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【第30回東京国際映画祭】染谷将太、「今まで経験したことのない世界だった!」映画『空海―KU-KAI―』フッテージ上映&舞台挨拶

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第30回東京国際映画祭のープニングスペシャル作品として『空海―KU-KAI―』のフッテージ映像が上映され、キャストの染谷将太、ホアン・シュエン、シン・ポーチン、松坂慶子、阿部寛が舞台挨拶に登壇した。

本作は、夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」をもとに、日中共同製作で映画化。製作費150億円を投じ、約5カ月に及ぶオール中国ロケを敢行。唐時代の中国を舞台に、日本から遣唐使としてやってきた若き僧侶・空海が、詩人の白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に迫るなかで、遣唐使・安倍仲麻呂の足跡をたどっていく姿を描き出す。『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』の中国の巨匠、チェン・カイコーが監督を務め、空海役を染谷、白楽天役をホアン・シュアンが演じる。

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大きな拍手で迎えれた登壇者たち。染谷は「この作品を背負ってここに立てていることを光栄に思います」と微笑み、「本当に美しく本当に壮大な作品。映像だけでなくストーリーも壮大です。(その世界に)浸ってほしいと思います」と晴れ晴れとした表情をみせる。
シュアンは「撮影を通じて、日本の素晴らしい俳優さんと共演し、素晴らしい経験をしました、様々な人間の情感を細かく描いていて、きっと後世に残る作品です」とアピール。「公開の際にはぜひ映画館に見に来てほしい」と呼びかけた。

チェン・カイコー監督の印象について問われると、染谷は「とても大胆でかつ繊細な方」と答え、「ずっと真の美とは何かをこの映画を通じて見つけたいと仰っていた。その言葉がとてもステキだと感じ、監督についていきたいと思いました。今まで経験したことのない世界でした」とコメント。

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安倍仲麻呂役の阿部は、「ワンカットに対するこだわり、情熱、時間のかけ方が凄い。監督には妥協という言葉はないというくらいだった」と興奮を隠せない。「現場には500人くらいのエキストラが毎日来ていましたが、端からは端まで監督の思いが伝わっていた。素晴らしい監督とお仕事させていただきました」と称え、充実感たっぷり。

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松坂も「ずっとカイコー監督に憧れていました」と明かし、「スケールの大きい方。でも繊細な方で。暑い日には『暑くて大変だったらすぐ仰ってください』言ってくださって。優しくて、どの方にも配慮をしてくれる方なんだなって思いました」と、その人柄について語った。

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一方、シュアンは「監督は映画のために生まれ、全てを捧げている方。監督と接して、僕には情熱が足りなかったと感じました。ワンカットワンカット、撮り終わるたびに周囲に見せ、良いか悪いかを聞いたりしていました。監督からたくさんのことを学びました」としみじみ。撮影で5カ月間共にしていた染谷について、「プロフェッショナルなところに感銘を受けました。彼のセリフは全部中国語。ずっと勉強していたと思います。尊敬の念を抱きます」と染谷に目を向けると、染谷は嬉しそうに微笑んだ。

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『空海―KU-KAI―』
公式サイト:http://ku-kai-movie.jp/

2018年2月24日から日本公開