Open Close

白洲迅&楽駆インタビュー!「映画館で2人の人生最期まで見届けてほしい」 『Life 線上の僕ら』ディレクターズカット版

「Life-線上の僕ら」-(46)

ちるちるBLアワード2018「BESTコミック部門」で1位に選ばれ、『このBLがやばい!2018年度版』で4位にランクインした原作コミック『Life 線上の僕ら』を実写ドラマ化。今年6月から配信されるやいなや、国内外から「純愛に泣けた」「日本にBLドラマの傑作誕生」と、世界中から絶賛の声が続出し、話題沸騰。

本作は白線の上で出会った2人の男子高校生が恋に落ち、人を愛する喜びや苦しみ、葛藤にもがきながらも純粋に生きる姿を描いた感動のラブストーリー。
そんな『Life 線上の僕ら』が、ドラマ版ではカットされた未公開シーンに加え、82歳までの2人の人生を描いたディレクターズカット版として10月30日より劇場公開される。

親が望む「普通」のレールに乗り、堅実で真面目な伊東晃役を演じるのは、白洲迅(しらす・じん)。晃が恋に落ちる天真爛漫な西夕希役を楽駆(らいく)が演じる。初対面から意気投合したという二人が、本作の魅力と、改めて劇場で公開されることの喜びを語ってくれた。

「Life-線上の僕ら」-(45)

― ドラマ配信から劇場で上映されることが決定した時のお気持ちはいかがでしたか?

白洲迅(以下、白洲):最初に出演の話をいただいたとき、ボーイズラブの物語だとお聞きし、今まで経験がない役なので、どうやって演じればいいのだろうかと考えました。しかし、原作と台本を読んでみると、純粋なラブストーリーで、それぞれの人間ドラマが描かれていたので、これは特別な考えを持つ必要はないと感じました。ドラマ配信が始まって、間もなく劇場版公開というパターンはなかなかないことだと思います。ドラマ4話が1つに繋がると、また見え方も違ってくるだろうし、劇場版では僕らの人生の最期まで描かれているので、通して観ていただけるのは凄く嬉しいです。

楽駆:出演が決まったときは本当に嬉しかったです。原作と台本を読ませていただいたのですが、人生を最期まで描いている作品は珍しいですし、内容も濃くて物語にスピード感がありました。撮影が始まる前からとても楽しみでしたね。そして、そのドラマが劇場版にもなると聞いて、ビックリでした。僕は映画館が大好きなので「皆さんに、この作品を映画館で観ていただけるんだ!」と思って、すごく嬉しかったです。映画館で晃と夕希と一緒に生きているスピードを感じながら観ていただけたら嬉しいですね。

「Life-線上の僕ら」-(77)

― この純粋なラブストーリーを際立たせるステキなシーンがたくさん出てきます。特にお気に入りのシーンはありますか?

白洲:明け方の海辺のシーンをぜひ映画館の大画面で観ていただきたいですね。朝日をバックにした夕希の笑顔をどうぞご堪能あれ!!ですね。あのシーンは、僕も映画館に観に行きたいです。

楽駆:そうですね…。(ちょっと照れて・・・)ぜひ映画館で! 僕はアラスカのシーンを映画館で観てほしいです。きっと凄いと思います。大画面であの自然を見たら、二人の緊迫感がもっと伝わるんじゃないかな。

白洲:あとはラストのシーン。二人が人生を終えたあとのシーンはとてもステキです。ん~、それ以上は言えない・・・、ネタバレになるからね(笑)。

「Life-線上の僕ら」-(75)

― 物語は白線を歩いているところから始まります。“線”というものは、それぞれの人生においてどのような意味があったと考えますか?

白洲:いろんな捉え方ができると思います。夕希と晃という点と点が出会って繋がって線になるという考え方もできるし、一人ひとりの人生が線になっていて、その線がどこかで繋がっているという考えもできる。観る方の捉え方もそれぞれだと思うので、ぜひ、皆さんの考えも聞かせてほしいですね。

楽駆:あの白線だけが、二人にとって変わらない線だと思うし、どれだけ離れていても、あの白線があったからこそ、元のところに戻れる。二人にとってとても大事なものだと思います。辛いときはあの白線にすがりたかったし、彼らのいろんな思いが込められている。皆さんも線じゃなくても、いろんなものがあの白線に見えたりするのかなと思います。
あと、違う話になっちゃいますけど…、最初に「せんじょうの僕ら」と聞いた時に戦いの方の「戦場」だと思ったんです (笑)。凄いサバイバルな作品なのかな?と思って(笑)。そうしたら“線”だった(笑)。原作を読んで本当にステキなお話だなと思いました。

「Life-線上の僕ら」-(135)

― お二人ともとても繊細な演技を披露されていますが、役作りなどはどのようにされましたか?

白洲:一番難しかったのは、このスパンで人生を描くということでした。歳を重ねていく形をどう表現していくかが難しいところでした。物語は82歳まで続きますが、主に描かれているのは学生時代から30代くらいまで。僕らの実年齢からそんなに遠くないので、今だからこそ(演じることが)できるのかなと思いました。ビジュアル面ではヘアメイクさんと髪型や服装を一緒に考えましたが、晃というキャラクターは台本のストーリーに沿って、現場で対峙していくうえで出来上がっていくと信じて臨みました。

楽駆:長い時間の中で夕希と晃の関係にもいろいろと変化があります。僕は年齢を重ねていくことを表現することより、その時の二人の関係性をどのように演じていったらいいのか考えました。

「Life-線上の僕ら」-(123)

― お二人は今作が初共演とお聞きしましたが、短い時間の中どのようにコミュニケーションをとっていかれたのでしょうか?

白洲:楽駆との共演はとてもやりやすかったです。すんなりと役に入ることができて息を合わせることにこんなにも時間がかからなかったのも珍しかったです。初対面のときから意気投合しました。

楽駆:もしも、夕希と晃というキャラクターでなかったら、こんなにしっくりいってなかったかもしれません。役柄の影響は大きかったと思います。迅くんとは初対面でカフェに行って、いつまでも話が止まらないくらい喋りました。初めて会ったときから夕希と晃になっていたのかも。そして、その時からお互いをよく知ろうとしていたんだと思います。

― 「幸せになりたい」と願う二人の物語ですが、今ご自身が一番幸せを感じるときはどんな時?

白洲:僕は何かを食べているときかな・・・。ラーメン食べているときですね(笑)。

楽駆:ホント、そうかも。僕もラーメン! あの一口に、「このために生きてた!」という感じはあるよね(笑)。

― お二人ともラーメンが好きなんですね(笑)。ところで、劇中でも仙台名物の食べ物が出てきますが、何か美味しい物を召し上がりましたか?

白洲楽駆:(二人声を合わせて)牛タン!
白洲:あと、せり鍋をいただきました。
楽駆:美味しかったです! あと“仙台二郎”も行きたかったんだけど、めちゃくちゃ並んでいて行けなかったんです・・・。

「Life-線上の僕ら」-(51)

― 仙台で撮影したことは、演じるうえでもプラスになったのでしょうか?

白洲:仙台の空気感がとても良かったです。
楽駆:撮影中にちょうど雪が降って、その雪で“白線”ができたんです。凄かった!
白洲:そう、スーツを買いに行くシーンの時だよね。

― この作品に出演されて、改めて感じたこと、考えたことはありますか?

楽駆:人と接する時の夕希の純粋さに学ぶものがありました。夕希はきっと小学生と話していても、大人と話していても変わらない目線で話すと思うので、とてもステキなことだなと思いました。誰にでも純粋に素直に接するということは、なかなかできることではないと思うので、夕希を演じることができて良かったです。

白洲:僕も晃を通して夕希を見て、人生のスペシャリストと言えるくらいの人物だなと思いました。人だけでなく全ての事に対して、良い面をしっかり見ている。物事は捉え方次第だし、どんなに苦しい局面でも必ずその中に光を見出すことはできるはず。そういうふうに生きたほうが絶対に楽しい人生を送れると思う。たまに立ち止まったり、振り返ることも必要かもしれないけど、プラスの部分に目を向けていく大切さを夕希に学んだ気がします。

楽駆:でも、晃も人間くさくて好きですけどね。

白洲:そうだね。そんな人間くさい晃から見たからこそ感じた部分だと思う。

― そんな二人を支える家族や周りの人々も見どころの一つかもしれませんね。それでは、最後にこれから劇場で本作をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

白洲一度配信されている作品が、映画館で公開されるということはとても新しい試みですし、本当にありがたく思います。ドラマ版をまだ観ていない方も、観ているかたも楽しめる内容になっています。映画を観てからドラマを観るパターンもありだと思いますので、それぞれの楽しみ方でご覧いただけたら嬉しいです。

楽駆:映画館で上映されることが凄く嬉しいです。ドラマ版を観た方もぜひ劇場体験してほしいです。皆さん、体調などには十分注意をして、ぜひ劇場に足を運んで観て頂けたら嬉しいです。

Life NETver02_040

【白洲迅   Jin Shirasu】
1992年11月1日生まれ、東京都出身。2011年、舞台「ミュージカル テニスの王子様」でデビュー。以降、ドラマ「ごめんね青春!」(TBS)、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「愛してたって、秘密はある。」(NTV)、「僕はまだ君を愛さないことができる」(CX)などに出演。映画では主演作『Back Street Girls -ゴクドルズ-』(19)、『HiGH&LOW THE WORST』(19)などのほか、11月には『10万分の1』の公開も控えている。現在放送中の「僕らは恋がヘタすぎる」(ABC・tvk)にも出演中。

【楽駆 Raiku】
1996年11月30日生まれ、大分県出身。映画「最初の晩餐」で第34回高崎映画祭 最優秀新人男優賞を受賞。主な出演作に映画「地獄少女」、ドラマ・映画「女の機嫌の直し方」、ドラマ「ハイポジ」、「一億円のさようなら」#3(NHK BSプレミアム)などがある。

ディレクターズカット版メインビジュアル

<あらすじ>
17歳一。下校途中の一人遊び「白線ゲーム」。
そこで偶然出会った、生真面目な高校生·伊東晃(白洲迅)と無邪気な西タ希(楽駆)。
いつしか自分が夕希に恋していることに気づいた晃は、
同性への気持ちに戸惑いながらも、「白線の上だけの逢瀬」にもどかしさを覚え唱聴に
夕希へキスしてしまう。
キスをしてしまった後悔で夕希を避ける晃だが、夕希は白線の上で待ち続けていた…。

◆キャスト
白洲 迅 楽駆
小島藤子 土居志央梨 長田奈麻 廻 飛呂男 シブリ 奥山佳恵
(特別出演)
遠藤大斗(TEAM ZENRYOKU)
三浦大輝(TEAM ZENRYOKU)
小松 笙(TEAM ZENRYOKU)
保土原壱成(TEAM ZENRYOKU)
鈴木悠介(TEAM ZENRYOKU)
中川昂星(TEAM ZENRYOKU)

ウェイン・ソン(宋偉恩)
ホアン・ジュンジー(黃雋智)

◆スタッフ
原作:『Life 線上の僕ら』常倉三矢(芳文社刊)
監督:二宮崇(「ゆるキャン△」「運命から始まる恋~You are my Destiny~」)
脚本:山本タカ(くちびるの会)
オープニングテーマ:Ryu Matsuyama「Go Through, Grow Through」(バップ)
エンディング主題歌:宮川大聖「ラストアンビエント」(ユニバーサルシグマ)
製作プロダクション:スタジオブルー
製作著作:「Life 線上の僕ら」製作委員会
©「Life 線上の僕ら」製作委員会 ©常倉三矢/芳文社

公式サイト:http://www.vap.co.jp/life/
公式ツイッター @life_senboku

≪劇場情報≫
「Life 線上の僕ら」ディレクターズカット版(約113分)
10/23~ チネ・ラヴィータ(仙台) 先行ロードショー
10/30~ シネマート新宿     1週間限定レイトショー
11/21~ シアターセブン(大阪)
12月~  シネマスコーレ(名古屋)

≪配信情報≫
タイトル:ドラマ「Life 線上の僕ら」(全4話)
〈配信中〉
Rakuten TV、ビデオマーケット
FOD 独占見放題

インタビュー撮影:ナカムラヨシノーブ

<クレジット>
【白洲迅】
ヘアメイク 茂手山貴子
スタイリスト 持田洋輔
衣装
アウター/¥24,000/ワンダーランド/ノット ワンダー ストア
シャツ/¥24,000/メアグラーティア/シアンPR
パンツ/¥29,000/アタッチメント/シアンPR
シューズ/¥36,000/イエスタデイズ トゥモロウ/ベンダー

【楽駆】
ヘアメイク 中村兼也(Maison de Noche)
スタイリスト 八木啓紀
衣装
ベスト¥23,000・カットソー¥18,000(タクタク/スタジオ ファブワーク)
ネックレス¥30,000(IVXLCDM/IVXLCDM 六本木ヒルズ)
他スタイリスト私物

白洲迅さん & 楽駆さん
直筆サイン付きチェキプレゼント!
応募はこちらから

「Life-線上の僕ら」-(150)