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貫地谷しほり「大切な作品。みんなで劇場に観に行こう!」 大東駿介「今日がこの映画の進水式、たくさんの人に届けたい」 映画『望郷』初日舞台挨拶

タイトル

豪華出演者・菊地健雄監督揃って初の登場!
貫地谷しほり「大切な作品。みんなで劇場に観に行こう!」
大東駿介「今日がこの映画の進水式、たくさんの人に届けたい」

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『告白』『白ゆき姫殺人事件』「リバース」など、ヒット連発のミステリー作家・湊かなえの累計50万部を超えるベストセラー「望郷」が、貫地谷しほり、大東駿介、木村多江、緒形直人、森岡龍、浜野謙太ら豪華キャストを迎え映画化!9月16日より新宿武蔵野館より公開しました。

そして同日、豪華キャストと菊地健雄監督による初日舞台挨拶が行われた。満員の会場の中、今回ダブル主演で、平川夢都子を演じた貫地谷しほりさん、大崎航を演じた大東駿介さん、そして夢都子の母親・田山佐代子を演じた木村多江さん、航の父親・大崎征一郎を演じた緒形直人さん、そして本作を手掛けた菊地健雄監督が登場。撮影で4人揃うシーンがなかったためこの舞台挨拶で初めて揃ったキャストと菊地監督。皆さんより作品の舞台裏がたっぷりと語られました。

盛大な拍手で迎えられ、貫地谷さん、大東さん、木村さん、緒形さん、菊地監督が登場。貫地谷さんが「本日はお越しいただきありがとうございます。この作品は、大切な時間を積み重ねて作った作品です。」とあいさつ、大東さんも「4人揃うのは今日が初めてです。今日ここに立てたこと、皆さんに観ていただけること感謝しています。」、続けて木村さんは「この作品を観て、日本映画を観た気がしました。皆さんも何か感じていただけたらいいなと思います。」と話すと、緒形さんからは「今日ここに4人で並んでいますが、貫地谷さんとは初めてお会いしましたし、撮影中木村さんとはすれ違うこともなく、大東くんとの撮影もワンカット。ただ監督とはとても仲良しです(笑)。」と撮影中、出演者とほとんど出番が合わなかったとエピソードを明かしました。

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この作品への出演の話があった際の印象を聞かれ、「原作を読み、是非やらせてもらいたいと思いました。これまで多かった役とはまた違う役への挑戦に、新しい一歩になるんじゃないかと思いました。」と気持ちを明かした貫地谷さん。大東さんは「自分の内側から出したことない気持ちを出さないとやれないんじゃないかと思った。因島で撮ろうということになったがそれはすごく大変なこと。それをやると言った監督に、出会った瞬間に信頼感を抱きました。」と、初めから監督に信頼を寄せていたことを明かしました。一方、普段の出演作で薄幸な印象が強いと自ら話した木村さんは「台本を読んだ時に重いっ!と思いました。重い雰囲気のある役を演じるには自分を削って挑むため、その苦しい時間を過ごさないといけない。一歩踏み出すのに勇気がいることなんです。でもしほりちゃんが娘の役なので、出ることを覚悟を決めて臨みました。」と役を演じることを決めた時の思いを語りました。また、菊地監督が助監督として参加していた『64−ロクヨン−』で一緒だった緒形さんは「今回監督をされるということで、喜んでやりたいと思いました。」とその時の意気込みを明かしました。

全編因島とその周りの瀬戸内地方で撮影された本作。撮影中の思い出を聞かれた貫地谷さんは「のどかで美しくて、いいところに来ることができたなと思っていました。」と、島の印象について語り、大東さんは「地元のレモン農家の人と仲良くなりました。撮影中に助監督と喧嘩になったことがあったんだけど、喧嘩の理由が『どうしたらもっと因島が盛り上がるのか』って話で…(笑)。今後の役者人生にとって大切な経験になりました。」とエピソードを明かしました。また、本作で島の中学校に勤める教師を演じた緒形さんは「撮影当日に島に入ったんですが、いきなりその島の教師を演じるのは難しいんです。そんな時に、中学校の校長先生から地元で採れた果物をいただいてから一気に五感が働きました。些細なことだったけれど自分の中で大切にしたい出来事になりました。」と話しました。そして、因島での撮影を決めた菊地監督は「原作者の湊さんが自分が体験されたことを書かれているのを感じました。島の何かを感じていただく中で芝居をしていただきたかったので、因島で撮影をすることが重要でした。」と演出のポイントを明かしました。

このイベントで初めて揃ったふた組の親子。MCからお互いの印象を一言でと尋ねられると、木村さんは娘役である貫地谷さんに思わず「好き」と一言。続けて「初めて現場でお会いしましたが、ひたむきに一生懸命な姿が美しかったです。」とその印象を語りました。それに対し貫地谷さんも木村さんに「感謝」と一言で表現し、「私が入り込めないシーンに何度も付き合って、私の心に届くように素晴らしい芝居をしてくださいました。朗らかに支えてくださいました。」と言葉で伝えました。父親を演じた緒形さんは、息子役の大東さんに「撮影を覗きに来たり、人にちょっかい出してみたり、でもそこから得るものは大きいんですよね。」と笑いながら話すと、大東さんは、「信頼しています。緒形さんの言葉には責任があると感じています。」と緒形さんへの思いを語りました。

最後に、貫地谷さんが「本当に大切な作品です。皆さんに勧めてほしいし、劇場に観に行ってください。みんなで観に来よう!」と観客とキャストに呼びかけました。大東さんは「この映画の中には進水式のシーンがあるんですが、この作品にとっては今日が進水式なんじゃないかと監督が話されていて背筋が伸びました。この船をいろんな方に届けたいです。」と主演の二人から観客へメッセージが送られました。

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【物語】
古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。彼女にとって幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴だったが、それは祖母や母(木村多江)のもとで暮らす彼女には決して叶わない“自由”であった。月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、ドリームランドが今年で閉園になるという話を耳にする。憧れの場所がなくなる前に、彼女はずっと抱えてきた想いを語り始める――。 一方、転任の為9年ぶりに本土から故郷に戻った航(大東駿介)のもとには、ある日、亡き父(緒形直人)の教え子と名乗る畑野が訪問してくる。彼は、航が知らなかった教師としての父の姿を語り出し、父親のことを誤解していたと知るが――。

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出演:貫地谷しほり 大東駿介 ・ 木村多江 緒形直人 他
原作:湊かなえ「夢の国」「光の航路」(『望郷』文春文庫 所収)
監督:菊地健雄
脚本:杉原憲明
主題歌:moumoon「光の影」(avex trax)
制作・配給:エイベックス・デジタル
公式サイト:http://bokyo.jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/bokyomovie/
公式Twitter:@bokyo_movie
2017 / JAPAN / 112min / COLOR / 1:1.85 / 5.1ch / ©2017 avex digital Inc.

9月16日(土)新宿武蔵野館ほか全国拡大上映