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今市隆二、初演技を小林直己に絶賛され、「長編もやってみたい」と意欲! 佐野玲於&佐藤大樹も「かなわない」「泣いた!」 『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』完成披露上映会

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映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』の完成披露上映会が、10月15日、東京・TOHOシネマズ日本橋にて行われ、本作に主演した小林直己、今市隆二、佐野玲於、佐藤大樹と、行定勲監督、洞内広樹監督、井上博貴監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、2017年よりスタートした、EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表の別所哲也、作詞家の小竹正人氏による、詩と音楽、映像を一つ融合させ新しい映画表現にチャレンジする短編映画プロジェクト、「CINEMA FIGHTERS project」の第3弾。
「運命」と「奇跡」が生み出した出会いや、初恋を描く青春ラブストーリー、愛を知らないで育ったアウトローな男と、愛を乞うことで生き延びてきた娼婦の物語など、心に響くドラマで展開し、見るものを映画作品の世界へ魅了させる。

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監督は三池崇史、行定勲、松永大司、洞内広樹、井上博貴が参加。三池監督 の『Beautiful』には EXILE AKIRA、行定監督の『海風』には小林直己( EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、松永監督の『On The Way』には今市隆二( 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、洞内監督 の『GHOSTING』には佐野玲於( GENERATIONS from EXILE TRIBE )井上監督 の『魔女に焦がれて』には佐藤大樹( EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE )が 出演し、それぞれの主題歌には、Crystal Kay、Leola、RYUJI IMAICHI、LISA、琉衣による 5つの楽曲を起用。
また、2019年10月28日(月)より開催される「第32回東京国際映画祭」での特別上映が決定している。

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『海風』で行定監督とタッグを組んだ小林は「(自身が演じた)蓮に共感する部分があった」としながら、「作品に入る前に行定監督とお食事をさせていただき、僕のバックグラウンドを拾い上げてくださいました。現場ではセッションしながら、行定組の船の上で暴れさせていただきました」と振り返る。

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行定監督は「小林くん、首太いよね!だから、刑事かヤクザがいいなと思って。ラストシーンは小林くんのアイディアなんです。そこが物語のキーにもなっている。小林くんから湧き出てくる、逆流してくるかのような熱いものを感じました。食事のシーンで二人の関係性を表しているのですが、古き良き横浜の情緒をノスタルジックに描ければと思った。食べ物にもこだわりました。飯を上手く食う役者は重要なんです」と小林をべた褒め。小林が観客の歓声を受けると、「すごいなあ。人気あるんだね」と行定。小林は「少しだけ・・・」と照れていた。

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松永大司監督の『On The Way』で演技初挑戦となった今市は、メキシコオールロケで作品に臨んだ。「脚本を読んで、メキシコにも行ったことがないし、銃をつきつけられたこともなかったので、(役の)イメージがなかなかつかめなかった」と当初は戸惑いもあったようだが、「現地ではローカルな場所にも行かせていただき、メキシコの方々は生きることに前向き。僕を明るくて優しく迎えてくれて、また行ってみたい場所になりました」とニッコリ。それでも「最初の撮影で20テイクくらい撮ったんです。初めての演技ということもあって、食らいましたね(笑)。松永監督は、アーティストの今市隆二ではなく、人間としての今市隆二を撮りたい!と言ってくださって、自分の内面の部分を必死に引き出そうとしてくれました」と松永監督に感謝の気持ちを語った。

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そんな今市の演技を小林は「ものすごくナチュラルでした。普段見せていない隆二が出ていた。彼が叫びたいこと、思っていることを芝居にして表現していました」と絶賛。その言葉に満面の笑みをたたえた今市は「ありがとうございます」と言い、「欲が出てきたので、今回は短編でしたけど、次は長編にも挑戦したいですね」と意欲を見せ、観客を喜ばせた。

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洞内広樹監督の「GHOSTING」に主演した佐野は、過去に戻るという経験をする若者を演じる。「僕、ドラえもんが好きなんですが、過去に戻るって、ワクワクするんです。でもこの作品では、トラウマや大切なメッセージがノスタルジックに描かれていて、役に共感しながら演じました」と吐露。そこで、MCから「佐野さんが過去に戻れるとしたら?」と問われると、佐野は「過去には絶対に戻りたくない! 戻っていいことないし、過ぎちゃったことはしょうがないと思うので」と答える。「でも、いいとこ取りで戻れるならいいですよね!」と続けると、小林がすかさず「結局戻るんかい!」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘う場面も。

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佐藤は井上博貴監督とタッグを組み、これまでに演じたことのない新しい役柄にチャレンジ。「監督から『大樹には学生服を着させたい』と言われまして。これまで明るい役が多くて内気な青年をやったことがなかった。周りの暗い子とか、ナヨナヨしている子を見て、ひたすら人間観察をしていましたね(笑)」と役作りを明かした。

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井上監督は「彼はとてもロジカルな思考の持ち主。キャラクターの感情をプランニングして演技をする。そういったプランを乗り越えようという意欲を感じたので、すごく刺激を受けました」と佐藤の演技に対する姿勢を称える。「(役と)共通する部分があまりなくて・・・。台本からどんどんセリフがなくなっていくんです。でも『目で芝居しているから(セリフは)いらない』と言っていただいて。誉め言葉と捉えて頑張りました」と胸を張る。

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舞台挨拶の後には囲み取材も行われ、キャストたちが出席。今市は「この作品を通してメキシコのパワーと現状を伝えられれば」とし、「松永監督をはじめ、愛のあるチームの方たちと一緒にお仕事できたことが、人生の財産になりました」と充実感を滲ませる。そんな今市について、佐藤は「ボーカリストの方って僕らにはないような表現力を持っているんですよね。悔しいくらいに。今市さんにしかできない表現を。かないませんでした」と述べ、佐野は「松永監督の作品が自分もすごく好きなので、羨ましい気持ちにもなりました。(メキシコの現状を見て)自分の環境がありがたいなと思って。泣きました」と感想を伝える。今市は「うれしいです。大樹は本当に思っているかわからないけど・・・(笑)」と茶々をいれながらも感謝。今後挑戦してみたい役について聞かれた今市が「自分とは真逆の役をやってみたい」と話すと、小林も「弱さを見せるような役は? いつも男らしくてそういうところをあまり見せないので、見てみたい」と提案。

今作で三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメンバー全員が演技を経験したことになったわけだが、小林は「三代目が揃ってみんなで同じ作品に出るのは面白いかも。そんな作品をやってみたいなという監督の方に会ってみたい。監督とプロデューサーの方を募集します!」と今後の抱負を語る一幕も。

さらに、小林は台風19号の被害についても触れ、「いま大変な思いをされている方もいると思いますが、エンタテインメントだからこそできる形で応援していきたい」と力を込めていた。

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その瞬間、僕は泣きたくなった CINEMA FIGHTERS

■作品概要
【タイトル】 『その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-』
【公開】11月8日(金)全国公開
【エグゼクティブプロデューサー】EXILE HIRO
【企画・プロデュース】別所哲也
【コンセプトプロデューサー】小竹正人
【配給】LDH PICTURES
【クレジット】©2019 CINEMA FIGHTERS project

【作品】
・「Beautiful」
監督:三池崇史/キャスト:EXILE AKIRA、蓮沸美沙子曲/楽曲:Crystal Kay「Beautiful」
・「魔女に焦がれて」
監督:井上博貴/キャスト:佐藤大樹、久保田紗友、松田るか/楽曲:琉衣「ライラック」
・「On The Way」
監督:松永大司/キャスト:今市隆二、パコ・ニコラス/楽曲:RYUJI IMAICHI「Church by the sea」
・「Ghosting」
監督:洞内広樹/キャスト:佐野玲於、畑芽育、大西利空、結城アンナ/楽曲:LISA「ラストラブ」
・「海風」
監督:行定勲/キャスト:小林直己、秋山菜津子、嶺豪一/楽曲:Leola「海風」

公式サイト:http://sonoshunkan.toeiad.co.jp/

<各話あらすじ>
『Beautiful』
アパートの自室で光司は首つり自殺をしようとしていた。
だが、大きな地震が辺り一帯を襲う。瓦礫の中で気が付いた光司は、助けを求める女性の微かな声を聞き、無我夢中で下の階の住人・千恵を助け出す。
だが、どこか千恵は様子がおかしい。
彼女もまた、地震が起きる直前に大量の薬を飲んで死のうとしていた。
奇妙な偶然に、乾いた笑いを浮かべる二人だったが、一瞬にして変わり果てた世界を前に、光司は千恵にある提案をする。

『海風』
横浜のとある風俗街。この街を取り仕切るヤクザの蓮は、客からひどい扱いばかり受けていた中年の娼婦・蘭を気に掛け、一夜を共にする。
幼いころ親に捨てられた蓮は、蘭に母のような温もりを覚えた。
若いころから娼婦として生きてきた蘭もまた、蓮に離れ離れになった実の息子を重ねた。
孤独で傷つきながら生きてきた二人が互いの喪失感を補うかのように親密になっていったその矢先、ある事件が起きる。

『On The Way』
メキシコ移民のサポートをするNPO法人の母の代わりに、健太は仕方なく一人メキシコにやって来た。
スタッフのダニエルが話しかけても、健太はやる気を見せない。
移民センターには、様々な事情を抱え命がけでアメリカを目指す人たちが訪ねてくる。
今まで経験したことのない過酷な状況の人々と接し、健太は言葉を失う。
ある日、健太は歩いて国境を目指す人たちを車で送ろうとする。
反対するダニエルを押し切り、健太たちはセンターを出発したのだが…。

『GHOSTIMG』
2009年、満月の夜。一人の若者・バクは事故で死んだ。
死者が過去の一日に戻れることを知らされたバクは、魂のまま「あの日」に戻る。
10年前の1999年、ガールフレンドのメイと一緒に、お祭りに行くはずだった日。
そしてそれは、メイが河原で亡くなった日。
バクの魂は、少年時代のバクに電話をかけているメイの前に現れる。
親との問題を抱え、塞ぎ込んだメイが目の前で橋から落ちようとするそのとき、バクは思わず手を伸ばす…。

『魔女に焦がれて』
高校三年の雅人は、中学卒業前に真莉愛に告白をして以来、彼女と気まずい関係のまま。
だがある日真莉愛に話しかけられ、進路の悩みを言い当てられる。
雅人の悩みが「見えた」真莉愛は、その不思議な力で解決方法を探る。
真莉愛の能力はすぐに知れ渡り、彼女は女子生徒たちに恋や進路の相談を頼まれるようになる。
だが、ある日突然真莉愛の力に異変が起こる。
真莉愛の助言は外れるという噂が次第に広がり、彼女はクラスで孤立していく。
雅人はそんな真莉愛を見ていられず…。

11月8日(金)全国公開