石を投じた」と自信! 「SWAYくんは路地裏テイストに来た太陽光!」 映画『MANRIKI』公開直前イベント

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映画『MANRIKI』の公開直前イベントが、11月22日、東京・銀座のPLUSTOKYOにて行われ、主演のの斎藤工をはじめ、共演の永野、SWAY(DOBERMAN INFINITY)と、清水康彦監督が登壇した。

斎藤、永野、金子ノブアキ、清水が結成した映像制作プロジェクト「チーム万力」によって制作された本作は、駆け出しのモデルが謎の整顔師から小顔矯正施術を受け、人生が変わっていく様を描く物語。

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企画がなかなか受け入れられず、公開まで3年の月日がかかったという本作だが、斎藤は「今の日本映画に対しての復讐心に燃えた映画となりました。そういう思いのなか公開を迎えることに意味を感じています」と話した。

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企画・プロデュースと原作も担当した永野は「最初は小顔矯正スリラーのような話から始まったのですが、映画化までたどり着かなくて。監督と話していくうちにどんどん自分の深層心理のような方向性に堀り下がっていって・・・」と述べ、自身の脳内の映像化に向かっていったことを述懐。プロデュースも務めた斎藤へ「工くんはあえてノータッチで僕の世界に信頼を置いてくれて好きにやらせてくれた。その上で外側に向けて舵を切ってくれたんです。妥協しなくていい環境を作ってくれました」と感謝の気持ちを表した。そんな永野の才能に惚れ込んだ斉藤は「デヴィッド・リンチだと思いました」と称える。

完成作品を観た斎藤は、「『鉄男』や『ネオン・デーモン』とかいろいろな意見があるんですが、そういう独特のオリジナリティを醸し出している映像となった。監督と永野さんの鬱屈した思いを全部作品に込めて、作品自体が「復讐劇」というような作品になりました」と語り、「ある意味『ジョーカー』を超えたものになったと思います」と自信をのぞかせた。

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「チーム万力」の印象を尋ねられたSWAYは「同じジャンルの人が1人もいないんです。全然違う村の人たちが1つに集まって、背中にゴムを付けて別の方向に走っているようなチーム」と表現。「とんでもないミラクルを持ったチーム。そんなプロの集団がすごいマニアックなことをやっているというのが『チーム万力』のパワーなんだと思います」と説明する。

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SWAYの存在について、斉藤は「太陽光ですね。SWAYさんが参加する前は路地裏テイストの4人だったんですから(笑)」とSWAYの参加を喜んだ。永野は「“湿度ラッセン”でしたからね。『昼顔』俳優、腰振りおじさんの逆襲ですよ(笑) “昼顔ラッセン”じゃない」と自虐ネタで会場を沸かす。

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清水監督は、「永野さんの才能、その世界観をどのように映画したらいかということを考えました。でも、話合うごとにもう映画ならないんじゃないか?・・・ってダメになる時もあっって。そんな時は工くんが諦めないで頑張ろう!と鼓舞してくれる。さらに金子くんが曲だけもう完成させてくれたりと。そして、疲れきったジメジメな4人のところにSWAYくんが爽やかに入ってきてくれて、またパワーをもらったりした。本当にこのメンバーは必要だったんです」と映画完成までの苦労を振り返り、チーム力の強さを吐露。

また、本作は、映画公開をかけて「公式SNSフォロワー10,000人いかなかったら公開中止」キャンペーンを実施。そして、ついに先日10,000人を突破することができ、公開決定を記念して鏡割りを決行した。

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最後に、SWAYは「無事公開が決まって嬉し!です。僕自身、公開前にたくさんの事件がおきる作品は初めてで、すでに公開されてるんじゃないかってくらい存在感のある作品です。たくさんの人に観てももらいたいので、観たら5人以上の人にお勧めしないと“MANRIKIの呪い”にかかるとか?・・・噂で聞いたので・・・(笑)」と冗談を言いながらアピール。永野は、「偉そうですが、自分ってこういう人間だ!ということを込めた作品です。エンタテインメントの作品が溢れている中で、ある種後ろ指さされるような、ここまで格好をつけている映画はなかなかないので、ぜひ観てください!」と真摯にコメント。斎藤は、「この企画書が通らず、今の映画界、日本はこんなにも自由で不自由なんだと痛感しました。でもそういった圧のおかげで、破裂するようなパッションもこの映画に同時に宿ったと思います。たった1本の映画ですが、映画業界に大きな大きな一石を投じたと思うので、ぜひこの『MANRIKI』を体感してください!」と力を込めてメッセージを伝え、イベントを締めくくった。

映画『MANRIKI』
■企画・プロデュース:齊藤工 永野
■原作・脚本:永野
■主演:斎藤工
■出演:永野 金子ノブアキ SWAY 小池樹里杏 / 神野三鈴 他
■音楽監督:金子ノブアキ
■監督・脚本・編集:清水康彦
■制作プロダクション:イースト・ファクトリー
■共同配給:HIGH BROW CINEMA / 東映ビデオ
©2019 MANRIKI Film Partners
公式 HP:http://crush-them-manriki.com
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/manrikimovie/
公式ツイッター:https://twitter.com/manrikimovi

【映画『MANRIKI』あらすじ】
日本。秩序と混沌の国。美と醜の国。過度な経済成長で得た豊かさの代償として、国⺠は様々なコンプレックスを抱えている。
醜きを覆い隠し、美しきことのように振る舞う。奥ゆかしさとも言えるその性は、この国の様式美そのものなのだ。
整形しているモデルの方が仕事が多い。駆け出しのファッションモデルが仕事欲しさに小顔矯正を決意。美容クリニックを営む美しき整顔師に小顔矯正施術を依頼し、モデルは変身を遂げる。整顔師の猟奇的哲学と万力によって・・・。
ざる蕎⻨を⾷べたのち、整顔師はクリニックを去り、新たな野望の地へ向かう。場末の街で美人局をするフーテンと年増。彼らと整顔師が突如遭遇することにより、物語は加速してゆく。
光と闇。主観と客観。偽善と必要悪。美と醜。我々は、万力の間で暴かれる。世は、人は、すでに醜く美しい。

11月29日(金) シネマート新宿ほか全国順次公開