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貫地谷しほり、因島を満喫した大東駿介に嫉妬!?  映画『望郷』完成披露上映会

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映画『望郷』の完成披露上映会が、8月22日、東京・新宿武蔵野館にて行われ、W主演の貫地谷しほりと大東駿介、菊地健雄監督が舞台挨拶に登壇した。

本作は、ミステリー作家・湊かなえのベストセラー「望郷」を、映画『ディアーディアー』、『ハローグッバイ』を手がけ注目を集める菊地健雄監督の手によって完全映画化。古いしきたりに縛られ窮屈な生活を送る・夢都子と、過去に確執を抱えたまま死別した父に後悔を持つ中学校教師・航が描き出す、ふたつの親子の過去と未来をつなぐ物語。「夢の国」の主人公・夢都子を貫地谷、「光の航路」の主人公・航を大東が演じ、撮影は全編、原作者・湊氏の故郷、広島・因島を中心とした瀬戸内地方で行なわれた。

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オファー受けたことについて、貫地谷が「どうして私に話がきたのか不思議でした」と語ると、菊地監督は「まず因島で撮影したいと思っていて、島で育った二人の成長譚を描きたかったんです。島で生まれ育った雰囲気を体現できる方ということで、ぜひ貫地谷さんと大東さんにと、お願いしました」と説明した。

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大東は、貫地谷を見ながら「見ていて苦しそうだったね」とねぎらうと、「そうなんですよ!私、苦しかったんですよ!」と大きな声で訴える貫地谷。「朝から夜中まで撮影してスケジュールも大変。それなのに、大東さんはめちゃくちゃ謳歌していて、『睡眠時間も余裕だよ~』って。ズルいよね~」と嘆き節。
すっかり島に馴染んだ大東は「レモン農家の人とご飯食べました。めっちゃ友達もできました!」と充実した日々を過ごし満足げ。菊池監督も「誰よりも因島になじんだのは大東駿介だったね」と笑った。

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また、貫地谷と大東は、以前にも湊氏の小説を原作にした『白ゆき姫殺人事件』で共演済み。大東が「僕は『白ゆき姫・・・』のときは撮影が10分で終わって、台本ももらってなかった(笑)」と述べ「だから今回、台本もらえてうれしかったです」と微笑むと、監督は「主役だもん、台本渡すよ・・・」と苦笑いし、会場の笑いを誘った。

そんな菊地監督のこだわりについて、貫地谷は「衣装合わせを2回やったんですよ。衣装にも監督のこだわりが強く出ているんです」と明かし、「撮影中も細かいところまで見てくださり、妥協は一切ありません。私が心の中で『微妙だったかな?』と思うと、監督が『もう1回やりましょう』と言ってくださるんです。ちゃんと見ていてくださる安心感があって、本当にうれしかったです。監督の大ファンになりました」と絶賛した。
大東も「初めて会ったときから、この人を信じてついていけば大丈夫という安心感がありました」と褒めちぎり、絶大な信頼をよせていたことを吐露すると、菊地監督は「マズイですね・・・。どういう会ですか、これは」と顔を赤らめ、恐縮しきり。

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さらに、劇中で母親役として共演した木村多江を、「とっても明るくて、パワフルでブレない頼りがいのある先輩。誰よりハツラツしていて、いろいろ支えていただきました」と感謝の気持ちを伝える貫地谷。大東は、父親役で共演した緒形直人について、「言葉、セリフに対する責任を凄く感じました。勉強させていただきました」と語り、共演シーンは少なかったが、緒形のシーンの撮影を見学し自分の役作りにも影響を受けたようで、「ご一緒させて光栄でした」としみじみと振り返っていた。

最後に貫地谷は「誰でも感じたことがある窮屈さのようなものが描かれていますが、そこから少しでも前に出るための勇気がもらえる映画になっていると思います」と自信をのぞかせ、大東は「この作品で自分の31年の人生に初めてちゃんと向き合うことができたと思っています。みなさんにもそんなきっかけになってもらえれば。この映画が大好きです!」と思いを伝え舞台挨拶を締めくくった。

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映画『望郷』
【物語】
古いしきたりを重んじる家庭に育った夢都子(貫地谷しほり)は、故郷に縛られ生活をしていた。彼女にとって幼いころから本土にある“ドリームランド”が自由の象徴だったが、それは祖母や母(木村多江)のもとで暮らす彼女には決して叶わない“自由”であった。月日は流れ結婚をし、幸せな家庭を築く中、ドリームランドが今年で閉園になるという話を耳にする。憧れの場所がなくなる前に、彼女はずっと抱えてきた想いを語り始める――。
一方、転任の為9年ぶりに本土から故郷に戻った航(大東駿介)のもとには、ある日、亡き父(緒形直人)の教え子と名乗る畑野が訪問してくる。彼は、航が知らなかった教師としての父の姿を語り出し、父親のことを誤解していたと知るが――。

出演:貫地谷しほり 大東駿介 ・ 木村多江 緒形直人 他
原作:湊かなえ「夢の国」「光の航路」(『望郷』文春文庫 所収)
監督:菊地健雄 脚本:杉原憲明
制作・配給:エイベックス・デジタル
2017 / JAPAN / 112min / COLOR / 1:1.85 / 5.1ch / ©2017 avex digital Inc
公式サイト:http://bokyo.jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/bokyomovie/
公式Twitter:@bokyo_movie

9月16日(土)新宿武蔵野館ほか全国拡大上映